敵/【再現データ】

Last-modified: 2023-12-02 (土) 18:58:38

KHIIFM

集積の庭園で条件を満たせば挑戦できる「XIII機関の再現データ」。

  • 通称「リミットカット」。本編で掛かっていた制限を超えた強さを指しており、ゲーム雑誌に掲載されたインタビューで「リミットカットバージョン」という名称が使われたことがきっかけ。
    • アルティマニアでは一貫して「再現データ」と表記されている。
    • ファンの間では略して「リミカ」と呼ばれる事もある。

FM版の追加要素のひとつであり、ロクサスソラが本編で戦ったメンバー及び「アブセント・シルエット」を調査し戦ったメンバー(つまり13人全員)ともう1度戦うことができる。留まりし思念と同様、勝利した後でも再挑戦が可能。

どれも一筋縄ではいかない非常に高い難易度を誇り、単なる再戦というわけではない。
厳密にはバトルレベルがボス敵の中で最高の99となっており、本編やアブセント・シルエットで戦った際とは比べものにならないほどステータスが強化されている。行動パターンが変わっていたり、技自体が強化されているキャラクターもいる。
スタッフによると、この再現データが機関員の真の強さらしい。プレイヤーのゲーム進行を促すため、本編ではあえて弱くなっているのである。

  • 再現データの機関員はいずれも留まりし思念と並び、作中で最強の敵としてソラ達の前に立ちはだかる。その実力はKHIIで最強の裏ボスと称されたセフィロスの地位すら危ぶませるに十分なものであり、KHIIFMの代表的なやり込み要素の1つとして、また「KHIIはヌルゲー」という評価を覆すに足る難易度のコンテンツとして、発売から長い時間を経た今もなお多くのプレイヤーを楽しませている。
  • 開き直った言い方だが、確かにストーリー上で戦う機関員が再現データ版の強さだったとしたら、たとえビギナーモードでも投げ出すプレイヤーが出ただろう。

全員に勝つと「存在しない証」が入った宝箱が出現する。

  • かなり特殊な条件ではあるが、宝箱から手に入るアイテムの1つとしてジミニーメモにもしっかりカウントされる。そのため今作のジミニーメモコンプリートは再現データをすべて倒すことが必須となっている。

集積の庭園で中央の端末を起動することによって周囲に謎のモニュメントが現れる。
モニュメントにはXIII機関のメンバーの武器が表示されており、それぞれのモニュメントを調べることで再現データに挑戦でき、自動的にフィールドに移動して戦闘が始まる。フィールドは本編やアブセント・シルエットで戦った時と同じ場所である。
本編で2回戦闘したアクセルデミックスは2回目のデータと再戦することとなるが、ゼムナスのみ1回目と最終戦両方と戦うこととなる(途中の鎧、ドラゴンはなし)。基本的にソラ、ドナルドグーフィーの3人で挑めるが、ルクソードやゼムナス等、本編でドナルドたちが参加できなかったバトルは再現データでも同様に参加できない。

  • 今作ではアクセルのみソラと直接戦っていないが、ロクサスとは戦った為ロクサス編のアクセルのデータとソラが戦うこととなる。こちらもドナルド・グーフィーは参加不可。
    また、本編とは異なりザルディン戦にはビーストが参加できず、必ずソラ・ドナルド・グーフィーの3人パーティーとなる。
    「ゼムナス(2回目)」の再現データ戦は本編同様リクがパーティーに加わり、ソラと2人で戦うことになる。
  • ちなみに、グロウアビリティさえ揃っていれば本編クリア前でも集積の庭園に辿り着けるが、無条件で出現するモニュメントはザルディン・アクセル・デミックスの3名のみ。KHIIに登場した他のメンバー5名は本編クリア、COMのメンバー5名はそれぞれのアブセント・シルエットの撃破がモニュメントの出現条件となる。

フィールドに移動すると仮想のトワイライトタウンで度々現れたデータのエフェクトと共にXIII機関が武器を手にした状態で現れ、互いに武器を構えるといった一連の短いイベントシーンが挑戦するたびに挿入されるが、特別な会話等はない。

  • 戦闘ボイスは本編と全く同じ(アクセルのみ「ソラ!」と叫ぶようになっている等の変更がある)であり、アブセント・シルエットはやはり本人ではない為か掛け声のみである。

勝利するとXIII機関のメンバーは武器を下ろし、データの演出と共に消えて退場するイベントシーンが挿入され、ソラたちは集積の庭園に戻ることとなる。
モニュメントは最初は青い光を放っているが、一度でも勝利すると赤い光に変化する。


倒すたびにごほうびとしてアイテムが1つもらえる為、慣れてくれば効率の良い稼ぎ場所にも成り得る。
貰えるアイテムは下記の通り。

再現データの機関員をしっかり倒せる腕前さえあれば、ステータスを(理論上の)最大値まで育成するなどのやり込みプレイも可能。
もっとも「再現データを安定して倒してドーピングに利用する」までに相当なやり込みが必要だが。

KHIIIRM

「Re Mind」をクリア後のリミットカットエピソードにて挑める、「真XIII機関の再現データ」。

  • 今作においてはじめて「リミットカット」という名称が公式で用いられた。

消えてしまったソラの調査中にシドのコンピューターに現れたデータで、調査の妨げとなっていた。しかしそれと同時に、消える直前のソラを再現したデータも現れており、出現データの調査のためにこのソラのデータを使って真XIII機関を倒すことがエピソードの目的となる。


KHIIFMと同じように、データ上に出現した集積の庭園でのモニュメントを調べることによってバトルが始まる。

  • 集積の庭園でメニュー画面を開いたりセーブしたりするとワールド名がレイディアントガーデンになる。本作ではここだけ。
  • 集積の庭園でのセーブデータからKHIII本編のワールドマップとの行き来は自由(ロード画面で選択)で、その際も再現データの撃破状況はきちんと保存されている。ショップは存在するがマニーや素材は調達できないため、レベルやアイテムが足りないと感じたら一旦本編に戻って準備を整えることも考えたい。

最初はNo.IとNo.XIIIの2つのモニュメントが反応せず、残りの11人を撃破することでモニュメントが起動し、最後の二人、マスター・ゼアノートシオンに挑めるようになる。

  • ちなみに真XIII機関のナンバーはここで初めて明かされた。

今作の再現データはストーリーの一部として組み込まれた要素であり、全ての再現データを撃破することでシークレットエピソードをプレイ可能になる。
各再現データは自由に何度でも再戦可能で、シークレットエピソードのクリア以降でも再戦できる。
ただしKHIIFMと違い、勝利によるごほうびは初回撃破時にしかもらえない。

  • 今回はファストパスコードのデッドリーブロウを使えばどんな敵も一撃で仕留める事が出来るので、それによるアイテムの荒稼ぎを防止するためだと思われる。

一筋縄ではいかない高難易度は健在。
全員に共通しているのが、「一つの攻撃を凌ぎ切ると隙が生まれる」ではなく、「行動中の特定のタイミングのみ怯みが発生する」という作りのため、とにかく相手の攻撃や行動をよく見て覚え、こちらの攻撃を叩き込むチャンスを逃さないことが必要となる。
 
KHIIFMの再現データに比べると、いずれも本編で戦った時のボス性能との差異が大きい。今作は安江Co.ディレクター曰く「完全に別物」。AIからアクションまで全て作り替えているという。
本編で見覚えのある技も使ってくるが、いずれも性能が強化されていたり、行動パターン一新により技を仕掛けてくるタイミングや状況が本編とは異なる。
またマールーシャ死の宣告を使用してきたり、ルクソードと時間を賭けた戦闘になっているなど、過去作での戦い方を思い出させる新技を繰り出してくる者もいる。
見た目だけ同じの完全新規ボスと思って構わない。

  • 本編の真XIII機関は2対2や3対3など変則的なバトルが多かったため、1対1の戦いにするにあたってそのあたりも関係しているのだろう。
    • 団体戦より個人戦の方が圧倒的に強いあたり皆我が強いのか協調性が無かったりするのだろうか。

ただしリベンジ値や属性耐性など、基本的なパラメータは本編の時と変わっていない部分もある。
またシグバールなど、本編と同様の攻略法がある程度通用する敵もいる。
 
いずれの再現データも、HPが一定値まで減るなどの条件で、一時的に強化状態となり超強力な連続攻撃を繰り出してきたり、空間全体を一変させて今までとは全く異なる攻撃を繰り出してくる。
これらの強化状態・大技は、俗に覚醒や覚醒技と呼ばれることが多い。

  • 絶対というわけではないが、相当な能力を秘めていたり大物とみられるメンバーほど強力な空間変化技を持つ傾向にある…とも解釈できる。空間を変化させずに自己強化や大技を行うのはラクシーヌサイクスダーク・リクヴァニタスの4名のみ。マスター・ゼアノートは空間変化技を唯一2パターンも有している。

KHIIFMの再現データは本編の強化バージョンであったため本編で戦ったのと同じフィールドが舞台となっていたが、上記のとおり別物に刷新されたこともあり、どの相手とも共通の円形の広いフィールドにてタイマンで戦うこととなる。

  • タイマンということはドナルドやグーフィーの助けを借りることができない。より自分の実力が試されるということでもある。
  • 上述に広いフィールドとあるが、コンボを叩き込む、ガードによって後退りする、などの要素によって戦闘時間のほとんどをフィールドの端の方で過ごすことになる。見かけ上はなにもないがしっかりと壁の判定が存在しており、フィールド端で攻撃を喰らうとソラが壁当たりモーションをとる。このモーション中はエアリカバリーを発動できないため、素早い連続攻撃を喰らった際はいわゆる壁ハメ状態になり一方的にボコボコにされてしまう。さらに連続被弾中、稀にコンボリーヴが途切れてしまうことがあるので要注意。
    • この判定はもちろん敵にも適用されており、壁に近づいていくコンボを叩きこむと相手によってはリアクション値が足りているにもかかわらずアスレチックフローが間に合わずワープで急に逃げられたり次の攻撃パターンに入ったりする。
      ただし相手の判定は端に誘導した上で攻撃をすれば消滅する。

この激しいバトルを彩る要素として、流れる音楽の豪華さも見逃せない。
本編では複数の機関メンバーと同時に戦う都合、複数の曲を1曲にアレンジしたものが新たに作られたり、味方キャラの曲のアレンジだったり、過去作の曲がそのまま使われていたりしていたが、1対1の真剣勝負になったことで過去作での各メンバーとのバトル曲にアレンジを施された曲がほぼ全員に用意された。アレンジ元が同じ曲であっても、メンバーによってそれぞれ違うアレンジがなされている。
さらに、シグバールとルクソードとヤング・ゼアノートはバトル中に発生する特殊演出でさらに曲が変わるというオマケ付き。
もっとも戦闘中は悠長に耳を傾けている余裕などないだろうが。

  • ヴァニタスだけは本編で既に過去作の戦闘曲のアレンジ曲が作られていたため、唯一再現データ戦でも同じ曲が流れる。
  • ダーク・リクは本編で流れたイベント曲の一節が使用されている。COMのリク=レプリカとの戦闘曲ではなく、KHIの本物のリク(の身体を乗っ取ったアンセム)との戦闘曲のアレンジであるが、KHIII本編での彼はほぼ最期の瞬間まで「本物のリク」として扱われていたからだろう。
  • マスター・ゼアノートはBbSでの戦闘曲がイベント曲だったためか、BbSFMのノーハートの戦闘曲のアレンジが用いられている。

勝利時の報酬は下記の通り。上述の通り、報酬を獲得できるのは初回のみとなる。