キャラクター/【バルボッサ】

Last-modified: 2024-03-09 (土) 07:30:28

ディズニー作品「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのキャラクター。
フルネームは「ヘクター・バルボッサ」。「伝説の海賊」の一人でカスピ海の王。
契約や約束事をこじつけじみた理由で反故にして優位に立つ典型的な海賊。
元々はブラックパール号の航海士だったが、ジャックからブラックパール号を奪い、船長の座へと収まっている。
条理に囚われず自由で飄々とした立ち振る舞いを見せるジャックとは、また別の意味で「海賊」を象徴する男。
リンゴが大好物。
 
CVは壤晴彦。
原作の演者はジェフリー・ラッシュだが、KHシリーズの英語版のCVはブライアン・ジョージ。


映画に比べるとだいぶマイルドになっており、容赦ない残虐さや乱暴な口調は抑えられている。
映画(特に、KHIIのストーリーのもとになった一作目)のバルボッサはいかにも悪の海賊らしく、卑劣で傲慢な態度で振る舞い、船上戦でも罵声を飛ばして部下を鼓舞する。

  • しかし、KHの世界でも「名前は墓石に覚えてもらうんだな」と、やはり言い回しにシャレが効いている。

原作映画では一作目で命を落とすが、二作目のラストでティア・ダルマの手によって蘇り再登場する。
ちなみに彼女がバルボッサを蘇らせた理由は、幽霊船長を接収した東インド貿易会社と対峙するために、バルボッサを含む伝説の七人の海賊の集結が必要になったため。

  • 理由はどうあれ、自身を蘇らせてくれたティア・ダルマは恩人と言えるだろう。

それ以降のシリーズでは、バルボッサはジャックと共闘することも多くなる。
 
荒くれたちをまとめるカリスマ性を持ち、判断力・決断力に優れているバルボッサは、キャプテンとしての能力は非常に高い。味方側にいるときも皆を率いて行動するシーンが多く、落ち着きのないジャックに代わり船長としてのポジションについている。
三作目の最終決戦では海賊王直々の命令でブラックパール号の指揮を執り、船長権限でウィルエリザベスの結婚の立会人も務めた。

  • 一作目ではウィルとエリザベスを殺そうとし、三作目では二人を結婚させ、そして五作目では……。
    とにかくどこまでもこの二人と縁が深い。

このあたりは、仲間を振り回しがちなジャックとはまた対照的なキャラクターと言える。
ついでに言えばジャックと子供のように張り合うことも多くなり、バルボッサの人間味ある一面が垣間見られるようになった。

  • 映画でバルボッサ役のジェフリー・ラッシュは、二人のことを「しょっちゅうガミガミ言い合っている老夫婦」と例えている。

KHII

ポートロイヤルにて登場。原作同様、不死の呪いを解除する為に奔走している。
ピートと接触したことでハートレスを操る力も得ているのか、作中ではイルミネーターを召喚したりもしている。
 
呪いの金貨を手にしたことで船員同様不死の肉体と化しており、月明かりの元でないと攻撃がまるで通用しない。
しかしソラ達が操る「魔法」の存在は呪いの方も想定外だったのか、炎上・凍結・感電など喰らうともれなく隙だらけになってしまう。首領である彼もそれは例外ではない。


ポートロイヤル一周目のボス。これまで敵として戦ってきた海賊たちの技を全て使いこなし(剣、銃、爆弾など)、月の光をシャットアウトするイルミネーターを使役して戦う。
特に斬りつけの攻撃は三種類もあり、攻撃スピードの緩急を変えて繰り出してくるので近接戦には要注意。
一撃の威力が高い他、HPが減ってくると連続切り(コンボ攻撃)を仕掛けてくるようになるので、終盤だからと油断して体力の回復を怠ると一気に形勢逆転されてしまう。

  • 「これでもいかがかな?」という台詞が来たら要注意。ただし、後述するリアクションコマンドで反撃するチャンスでもある。

遠距離戦でも銃や火炎瓶などを多彩に使いこなす。

  • 火炎瓶はジャックのボーンクラッシュとエフェクトがほとんど同じなので非常に紛らわしい。そもそも動きが機敏なバルボッサにボーンクラッシュは効きにくいことがあるので、いっそこのアビリティは外して挑むのも手。
  • 原作映画ではバルボッサが剣や銃を使うシーンはあるが、爆弾を使うシーンはない。部下に命じて弾薬庫の火薬に火を放ち軍船一隻を吹っ飛ばすシーンはあるが。

注意しなければならないのは、イルミネーターを倒すまではバルボッサに一切のダメージが通らないことと、バルボッサ戦ではジャックが倒されるとゲームオーバーになること。
また、イルミネーターを倒した後も月の光が届かない場所にいる間は無敵なので、光の当たる場所におびき出さなければ攻撃を加えることが出来ない。
弱点は上述の通り魔法攻撃であり、特にブリザドが当たると行動不能時間が出るので封殺が可能。

  • 攻撃を食らうとバルボッサは「厄介な力だ……」とぼやく。

リアクションコマンドはゆっくりと斬りつけてきた時に発動する「ツインカウンタ」と、連続斬りの際に発動する「ランディング」。
「ツインカウンタ」はジャックが近くにいる時にしか発動できないが、熱い演出ができるので狙ってみてもいいかもしれない。

機動力が高く攻撃テンポが不安定な上、こちらに不利な制約がある戦いのため結構な難敵。特にジャックが傷ついた時に回復する準備は怠るべからず。


上記のように通常プレイでも難敵である彼だが、特にKHIIFMのLv1プレイでは序盤の鬼門となる。
まず仲間であるジャックの耐久力がとても低く、バルボッサはジャックを狙う可能性もあるため、ソラが逃げに走るとジャックが先にやられてしまう。

  • 金貨のある台を障害物として利用すればソラ自身の安全は比較的簡単に確保できるが、ジャックの存在がチキンプレイを許してくれない。

さらに月の光のギミックとそれを助長するイルミネーターの存在。ソラがイルミネーターを処理しようと距離を空けるとジャックを狙い始めるため、迅速にイルミネーターを倒す必要がある。
ここにバルボッサ自身の高火力が合わさることで、ソラもジャックも即死の危険と隣り合わせの、常に気の抜けないハードな戦闘を強いられる。
 
ハッキリ言って、レベル1攻略において彼と正面からやり合うのは無謀。魔法や連携フォームチェンジをフル活用して有利な戦況を創り出したい。
魔法でバルボッサを行動不能にしてしまえば、上の問題のうち月の光のギミック以外は解決する。
ウィズダムフォームで凍らせまくる、トレジャーアイランドで月明かりの下へ引き摺り出すなど、搦め手を惜しまない戦い方が重要と言える。


不死の呪いによりジャックと切り結びながらも優勢を保っていたが、かつてジャックを無人島に放逐した際「自決用」に残した銃弾を喰らい、直後に不死の呪いが解除されたことでそのまま倒れた。

  • 倒れ際の一言は「おお 呪いが──」だが、ここは原作映画と同じく「やっと感じる… 寒い…」にして欲しかった。
    • 英語音声ではしっかり「I feel…cold!」と原作通りの辞世の句を述べているのだが、FM版での字幕は日本語版と同じで変わっていない。
  • 戦闘そのもののとどめはソラでないとさすことができない。ちょっと残念。

KHIII

ザ・カリビアン当然のように登場する
これはザ・カリビアンのストーリーが、原作映画の第三作目に当たるためであり、前述の通り彼は第二作目でティア・ダルマの力で復活しているためである。
原作通り、味方として一連の戦いに参加する。

  • 前作でボスとして立ちはだかったディズニー ヴィランが味方側につくという例はKHI→KHIIでのイアーゴくらいのものであり、KHシリーズでは非常に珍しい。

道中で船がハートレスに襲撃された際、KHIIでの所業のせいでジャックから関与を疑われてしまうが、「あんなヤツらの手は借りん!」と啖呵を切っており、闇の力とは完全に決別しているようである。

  • 闇の力に関わった人間はクレイトントレメイン夫人のように、自分の闇に飲み込まれ自滅する者が多い。一度死んでいる身とはいえ、流石は伝説の海賊といったところか。
    • あらためてKHIIの描写をよく見ると、バルボッサは一度も直接ハートレスを使っていない。常に協力者であるピートに使わせている。海賊としての嗅覚がハートレスを操ることになにか危険なものを感じていたのかも……?
  • フック船長といい、海賊は闇の力に溺れない術でも会得しているのだろうか?

上記の通り、ウィルとエリザベスの結婚の証人になっていたりするが、残念ながらゲーム中では結婚式のタイミングではソラ達は一行からはぐれているため、描写は無い。