Me 262 A-1a／R1

No.516
	Me262 A-1a／R1		局地戦闘機
	装備ステータス
	火力		雷装
	爆装	+3	対空	+15
	対潜		索敵
	対爆	+6	迎撃	+1
	戦闘行動半径	3
	装備可能艦種
	駆逐艦	軽巡洋艦	重巡洋艦	戦艦
	軽空母	正規空母	水上機母艦	航空戦艦
	備考
	開発不可、改修不可、入手方法 基地航空隊にのみ装備可能
世界初の実戦配備、そして革新的な次世代のジェット戦闘機として多くの戦果を残した「Me-262」です。 当初は政治的な背景から、本来の能力とは異なる高速爆撃機として開発生産が求められましたが、やがて圧倒的な高速性と重火力を誇るジェット戦闘機として飛び立つことが出来ました。 本機は、空対空ロケット弾も装備したA-1a/R-1型です。

ゲームにおいて

• 出撃時はFw190 D-9と同等の対空16.5相当、防空時は対空28相当で烈風改(三五二空/熟練)と並んで実装時点でトップ。対爆で劣るためダメージ軽減能力は劣る。
  • ジェット機となっているが噴式強襲には参加しない。
  • 爆装値が付いているが基地航空攻撃は行わない。
    • ロケット弾を装備していた事によるフレーバー要素だろう。
  • 配置コスト13と陸攻並に重い。防空ギミック等で頻繁に入れ替える際は注意。
  • ジェット機なので基地防空時の重爆補正がないと推測されている。*1
  • 熟練度の上昇が秋水と同じく100戦で>>となるレベルでものすごく遅い。よって防空で使う時に航空優勢以下の場合秋水同様熟練度が落ちるので注意。
    • 出撃の場合も同様で特に拮抗以下だと凄まじい勢いで熟練度が落ちるためできる限り防空専属にしたい。一応一定機数以下ならば割合撃墜が発生しなくなる。詳しくは秋水のページを参考

入手方法について

装備の運用方法について

性能比較表(装備最大値/局戦・陸戦早見表/テーブルより転送)

アップデート履歴

小ネタ

• 元ネタは、第二次世界大戦で唯一本格的に使用され、世界で初めて実戦参加したジェット戦闘機「メッサーシュミットMe262」である。
• 機体形状は、おむすび形の断面の胴体中央下に18.5度の後退角*3をつけて斜め後方に向けた主翼を取り付けて、その主翼に密着させる形でエンジンを装着している。
• 1938年、ドイツではジェット戦闘機の開発が計画され、8月にBMW社とユンカース社にエンジンの開発要求、さらに年末にはメッサーシュミット社に簡単な機体仕様が提示され開発が始まる。
  • しかし、これら3社よりもハインケル社の方が開発では先行しており第二次世界大戦勃発直前の1939年8月27日早朝にHe178小型単発実験機による世界初の純ジェット飛行に成功した。
    • ここまではハインケル社の方が早かったのだが、大戦勃発に加えハインケル社主のハインケル博士が大のナチス嫌いだったことも重なり、最初の実用ジェット戦闘機を目指して試作されたHe280は政治的な理由から量産を見送られてしまう。
• ハインケル社の状況を横目にMe262の開発は本格化し、1939年12月に試作3機の製造が発注され1941年に機体は完成した。
  • しかし、この段階でエンジンの開発が遅れていたため、試作初号機Me262V1はジェットエンジンではなくレシプロエンジンを機首に装備して初飛行している。
• その後、BMW社は開発作業に手間取る一方でユンカース社は1941年中に問題の殆どを解決して実用化の目途を付けた。
  • しかし、当初の予想に反してエンジンが重く大きくなり過ぎた為、機体の設計変更が必要となってしまい、一連の作業を終えて1942年7月18日に試作3号機Me262V3がユンカース・ユモ004ターボジェットにより初飛行に成功した。
    • Me262の原型機は全部で12機作られ、そのうちの試作6号機Me262V6は初めて引き込み式の着陸装置も備えられるなどして完成度を高めていきました。
• こうして開発が進む中で、1943年11月にチョビ髭ことアドルフ・ヒトラー総統から開発に対して横槍が入ってしまう。
  • Me262の飛行ぶりを見たヒトラーは何と「待望の高速戦闘爆撃機であり、本機により連合軍に打撃を与えるべきだ」と述べてしまったのである。総統閣下はお怒りのようです。
    • これは開発陣にとってとんでもない話であった。理由としてはMe262を純粋な戦闘機として開発しており、戦闘爆撃機として使うことは想定していなかった為である。ちくしょうめぇ！！
    • しかし相手は独裁体制を敷くナチスであり、ヒトラーの命令には逆らえなかった為、急ぎ改修が行われて戦闘爆撃機としてデビューすることとなった。しかし、初期生産の機体だけは改修が間に合わなかった為、純粋な戦闘機として完成している。
• ドイツの科学力は世界一ィィィ!!であっても、やっぱり問題点はあった。
  • まず、ジェットエンジンの構造上、大量に燃料を喰う。ドイツも燃料の問題を抱えていたとはいえ、日本のように松の木から燃料を作るほどではなく、品質も良かったが、ドイツ軍全体で燃料を喰う兵器が多かったのは事実である。
    また、エンジンの最大耐用時間が80時間しかなく、そこまでいかなくとも故障してしまう個体も多発し、整備には手を焼いたという。
  • また、正面から見ると二等辺三角形の胴体は、強度を保ちつつ生産工程を減らすのには貢献したが、下に膨らんだ胴体はパイロットの下方視界を著しく妨げ、格闘戦には著しく不利を強いられた。
  • さらに、スロットル操作とエンジンとの反応があまり良くなく、急激な加減速が困難だった。米軍がそこに目を付けて基地を空襲し、本機の数多くが、基地内で地上を移動中、または離陸中のところを撃破されている。
• Me262の最初の実戦参加は1944年7月25日で、実験部隊であるEK262所属機がイギリス空軍のモスキート偵察機に攻撃をしている。
• Me262の基本的な戦い方は、敵戦闘機との交戦を避けて、高速飛行能力をフルに活かした一撃離脱戦法を主としていた。
  • 具体的には、敵爆撃機編隊の後方650mからR4M空対空ロケット弾を一斉発射して、その後150mに接近するまでMK108 30mm砲の射撃を行うものだった。
• 終戦までに1,430機もの機体が製造され、第44戦闘隊(JV44)をはじめとする5個の戦闘航空団に配備されていたが、1,430機の内実際に配備されたのは200機程度に過ぎないと言われている。
• 以下に主要な生産型を記す。
  • Me262V1～V12:最初に12機が作られた原型機で初号機のMe262V1はレシプロエンジンで飛行した後にBMW003ターボジェットエンジンを装備しています。6号機のMe262V６は初めて引き込み式の着陸装置を搭載し、7号機のMe262V7は与圧式の コクピットを試験的に装備、8号機のMe262V8では初めてMK108 30mm砲が4門装備され、10号機のMe262V10は250kg爆弾2個を搭載できる戦闘爆撃機として完成しています。
  • Me262A-0:ユモ004Bエンジンを装備した前量産型で戦闘機仕様として完成。
  • Me262A-1a:初期に生産された戦闘機型で、MK108 30mm砲を4門装備。
  • Me262A-1b:基本的にMe262A-1aと同じですが、R4M空対空ロケット弾を主翼下に24発搭載。
  • Me262A-2a:Me262A-1aを改修した戦闘爆撃機型で前部胴体下に250kg爆弾2発或いは500kg爆弾1発を搭載。
  • Me262B-1a:複座の練習機型で、A型のコクピットの後ろに教官用のコクピットを増設したタイプ。コクピットの増設により搭載燃料が減った為、前部胴体下に300ℓ増槽2本を搭載できるようになっています。
  • Me262B-1a/U1:Me262B-1aの機体フレームを流用して作られた夜間戦闘機型で機首にFuG218ネプツンVレーダーを装備。
  • Me262B-2a:本格的な複座夜間戦闘機型でコクピットの前後で胴体を延長し、後部胴体前面にMK108 30mm砲を2門斜め上向きで装備しましたが量産はされませんでした。
  • Me262C-1a:Me262にMe163コメートのロケットエンジンをブースターとして装備したもの。試作機1機製造。
  • Me262C-2a:複合ジェット/ロケット推進装置であるBMW109-003Rをエンジンとして装備したもの。試作機1機製造。
• 初の日本製ジェット戦闘機の橘花は本機の開発データなどが元になっている。詳細は同機のページを参照のこと。

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