キーワード/【黒い箱】

Last-modified: 2024-02-02 (金) 19:38:58

χBCで登場した、マスター・オブ・マスターの弟子の一人であるルシュが、デイブレイクタウンから去る前のマスターから授かった謎の黒い箱。
マスターはルシュに自身の片目を用いて作った名前の無いキーブレード(後にマスター・ゼアノートが所持するキーブレード)とこの箱を渡し、キーブレードを継承していくという使命を与えた。
中身は不明だが、マスター曰く「サプライズ」とのこと。

  • なお、ルシュは箱を受け取る際に中身が何なのかをマスターから教えてもらっている。ただしその代わりとして黒い箱は決して開けてはならないことを忠告し、その中身を誰かに他言することも禁じた。
  • かなりの重さらしく、マスターが渡す際は受け取る側のルシュも手伝って二人がかりで引きずって動かし、受け取ったルシュはその後箱に鎖を繋げて引っ張り、引きずって運んでいる。箱というより、ほとんど棺桶のようだが……。

黒い箱にかかっているロックの数は13である。

  • この数だけを聞くと箱の中身はとても不穏な感じがするが……。
  • これはあくまで推測だが、13という数字(共通点)から、もしかしたら13の闇が関わっているのかもしれない。

χの時代から長い時が過ぎた現代において、魔女マレフィセント等、一部の人物がこの箱の存在を知っている。
KHIIIでは、マレフィセントや真XIII機関がこの箱を狙って探している。
最終的にシグバールの正体であるルシュのもとに戻ったことが判明したが、その中身が何なのか明らかにされないままだった。

  • この箱がなぜキーブレードと離れてしまったのか、その間どこに行っていたのか、なぜ今になって回収されたのかなど一切が不明のままである。

黒い箱の推測材料

推測材料が全くないというほどではなく、ハズレ要因である箱をも加味すると、以下の情報がある。

オリンポスのパンドラの箱

KHIIIに出た情報ではないが、大元の原典のギリシャ神話のパンドラの壺(ちなみに「箱」になったのは後世訳だったりする)は

  • 箱を開けると災厄を引き起こす。
  • 箱の中身には希望(エルピス)が残る。
  • エルピスは予兆や未来視とも訳される。
  • 箱に最後に残った予知の力が解放されず、人々は希望を持ち続けるという解釈もある。

というもの。
  
映画『ヘラクレス』にもこの箱はチラッと登場する。ハデスメグヘラクレスの弱点を探るように説得するシーンにて、

ハデス「きっとアイツにも弱点はある。誰にだって1つや2つはあるだろう?ほら、パンドラは箱の誘惑に負けたし、トロイの奴らは馬を見る目が無かっただろ?奴にもあるさ、ワンダーボーイにもな」

と言いつつ煙で小さい箱と木馬を出してみせる。紫を基調とした箱に黒の枠組みがはめてあり、錠前にあたる位置にはハデスのローブの留め具と同じ髑髏がある。

  • だが小さい上に登場時間は恐らく5秒にも満たない。
    オマケにこの箱、ハデスが例えとして出しただけで映画本編のストーリーには全く関係ない。
    しっかり映画を見ていなければまず覚えていないだろう。
    スタッフも良く見つけてきたものである。
  • 誘惑の箱といえばポートロイヤル死の島にあった箱もそうだが、多分関係ない。

KHIII劇中での扱いは以下の通り。

  • ハデスによると、パンドラの箱はゼウスが地上に隠したらしいが、その理由は語られていない。単に神話になぞらえているだけで、深い意味はないのかもしれないが。
  • ピートの手で掘り起こされた後はハズレの箱として捨てられており、その後の行方は不明。
    • パンドラの箱なんてものをそのまま放り出すなと突っ込みたいが、ピートだしなあ…と思うと何とも…。
      • この後にこの場所へ行くと、掘り起こされた穴は残っているが箱はどこにも見当たらない。なにそれ怖い。
  • 本物の黒い箱を隠し持っていたシグバールが上記の光景を目撃して「鍵が──」と呟いているが、何か関係があるのだろうか。
  • KHIIIRMでは上記のシーンに続きシグバールとルクソードのやり取りが追加され、黒い箱に関する以下の事実が明らかにされた。
    • ルクソードに黒い箱の捜索を命じたのはシグバールで、ゼムナスは関与していない。
    • シグバールがこのタイミングで捜索を命じたのは、「黒い箱を探している者が現れ自分も捜索者となる事で箱との繋がりを悟られないようにした」とルクソードは推察している。
      • この推察が当たっていると仮定すると、シグバールは黒い箱を紛失した訳ではなくやはり何処かに隠し持っていたという可能性が出てくる。

ザ・カリビアンのデッドマンズ・チェスト

  • 発売より前のインタビューの回答でこの箱とはリンクしていることを示唆。
  • 本編中にデッドマンズ・チェストの箱の中身がハート(物理)であることを伝えられる。
  • ルクソードは「黒い箱の中身を見た者はいない」「そこには希望がある」と話している。
    • 前述したKHIIIRMのオリンポスでの追加シーンにおいて、シグバールはルクソードに「中身は本当に知らない」と説明している。実際にはマスター・オブ・マスターから聞かされているが、それをルクソードに話した様子はなくましてや「希望がある」とは一言も言っていない。ルクソードが自分で推測したか、あるいは何らかの方法で独自に情報を掴んだのだろうか。
  • ヴィクセンがその箱の中身が「心」ではなかったことに落胆して帰っていく場面。

その他

  • 箱にはXsuperと書いてある。Xは言わずもがな異端の印であり、superは七つの大罪最後の1つsuperviaを連想させる。
    • superviaとはラテン語で傲慢を意味し、マスター・オブ・マスターに対応するのではないかと言われている。
  • マレフィセントは黒い箱の中身について「標」と言及しており、また予知書ではないかという推測を立てた。
    • マスター・オブ・マスターは予知書を標として時間移動する計画を立てていた。
  • 関係性は不明だが、KHIにおいて「心」の作成にを用いた描写がある(ただしこの試みは失敗している)。