KH
ネバーランドの時計塔に住みついているボスハートレス。
フード付きの青黒いマントを羽織っているように見えるが、そのマントの下に実体はなく内部にハート型のコアが浮かんでいるのみ……という不気味な姿。後頭部にはハートレスマークが刻まれており、エンブレムに属する。
- ハートレスを象徴する要素の一つである黄色い目を持たない非常に珍しい個体。本作はもちろん後のシリーズにも類を見ない独特のシリアスな雰囲気をまとったハートレスである。
- 黄色い目がないのは他にシャドウソラくらいしかいないが、あちらはどうもハートレスかどうか怪しい点がある。
- ファントムに目があった場合、後のアンチブラックコートと似た印象になっていたかもしれない。これはこれで不気味。
優雅にグライドで宙を舞うソラの横からぬうっと現れる様は、まさに「亡霊(ファントム)」。
- 見た目は某長編ファンタジー小説に登場する「吸魂鬼(ディメンター)」に似ている。
この敵との戦闘はゲームクリアに必須ではないサブイベントのようなもの。倒すと「時の力」を入手して、ストップ系魔法がパワーアップする。
無印版に登場する敵の中ではかなり強めに設定されており、本作最強の敵とされる。
後の作品に関わるキャラクターではなかったが、シリーズ最初の裏ボスと言える立場の敵である。
戦闘開始早々に死の宣告を放つ。
ぼーっとしているとHPゲージすら消滅させられた仲間が、気絶状態で近辺を力なく漂っているのだから恐ろしい。
- モーションは通常の戦闘不能状態とは異なり、淡い光を放ちながら仰向けの状態で四肢をダラリと垂れ下げているというもの。この技で戦線離脱が確定した瞬間、気絶したメンバーから心が抜き取られてファントムに吸収されているのが確認できる。
- ちなみに、死の宣告をかけられる順番は、ピーター・パン→ドナルドorグーフィー→ソラで固定。
大半の人はわけもわからぬまま仲間を排除させられた挙句、ソラの頭上に浮かぶ数字を見てようやく事態を理解することだろう。そして全滅。中々の初見殺しである。
技そのものを防ぐことはできないが、時計塔の時計の針に向かってストップ系魔法をかけることで、技の使用及びカウントの進行を阻害することが可能。ただしストップで止められる時間には限りがあるので、定期的にかけ直す必要がある。
そこまでやってからようやくこの化け物と正対することができる。
死の宣告以外では、上方からのツメ攻撃と多段ヒットするホーミング弾の二種類しか技を持たないが、どちらも威力が高く厄介。
特に後者は即死級の威力を持ち、エアロガで弾くか時計塔の陰に隠れるかしないとほぼ死亡確定。
モーションが長いので回避そのものは難しくないのが救い。
全体としてハート型のコアと喰らい判定の無いマントで構成され、コアの色に応じた弱点属性(無色:武器攻撃 赤:ファイア系 青:ブリザド系 黄:サンダー系)を突かないとダメージを与えられない。
このせいで一気に大ダメージを与えて終わらせるゴリ押し戦法が通用せず、長期戦は避けられない。
- ケアルガとラストアルカナムで正面突破してきたビギナーたちを嘲笑うような作りに製作者の悪意を感じるのは気のせいか。
- ストーリーの進め方次第ではストップ系の魔法を修得せずにこの敵と戦うこともできてしまう。時の力が手に入るのはクリアが必須ではないモンストロと100エーカーの森なので、より一層の悪意を感じる。
時計の針を止めたり弱点をついたりと、とにかく魔法を多用するバトルになる。MPが増加するキーブレードやアクセサリーを装備の上、アイテムにはエーテル、できればエリクサーをたくさん持っていくとよい。
本作ではショートカットキーに最大3つしか魔法を登録できないのも地味に厄介。
ストップ、ケアル、3種類の攻撃魔法のうち、どれか2つは諦めざるを得ないのである。どの組み合わせにするかで攻略難易度も変わってくるだろう。
KHFM
カラーリングが大幅に変更された。マントの色は真っ白になったが、腕の部分は闇に侵食されたようにどす黒く染まっている。
また、FM版の調整としてステータスも若干上昇しているが、セフィロスを初めとした隠しボスが追加されたことで、相対的に最強の座からは転落している。
Uχ
エネミーなどの登場はないものの、メダルとして実装。
ギルト8、スピード属性のリバースメダル。後ろにセットしたメダルのアビリティをコピーするデュプリケートBのアビリティが付与されている。
- カラーリングは無印版の方になっている。