キャラクター/【ピノキオ】

Last-modified: 2024-03-30 (土) 15:20:18

ディズニー作品「ピノキオ」の主人公。
元は玩具職人のゼペットに作られた木製の操り人形だったが、美しい妖精ブルー・フェアリーに命を吹きこまれる。
ブルー・フェアリーからの「正直者で優しい子になれば人間になれる」というお告げを聞き、さらに彼女から自身の良心に任命されたジミニー・クリケットから助言を受けながら良い子になる努力をしようとするが、無邪気で好奇心旺盛な性格が災いして悪者たちの様々な誘惑にそそのかされていく。
嘘をつくと鼻が伸びるようになっており、隠し事をしても簡単にバレる。

  • KHIでパラサイトケイジ撃破後に体内から吐き出されて弱音を吐いた所、鼻が伸びて「あれ?大丈夫みたい」と言うシーンがある辺り、本人が知らずについた嘘でも鼻が伸びる仕様になっているらしい。
    • この時は助かったが、本人が嘘と知らないで口にした言葉まで真偽を判定されるというのはちょっと理不尽かもしれない。

 
CVは常盤祐貴(KHI)→山口康智(3D)。
FM版及び北米版における声優はセス・アドキンス(KHI)→ニック・カーソン(3D)。


KHI、COMではトラヴァースタウンおよびモンストロで登場し、3Dでは故郷であるプランクスターズ・パラダイスに登場する。


KH

グミシップを使ってモンストロから脱出しようとグミブロックを探していたところで、モンストロに飲み込まれたソラたちと出会い、ジミニーと再会した。
その後一人で勝手にモンストロの奥に行ってしまったところをリクに拾われて(リク曰く)遊んでいたが、パラサイトケイジに飲み込まれてしまう。
ソラとリクによってパラサイトケイジが倒されるとそのままリクによって連れ去られかけるが、ソラによってこれは阻止された。
この後ゼペットのところに戻り、モンストロがくしゃみをした際に星の大海に放り出されてしまうものの、レオンたちに救出され、トラヴァースタウンにたどり着く。

  • 先にネバーランドをクリアしていた場合は、ピノキオは一人でいたところをパラサイトケイジに捕まる。

実はモンストロに行く前にもピノキオの姿を確認することができる。
シドからコメットグミをもらってからモンストロを訪れるまでの間、トラヴァースタウンのアクセサリーショップのカウンターの下にピノキオが隠れている。
なぜピノキオがここにいるのかは本編中で語られていないので不明。

  • 3Dでの描写から考えると、プランクスターズ・パラダイスが闇に飲まれた際にジミニーがディズニーキャッスルに辿り着いたように、同じタイミングでピノキオはトラヴァースタウンに流れ着いたとするのが自然。
    ただ、その後にモンストロにたどり着いている理由は全く描写がないので不明である。ソラもこの事について疑問を呈しているが最終的に有耶無耶なままモンストロから脱出してしまった。ソラたちのグミシップにこっそり乗ってきたのだろうか?

この時、「欲しいものがあったら自分のものにすればいいと言われた」というような趣旨の発言をし、当然ながらジミニーに窘められている。

  • ピノキオにこんなことを吹き込んだのが誰なのかは不明。
  • この直前、店でシドに世間話を振ると「最近店のものがなくなる」という話をしてくれる。タイミング的に考えても恐らくピノキオが盗っていたのだろう…。

 
このイベントは任意で起こす起こさないを決める事ができ、プレイヤーによってピノキオとの初対面の場はトラヴァースタウンかモンストロに変化する。このイベント発生の有無による他イベントへの影響はないが、後の作品ではピノキオとの初対面はトラヴァースタウンであると明確に設定されている。


エンディングでは晴れて人間の姿になり、ゼペット共々喜んでいた。

  • ただし、KHIの時点では故郷の再生がまだ不完全であり、3Dで完全に再生されるまでの消息は不明である。

漫画版ではパラサイトケイジに飲み込まれてモンストロの奥へ連れ去られ、その先でリクに受け渡されようとしていた。
オマケ四コマでは、何を思ったのかグミブロックを食べようとしていた。

COM

ソラの記憶から作られたモンストロに登場。
ソラ達と出会い、ジミニーと再会する。

  • もっとも、ピノキオの方は記憶から作られた幻だが。

最近頻繁にゼペットの小屋から外出してモンストロの中を探検しているらしく、ゼペットに心配されていた。
また外出していたところをソラ達に発見される。
宝探しをしに外出していたと言うが、鼻が伸びたことから嘘だとバレてジミニーに叱られる。が、グーフィーがそれを止めてくれる。
本当のことを言ったら怒られると思っているからピノキオは嘘をついているのだとグーフィーは見抜いたのだ。
素直に本当のことを話せば怒らないと諭され、ピノキオはゼペットと一緒にここを出るために出口を探していたと話す。

それを聞いたジミニーも納得し、そしてソラは次は勇気を出してゼペットじいさんにその本当のことを話すんだと諭される。
が、その直後、パラサイトケイジが現れ、食べられてしまう。
最初はただただソラ達に助けを求めていたが、ソラに勇気を出すんだと呼び掛けられ、やがてパラサイトケイジの中で思いっきり暴れる。
するとパラサイトケイジに吐き出されて無事脱出。


その体験を元にモンストロの体内の奥で思いっきり暴れればモンストロが自分達を吐き出すんじゃないかと思い付き、ソラ達に提案。
その役目はソラ達が引き受けてピノキオはゼペットの元へ戻る。

それ以降の行方は不明だが、ソラ達が暴れたことでモンストロがくしゃみしたため、きっと脱出できたとソラ達は考える。

  • もっとも記憶の世界での出来事なため、脱出した先をソラたちが見るのは不可能なようにも思えるが、気にしてはいけない。

3D

眠りに閉ざされた世界のプランクスターズ・パラダイスが作り出す夢の存在として登場。
回想シーンによれば黒いコートの男からソラの名前を聞かされたらしい。

  • ついでにその話の前にウソをついていたことから伸びていた鼻を女神様(ブルー・フェアリー)に直してもらった。

ソラ編

故郷であるプランクスターズ・パラダイスにいた頃の過去のピノキオが登場する。
しかし遊園地でジミニーとはぐれて迷っていた。
迷っているうちにやがてテントに行き着き、その奥部でドリームイーターに遭遇していたところをソラとジミニーに発見される。
ソラに助けられるが近くで見るとロバの耳と尻尾が生えていた姿になってしまっていた。
ソラがドリームイーターを引き受けている内にジミニーと共にテント(サーカス)の外へと逃げる。
(本編では、ジミニーが見つけた海に繋がる出口から逃げ出している)
その後、ゼペットの手紙によって彼が海の怪物モンストロに呑み込まれていることを知り、ジミニーと共に助けに行こうと海に飛び込む。
ソラが海中で追いついた頃には既にモンストロに追いかけられていた。
やがてモンストロによって吸い込まれ、泳いで抵抗するものの意味を成さず、ジミニー共々モンストロに呑み込まれてしまった。

  • この後世界は闇に飲まれ、モンストロとピノキオは異空の海に放り出される。やがてKHIの時期にトラヴァースタウン、そしてモンストロのお腹の中でソラ達と本当に出会うことになるとソラ自身も理解した。

ソラ編ストーリー中、オバケピエロが化けた偽者が現れるがそれは紫の服を着ている。

リク編

モンストロのお腹の中でゼペットと再会していた。
しかしジミニーとゼペットが目を離した隙に黒いコートの男についていってしまう。
やがてその黒コートと一緒に歩いている所をリクとジミニーに発見され、黒コートからも放されてリク達の元へと戻っていった。そしてジミニーと父であるゼペットに心配をかけた事を謝る。
 
この時、ピノキオを連れて行っていた黒コートの正体は、なんとリクと同じ顔をしていた。
しかしその者はピノキオを返すと何も言わずに闇の回廊を通って去ってしまう。

  • リクは実際にその顔を見るまでは「黒コートの男はあいつ」だと考えていた。

驚くジミニー達にリクは、あれは自分の闇の部分だと言う。

  • 今作でリクが旅をしていたのは「ソラの夢の中の世界」であり、「リク」がピノキオを連れて行くというのもKHIでソラがモンストロで経験した出来事の再現となっているようだ。
    • その闇の部分と言うこの「リク」は一体何者かと一部で疑問視されているが、上記のことを考えると恐らくKHIでマレフィセントと共に行動していた時の事なのではないだろうか(最終的に心ごと闇に飲まれて、アンセムに体を乗っ取られるし)。
      • メモリアルアルティマニアによると「闇に染まっていた頃のリクの幻」であるらしいので、おそらくこの解釈で合っていると思われる。
      • 黒コートを着ているのが気になるところだが、ソラの記憶が混濁していたのだろうか?

リクが自分の中に残っている闇について再び悩んでしまったところ、ジミニーが自分に大切な事を教えてくれたように、リクも誰かに大切な事を教わればいいんじゃないのかなと諭す。
その直後モンストロが激しく揺れ、その原因を確かめるべくリクは先へ進んでいき、ピノキオはジミニーと共にゼペットの元へ戻る。
そしてゼペットと再会し、お互い抱きあう。その姿は本当の父と息子のように温かいものだった。


ピノキオはKHIの時点で「心を持つ人形」という点が注目されるキャラクターであった。
本作で改めて「心を持たぬものにも、心が生まれ育まれる」ということが明かされたが、ある意味それを体現したキャラクターと言えるかもしれない。
エンディングの賢者アンセムの言葉にも心が生まれうるもののなかに「物言わぬ人形」というものが挙げられているが、そのセリフでピノキオのことを思い出したプレイヤーは多いのではないだろうか。