キャラクター/【ディズ】

Last-modified: 2024-03-28 (木) 21:28:31

XIII機関を敵視している謎の男。「DiZ」とも表記される。
リクを導いたり、ソラの復活に尽力するなど協力的な立場に見えるが、それは自分の目的に利用するためであり、他者を道具扱いし、用済みとなったら消すことも厭わない冷酷な人物。
ノーバディになる前の機関の初期メンバー(賢者アンセムの弟子たち)の被害者であり、XIII機関への復讐に取り付かれている。
復讐心から闇に心が蝕まれ、闇の回廊を開いたり、姿を変えるなど、闇の力が使えるようになっている。
闇の探求者アンセムの姿を取っていたCOMリク編序盤では、その力でリクの心に残っていた闇を強化したり、向かってきたリクをやすやすと跳ね飛ばしばりしている。
 
CVは故・若山弦蔵。
FM版及び北米版における声優は故・クリストファー・リー(KHII、Days)→コーリー・バートン(Re:COM、BbS、3D)。


褐色の肌にオレンジ色の瞳をしているが、右目と口元以外、赤い包帯と黒いベルトで頭を覆っている。

黒いローブの上に赤いマントのような衣装を纏い、茶色のマフラーをしている。赤い衣装は、黒コートと同じように闇から身を守る効果がある。

  • COMにて機関の研究施設に堂々と侵入しておきながら機関の誰もそれに気付けなかったところを見ると、この隠密性は相当なものである。
    実際、ゼクシオンもリクが忘却の城を訪れた際、リクと記憶から作られたマレフィセントの匂いは感じ取れても、ディズに関しては感知すらできていなかった。

その正体は本物の賢者アンセム
「DiZ」という名前は、ゼアノートに名前と立場を奪われた賢者アンセムが、復讐のために本来の名前を捨てて名乗った名前であり、Darkness in Zero」(無の中の闇)の頭文字から取られている。

  • 「ディズニー」から取ったわけではない。元は野村氏が仮の名前として付けていたものがスタッフに好評だったためそのまま本編に登場することになったのだが、なんと野村氏はこれを語ったCOMアルティマニアの時点で名前の由来を忘れてしまっていた…。
  • ちなみに肌の色も変装であり、顔の包帯が取れると元の肌色に戻る。

COM

リク忘却の城に導き、アンセムの姿をとって挑発しつつ、行く先々で道を示した。
リクを導いたのは、リクを闇と向き合わせ、「光」と「闇」の中間に立つリクがどちらの道を選ぶか見定めるためで、リク編の終盤、トワイライトタウンでアンセムの姿を解き、ナミネに会うよう指示した。

  • リクを助けたのは、正確にはXIII機関を倒すために彼が必要だったからであって、決して善意などではない。
  • トワイライトタウンでアンセムの姿でリクに会ったときは、リクは闇のにおいが感じられなかったため、偽物と気付いた。

心の闇を封じず、アンセムとの対決を選んだリクを王様とともに迎え、「心の中にある闇を、この世界に引きずり出すカード」と、忘却の城のワールドカードを渡した。
 
最後に草原で王様と共に歩くリクに「光への道」を進むか「闇への道」へ進むかを選択させる。
中央の狭間の道を選んだリクを皮肉るが、リクにはっきりと言い返された


COMでは正体が全く分からない、特に謎めいた人物であるが、王様は「前にあったことがあるようなないような…。」と曖昧な既視感を覚えている。
リクの問いかけには「誰でもないし、誰でもいい。」と答え、ディズを信じるか信じないかもリクに選ばせようとした。

また、リク編のジミニーメモ的存在である「Dレポート」についてアルティマニアのインタビューで「登場人物の一人が書いている」という記述がされており、頭文字などから考えてもこれを書いていたのはディズであると思われる。

Re:COM

リクと王様に、黒コートを渡す場面が追加され、オリジナル版では不明だったコートの役割を説明した。

KHII

ロクサス編ではトワイライトタウンの町外れの屋敷で、(闇の探求者アンセムの姿をした)リク、ナミネと協力し、ソラを目覚めさせようとしていた。その様子から、ソラの記憶の修復は彼が主導になっていた様子。

  • ソラたちが眠るポッドを忘却の城から移動した理由は、機関の手が及ぶ可能性が高い忘却の城にソラたちを置いておくのは危険と判断したため。COMリク編ではまだ忘却の城にソラの眠るポッドがあるのが確認できるが、Daysの一年間のどこかのタイミング(DaysによればDAY224よりは前)で移動したと思われる。
    • 実際にDaysではCOM時間軸後も機関メンバーが何度も出入りしているのでその判断は正しかったと言える。

リクにロクサスを捕えさせ、ソラの記憶の修復が完了するまでXIII機関からロクサスを隠すため、ロクサスの記憶を書き換えて、コンピューター上に作った仮想のトワイライトタウンに閉じ込めて監視していた。
ソラの記憶の修復が完了した6日目、ロクサスを幽霊屋敷に導き、ソラの眠っている部屋でロクサスと対峙する。記憶を取り戻したロクサスを挑発して眠るソラに引き合わせ、ロクサスは彼の思惑通りソラに還っていくことになる。
 
リクとはCOMのエンディング後、王様と離れて彷徨っていたところを見つけてから行動を共にしていたが、この頃に初めて彼の目的が「復讐」であることを明かした。
同時に、ノーバディの心を認めず(これはこの時点では一般的な認識であったが)、さらに自身が復讐心を向ける人物の片割れのノーバディが暗躍していたからか、ノーバディに対して非情な言動が多く見られる。

  • ロクサス本人に対しては復讐の一道具のようにキツく当たる一方で、海へ行けなかった代わりとしてロクサスにだけ幽霊列車を見せたりもしている(THE 5th DAY)。これについてはリクから「少しは気を遣ってるのか」と言われたが肯定も否定もしなかった。
    • ただ、当然ロクサス以外には幽霊列車は見えないので、この件で一時的にハイネ達とやや気まずい空気になってしまった。ハイネら3人にも見えていれば皆盛り上がっただろうに…。ディズはこうなる事を予測して嫌がらせをしたという可能性も否定できない。
      • ロクサスの怒りを肯定していたり、わざわざ友達とすれ違うような嫌がらせをし続けていたりする辺り、ノーバディ(少なくともロクサス)に心が存在するとこの時点で薄々気づいていたのかもしれない。だとしても認めるつもりはなかっただろうが。
  • 裏アンセムレポートにはロクサスを復讐の道具として扱った事を悔いるような文章はないが、存在しなかった世界でソラと顔を合わせた時はロクサスに対し「すまなかった」と一言謝罪している。

THE 2nd DAYでは海に行くためにバイトをしてマニーを貯めたハイネ達を阻止するため、リクにロクサスの持っていたマニーポーチをスらせた。

  • このマニー袋についてリクには消去するよう命じていたが、リクがそれをすることはなくマニーポーチはソラに渡り「もうひとつのトワイライトタウン」の存在の手がかりとなった。

THE 3rd DAYではハイネが再び海へ行こうとしていた(金銭問題は「ノープロブレム」との事)が、これについてはデータの世界の住民である彼が勝手に行った事なのか、ディズが後付けで海を作りロクサス達を行かせようとしたのかは不明。
データを乗っ取ったナミネがロクサスへ干渉したり、外部からの侵入者であるダスク達の邪魔が入ったため、結局ロクサスが海に行く事はなく、ハイネ達も「4人一緒でないとダメ」という理由から行かなかった。

  • THE 2nd DAYで「(海を作っても)敵の侵入経路を増やすだけだ」と語っているため、この時点ではそもそも作っていなかったのは確か。この発言を見る限り作るつもりすらなさそうなので(THE 2nd DAY含めて)データの独断の可能性もあるが、とすれば上手くいけば海はどこから生えることになっていたのか…。まさかデータが自力で海を作るつもりだったとか…?
  • この時のナミネの行動に対してディズは「勝手な事を!」と怒る場面があるが、もし上記の後者の仮説が本当なら、後付け製作した3日目用のイベントを全てダメにされて怒ってるように思えなくもない。残り日数的に3日目しか差し込める余裕が無いだろうし…。

ロクサスがソラに還った後の動向は不明だったが、終盤、人の心のキングダムハーツを破壊するため存在しなかった世界に現れ、ノーバディに襲われていたところを助けた王様に正体を明かした。

KHIIFM

追加イベントに登場。
存在しなかった世界でのリクとロクサスの戦いが終わった後に現れる。
ロクサスとのやりとりで彼の人格を感じたリクから報告を受けるが、ディズは倒れるロクサスに向けて「ノーバディに感情など存在しない」と無情な言葉を投げ掛けるのだった。

  • 同じく追加イベントシーンにてディズは「用済みのナミネと敵であるアクセルの始末」をリクに命じていたものの、リクは「2人には忘却の城での借りがある」として2人を見逃している。
    この場面にディズは登場していないため、リクに一任する事で体のいい厄介払いをしたとも言えるし、ディズ自身は最初からナミネを始末する気は無かったとも言える。

Days

KHII前の、ソラの記憶の修復を待ち望む姿が見られる。
ナミネを何度も急かし、ロクサスやシオンの影響でソラの記憶が流れ出ていることを説明したナミネに、多少欠落したとしても問題は無いとまで言い放った。
さらにソラに還るために訪れたシオンを機関の手先と認識しており、アクセルが追って来た時には彼女の誘導だと疑っていたりとやはり冷徹な面が目立つ。
また、上記KHIIFMのイベントは本作でのDAY358にあたるため、ほぼそのままの形で登場する。

coded

本人は登場しないが、終盤にナミネから、ソラが眠っていた一年の間にディズ(=賢者アンセム)がソラの中に「何か」を隠していたことが語られる。(詳しくは賢者アンセムのcodedの項を参照)

χ

キャラクターとしては未登場だが、カードで出演。
アップライトカード(光側勢力のカード)として採用されている。