ワールド/【プランクスターズ・パラダイス】

Last-modified: 2024-01-14 (日) 16:17:55
原作ピノキオ
仲間キャラなし
通常BGMThe Fun Fair(Sideソラ)、A Very Small Wish(Sideリク)
戦闘BGMPrankster's Party(Sideソラ)、Monstrous Monstro(Sideリク)
登場作品3DMoM

ディズニー作品「ピノキオ」の世界
モンストロに飲み込まれる前、ピノキオ達が住んでいた世界。

  • 和訳するとしたら、「いたずら者の楽園」。

本ワールドは3Dが初出だが、本来はピノキオを原作とするワールドはDaysで登場する予定であった。
サーカスを舞台に、心のある人形だったピノキオと、心のないノーバディであるロクサスシオンとの交流を描き、彼らが希望を探す悲しいシナリオになる予定だったそうだ。
マップやボスなどもある程度完成していたが、ゲームのボリュームが大きくなりすぎる懸念から残念ながら全カットとなってしまった。
3Dでプランクスターズ・パラダイスが眠りに閉ざされた世界として登場したことにより、Daysの時点では光の世界に存在していないこととなり、矛盾が生じてしまうためDaysリメイクの機会に復活するという希望もなくなってしまった。本当に惜しい。

  • ちなみにゲームのROM内からは没データとなったオネスト・ジョンやギデオン、人間になったピノキオの会話ウインドウ用の顔アイコンが見つかっている。
  • しかしKHIのエンディング後にトラヴァースタウンがなくなった後にピノキオ達が何処で何をしているのかは明かされておらず、また眠りの鍵穴を解放した世界は眠りから覚めて光の世界に復活するため、3Dより後の時間軸なら再登場の可能性もあるかもしれない。

登場キャラクター→キャラクター/モンストロ参照


場所

ソラ編とリク編で訪れる場所が大きく異なる。

遊園地

ソラ編では原作中盤に登場した島の遊園地に行くことができる。ゲーム内では"ソラがロバになってしまう"等、所謂原作(後述)を追体験する様な展開は無いので安心してほしい。ただ、先に進んでいくと実に不気味なピエロの顔があり、その目は常にこちらを見ている(しかも笑いながら)。


原作を知らない人にはピンと来ないかもしれないが、この遊園地はジミニーの言う通り本当に恐ろしい場所である。
原作では、馬車屋のコーチマンが町中のいたずら小僧たちを集め、この遊園地に連れてきた。
遊園地では飲酒、吸煙、喧嘩、環境破壊と言ったあらゆる悪戯が許される。
しかしその代償として、この遊園地で遊びほうけていた子供たちはやがてロバになってしまう。
子供たちは出入り口(ソラが最初に立っている場所の扉の向こう側)で完全にロバになったか確認された後、売りに出されてしまう。
つまりここは誘拐した子供たちをロバにすり替えて人身売買するための場所なのである。
ロバにされてしまった彼らはもう人間扱いすらされないことを考えるととても浮かばれない。
しかも、コーチマンが報いを受けたり彼らが救われる様な描写も一切無い。
特に作中における「家に帰りたい」と嘆くまだ未完全なロバ達をコーチマンが脅しつけるシーンや、ピノキオと親しくなったランピーが実際にロバになってしまうシーンはかなり怖い。
視聴者の間では現代にも通ずる社会風刺的な部分もあり、「一度観たらまず語れない人はいない」と言って良い程のトラウマシーンとして非常に名高い。
基本的にディズニー作品に登場するヴィランズは物語の終盤で何かしらの形でしっぺ返しを受け、多かれ少なかれ主人公やヒロインに救いを持たせる形でエンディングを迎えるものが多い。
そんな中、報いを受ける描写がないコーチマンは極めて稀有な例と言える。

  • 初めてこのワールドに降り立ったソラが「わあ!」と顔を輝かせるのを見て、「あ、コイツやばい」と危機感を抱いたプレイヤーもいたのではないだろうか?最初に出会えたのがジミニーで良かったと言わざるを得ない。
    • あのド田舎の小島にはどう考えても遊園地があるとは思えないので仕方ない。

と言うのも、元々こちらで原作扱いしているディズニー版の原作であるカルロ・コッローディによる小説『ピノッキオの冒険』自体がこういった社会風刺を描いた作品であり、現在知られているディズニー版とはかなり作風・展開が異なる。
例、「ジミニー(に当たるコオロギ)は物語序盤にピノキオの悪戯によって殺される。(ただし亡霊と言う形で後のディズニー版の様にピノキオを救う描写はある)」
「ゼペット爺さんは当初ただの儲け目的でピノキオを制作した。(実際にピノキオを巡って大工と大喧嘩を繰り広げたり、ピノキオにそれらを調教したり、彼の悪戯の責任を負う形で逮捕まで受けている)」
「ディズニー版での正直ジョン一味に当たる狐と猫に吊るし殺されるピノキオ。(しかも当初これが本作の結末となる予定だった)」等。

その為、カルロ・コッローディの描いた更なる原作をある意味最も忠実に再現している場面とも言える。

海中の道・海の底

ソラ編後半はモンストロの住む海の中を進むことになる。
海中だと通常よりも高くジャンプすることができるが、フリーフローアクションがある3Dでは恩恵が少ないかもしれない。

  • 海中で息ができなくても大丈夫な点もある意味原作再現である。ピノキオは人形だったから、という理屈はあるはずだが。
    • 原作を知らないと「海の中なのに人魚じゃないの!?」と思ったりする。
    • 映画ではピノキオに同行するジミニーもどういうわけか海中で平気だったため、この世界の海はそういうものなのかもしれない。
      • 夢の中の海だから呼吸ができるんだとか。

モンストロ

リク編では、ピノキオのワールドとしておなじみのモンストロ体内に行くことになる。

  • 今回もまた体の中で好き放題暴れられるモンストロが不憫。
    • しかし当の本人(本クジラ?)は何でも喰らい飲み込む凶暴な生物。ただの自業自得な面も捨てきれない。

マップに設置されている突起物をたたくと地形が変化したり、床と天井が入れ替わったりする。また、消化液に触れるとドロップゲージが減ってしまうため注意。

  • 口にある木片に貼られているポスターにはワンダニャンが描かれている。

リク編のBGMはKHIのモンストロと全く同じものが使用されている。これはソラの夢の中(KHIの時)だからという演出も兼ねていると思われる。

BbSFM

アリーナモードのミッション「大海原の怪物」では海上に浮かぶ岩場の上でモンストロと戦うことができるのだが、まだプランクスターズ・パラダイスが闇に飲まれる前の時系列であり、データで再現された空間とはいえここもプランクスターズ・パラダイスに該当するものと思われる。

3D

ワールドとしては初登場。
同作のディズニーワールドでは、ソラ編とリク編で登場するマップが完全に異なり共通するマップのない唯一のワールド。
リクの冒険の舞台が遊園地やサーカスではなくモンストロの体内となったのも、眠りに閉ざされた世界ではなくソラの夢の中を旅していたからだという、終盤まで進めることでその理由が分かる伏線の役割も果たしている。