キャラクター/【青年ゼアノート】

Last-modified: 2024-04-08 (月) 10:24:07

マスター・ゼアノートの若かりし頃、デスティニーアイランドから旅立つ前後の時代の姿。

初登場の3Dでは「青年ゼアノート」表記だったが、KHIIIでは一貫して「ヤング・ゼアノート」表記になっており、現在ではこちらが表記上正しい呼称として扱われているものと見られる(野村氏もヤング・ゼアノートの呼称を使っている)。
また、主人公を務めるDRとコラボしたFFBEでの名義は「少年ゼアノート」となっている。

  • ファンからはマスター・ゼアノートやテラ=ゼアノートとの区別のため、「若ノート」と呼ばれることが多い。
    • ゲーム内ではソラがKHIIIで「一番過去のゼアノート」もしくは「ゼアノート」と呼んでおり、本人の前で直接名前を呼んだわけではないが、リクは話の流れで彼のこと指す際に「若きゼアノート」と呼んでいる。こちらも直接呼んだわけでないが、KHIIIRMではシグバールは「若いじいさん」、サイクスはリクのように「若きゼアノート」という呼称を使用している。
  • Uχのメダルの名称は3Dのものが「青年ゼアノート」、KHIIIのものが「ヤング・ゼアノート」となっている。
  • ちなみに、後述のKHIIIでエラクゥスとボードゲームをしている時の彼はファンからは「チェスノート」と呼ばれている。
  • ここまででも分かる通り、旅立つ前後が「青年」、その後であるはずの修行時代が「少年」という奇妙な状況になっている(後述の各作品の項に詳細)。これが設定の変更によるものか、まだ明かされていない設定があるのかは不明である。
    • DR完結に伴い、DRの公式ツイッターで公開された野村氏のインタビューによれば、BbSで旅立つときに青年の姿をしていたのは単なるモデルコストの削減であり、少年の姿を用意せずに「若い頃」と一括りにしていただけとのこと。

BbSFMで登場した謎の男の正体である。
過去へ渡ってきた、未来の自分のハートレスである闇の探求者アンセムによって時間の壁を越えることができる力を移され、旅立たされる。
 
CVは宮野真守(BbS)→奥田隆仁(3D~)。
FM版及び北米版における声優はデビッド・ギャラガー(BbS)→ベン・ディスキン(3D~)。


年齢は18~20歳ぐらいだとされている。

  • 2018年に開催されたTGSにおいてディレクターの野村氏の口から明かされた。
  • 風貌や体格(BbSFMで戦う前のイベントシーンをよく見ると、背丈がほとんどテラと変わりないことや、3Dで彼の横に現れるヴァニタスの幻影よりやや背が高い事が解る)がKHIの姿のソラやリクより年上に見えることから17~19歳前後と推定されていたが、野村氏の発言により確定した。

銀色の長い髪、褐色の肌、金色の瞳をしている。

  • 3Dの「おはなし」では白髪と書かれている。
  • また、3Dの時点ではまだ耳は尖っていない。

BbS

オープニングムービー終了後、デスティニーアイランドの海岸で佇んでいる後ろ姿が映し出される。
自分の故郷のことを「狭すぎる」と評していた。
この後彼は島から外の世界に出たのだが、キーブレードを使えない彼がどのような手段を使ったかは不明。イカダでも作ったのか……?

  • この時のボイスはリク役の宮野真守が担当している。セリフが一言だけ&配役がまだ決まっていなかったからだろう。
    • 配役決定後に発売されたKH2.5収録のHD版でも、Re:coded追加ムービーで奥田氏が声を当てる機会があったにもかかわらず、このシーンのボイスは再収録は行われず宮野氏のままになっている。
    • KH1.5+2.5では3D以降の声優である奥田氏のボイスに差し替えられた。
  • 地味にOP後最初に登場するキャラクターだったりする。
  • 後にDRで茶ローブの男が闇の回廊を開く場面が描かれた。

 
テラがリクと出会った際には、リクの姿に一瞬彼の姿が重なり、次いでKHIIのリクの姿が重なるという演出がある。

  • 宮野氏が声を担当していたこと、二人とも銀髪であることと合わせて、一部では「リクとマスター・ゼアノートには血縁関係がある」というとんでもない推測が流れていた時期もあった。
    リクが彼のことを「昔ここから外の世界へ旅立った子」として知っていたこと、そのような話をするのはリクだけというのもあるのだろう。
  • 確かにとんでもない推測ではあるのだが、「アンセムのスタンド=テラの心」説(詳しくはテラのページを参照のこと)とは逆に、この説を否定できるような要素は現状存在しない
    否定されるまでも無いと言ってしまえばそれまでの話ではあるのだが……。

BbSFM

ヴァニタスの思念撃破後、旅立ちの地にて戦うことができる。
詳しくは謎の男の項を参照。
 
また、オープニングムービー終了後のイベントで、海岸に佇む彼の姿が黒コートを着たマスター・ゼアノートに変化する演出が追加された。
これにより、この青年がマスター・ゼアノートの若い頃の姿であると直感的に理解しやすくなった。

3D

本作でその正体と素性が判明。
ソラの服に付けた異端の印を目印に、ソラ達と同じタイミングで眠りの世界に侵入。

  • ファミ通のディレクターインタビューで、ソラたちが眠りの世界に入り込む瞬間に同行していたことが判明。本編では語られていないが、3D冒頭の時間軸に辿り着くためのゼアノートは、リクの中にいたらしい闇の探求者アンセムと考えるのがベスト。

ソラとリクが最初にトラヴァースタウンを訪れた際に、ネクたちを利用して、ソラをおびき出し邪魔なリクとヨシュアを排除しようとした。
そこでリクの前に現れた際に初めて素顔が明かされる。

  • すばらしきこのせかいに登場する下級死神は全員フードを被った服を着ているので、彼らが騙されたのも頷ける。

その後もソラとリクの旅の途中、二人の前に何度も姿を見せ、不可解な言葉を残して行く。

  • イェン・シッドの「夢と夢は繋がっている」という発言から、リクの前にはソラが入った眠りの世界から夢を伝って現れていたと考えられる。

 
ソラ編の終盤、存在しなかった世界にて、シグバールによって召喚されたゼアノート軍団の一人として現れる。そしてソラを術にかけ悪夢へと落とした(この時のゼアノートたちはよく見ると背格好が同じなので、青年ゼアノートの分身である可能性もある)。

  • この時ソラに向かって「一緒に行こう」と手を差し伸べた姿に、KHIのリクの姿が一瞬重なっている。

その後ソラの悪夢に姿を現し、ソラ編の最後にソラが眠りに堕ちるのを見届けている。

  • 最初に現実の存在しなかった世界に2人がいた理由は、ソラを悪夢に落とすことが目的である。しかし、シグバールに呼び出されたであろう青年ゼアノートが本人かどうかは確認できない。
    もし本人であるならば、夢と現実を自在に行き来しているようだが、シグバールを目指して時間移動で現実に来ていて、その後存在しなかった世界があやふやで特別な場所になっていることを利用して、悪夢に落ちるソラの夢の中に侵入。ソラをさらなる深淵へと誘っていたと考えられる。
    また、夢にいた青年ゼアノートがポータルとして役割を果たし、シグバールを時間移動の力で現実から夢に招いていたと考えられるが、詳しい解説はなしのままである。
  • その後夢の中にいたメンバーが夢から現実にたどり着くためのゼアノートが誰かは不明。まあいっぱいいたので問題ないだろう。

その後、ソラの悪夢から現実世界にまた戻り、存在しなかった城の「円卓の間」でソラを助けようとするリクと対峙。
自分が過去の時代から来たこと、そして自らに与えられた使命を明かす。彼の役割は、彼自身がポータルとなることで、最終的には現実の存在しなかった世界にて様々な時代で姿を変えた全てのゼアノート(青年ゼアノートを除き3D時点で判明しているのは、マスター・ゼアノート闇の探求者アンセムゼムナスシグバールサイクスの5人)をこの時代に集合させ、真のXIII機関を完成させるというもので、その13番目の闇の器としてソラに狙いを定めていた。

  • 倒されたはずのアンセムとゼムナスが本作で登場したのも、彼が過去から連れて来たため。

そこに王様が乱入して敵の動きを止め、リクがソラを奪い返そうとするものの、自分達の目的を邪魔しようとするリクに激昂し、彼と戦闘になる。

  • 時が止まった中で彼だけは動けたのは下記にもある通り、マスター・ゼアノートが彼に力を貸したため。
  • 戦闘直前にキーブレードを振り回す動作をとるが、これが妙にかっこいい。
    構え方はリクと少し似ているが、正確にはこの構えはBbS時のマスター・ゼアノートと同じである。
  • 真のXIII機関において与えられた席はかつてのNo.12ラクシーヌの席か。集結時には彼だけ座っていなかったが、No.12を飛ばしてNo.10から現れているのが確認できる。

リクの地獄の連戦の四番手。本編中のボスとしては歴代作品でも一、二を争う程強いと言われる。
その強さと格、ストーリーの流れから、こいつが本作のラスボスだと勘違いしやすい(実際発売前は彼がラスボスだろうとの予測しか見かけなかった程である)。
やっと倒したと思ってほっとしたら、セーブも無しに真のラスボスと戦うハメになって絶望した人も多いことだろう。

  • もっともDaysのシオン戦とリク戦のように、真のラスボスとの戦いはイベント戦のような側面があるため、本作でのストーリー的な立ち位置で言えば彼の方を「ラスボス」と呼んで差し支えない。
     

キーブレードを鞭に変化させ瞬間的に引き延ばしたり、スロウ効果のある大量のレーザー弾をさながらウィズダムフォーム時のように連続で発射する等、多彩な攻撃手段で猛攻を仕掛けてくる。
一番厄介なのは、巨大な時計と融合し時間を巻き戻すことで、永遠に戦いを繰り返させるという鬼畜な技。
このループを脱出するには、ループ発生直前に出現させた時計にリアリティシフトを掛けた後、制限時間以内に破壊しなければならないのだが、リアリティシフトのタイミングがシビアな上に、その後時計から次々と現れるボディーガードの攻撃を避けながら攻撃せねばならず、更に時計自体のHPもかなり高いので、トラウマになること間違いなしのボスに仕上がっている。

  • 「時よ止まれ!」からの「永遠に彷徨うがいい」のコンボは初見だと非常に衝撃的。イケメンヴォイスも相まって中々忘れられないだろう。また、時計の中心部には例のごとく悪魔のギョロ目がついている。
  • 彼のHPをある程度減らすたびに、周りにある砂時計入りのガラスが砕け散っていく。下マップの右側から、青・緑・赤・黄・赤・紫の順番で砕け散り、中の砂がフィールドに漂い始め、戦いをより幻想的に彩る。
  • 全属性耐性持ちだが、その耐性は20%と弱めであり気にする必要もないレベル。
    ファイガバーストあたりは耐性込みでも非常に有効。
  • 攻撃動作中はほとんど怯まないものの素の怯み耐性自体は本作のボスでも最低クラスであり、バルーンガあたりを被せながら畳み掛けるとかなり一方的に攻撃することもできる。ちゃんとタイミングを測ればリクの代名詞たるダークオーラも気持ちいいくらいにヒットする。
  • 難易度クリティカルでは敵へのダメージが減退する仕様もあって、発売当初ではレベル1クリティカルではクリア不可能ではないかという声もあった。現在ではスピリットロアなどで打開されているが、運の要素が強く批判的な意見が多い。
    • 発売当初は過去作のように攻撃力・魔法力がLv1では無意味、という先入観が強かったことが批判された最大の原因。
      実際は今作のLv1は敵の防御力を上回ることができる調整となっているため、各種要素を駆使してステータスをブーストすることで高いダメージを与えることも十分可能。
      もっとも、通常攻略でも強敵との声が続出するほどの実力だったこともあり、後のHD版では最大HP・防御力が共に大きく引き下げられ、大幅に弱体化している。
    • 戦闘ボイスだけでなく、戦闘BGMも舞台も技もカッコ良い。二人ともイケメン同士なので、イケメンバトルと言われることも。
    • 暇つぶしのためにわざと何回も彷徨ってみたりするプレイヤーも結構いる。
      また、無限ループ技には中の人である奥田氏も苦戦した模様。

彼が使用するキーブレードは、BbSFMで登場した追加キーブレードである「ノーネーム」にマスター・ゼアノートのキーブレードが融合したデザインをしている。

  • 旅立ち前の彼がキーブレードを扱えたのは、王様に時を止められたマスター・ゼアノートが彼に同化し力を貸したからだとディレクターは語っている。デスティニーアイランドを旅立つ前に時間移動してきているため、本来はBbSFMのように、キーブレードは使えない。
  • このキーブレードを顕現させた際、王様が非常に驚いていた。これは王様がマスター・ゼアノートの力を感じ取ったためであり、後に「マスター・ゼアノート!やはりあなたが!」と発言している。

ソラへの態度とリクへの態度が露骨に違う。
ソラに対しては、意味深な問いを投げかけたり小ばかにしたりするものの、終始穏やかであった。これはソラを自らの器にしようと目論んでいたためだと考えられる。

  • その為実はいい奴なんじゃ?と勘違いしたプレイヤーも少なくない。
  • 彼がソラの心の中のヴェントゥスを呼び覚ますような発言をするのは、ソラの心を惑わせて闇に堕とすためである。本作で仄めかされているように、自我の放棄が心の喪失へつながるとされている。
  • デスティニーアイランドでソラと二人仲良く並んで座り、会話する姿はなんだかシュール。

 
一方リクに対しては、初対面の時から敵愾心をあらわにしていた。彼が邪魔をしてくることは既に見て知っていたが、彼が無意識にソラの夢に入り込むよう機関が誘導したわけでないため、少し疑問に感じたようである。計画としては想定内であるため、リクを手に入れようと心を揺さぶるような発言を度々繰り返していた。
また、リクはソラを守るスピリットとしての役割も担っていたため、彼らにとって邪魔な存在でしかなかったことも敵意を向けていた理由であると考えられる。

  • 彼がリクに対して「触れるなと言った筈だ!」と激昂するシーンは、彼が初めて邪悪な本性を露わにしたことも相まって非常に印象的である。
    • この台詞の汎用性の高さは異常である。ファンの間で度々ネタにされている。

未来の自分を見て何も思わなかったのだろうか。

  • 「(髪の事については)触れるなと言った筈だ!(泣)」
    • 禿げのせいで、某スライドマスターに並ぶネタキャラになってしまった感もある。禿げネタの人気ぶりは、奥田氏のブログで突っ込まれる程である。

BbSのゼアノートレポートからは、彼は元々非常に好奇心旺盛な人物であり、まだ見ぬ世界の果てを見たいと夢見て旅立ったことが読み取れる。その夢は老いた後も忘れることはなかった。
本作からは、とてもそんなロマンチストであるとは思えないが……。

  • シンフォニー・オブ・ソーサリーで、彼が「ここは夢のように美しい世界だ」と言った時、あまりの似合わなさに驚愕した人も多かったのではないだろうか。
  • しかしBbSで使い潰したヴェントゥスを生まれ故郷で眠らせようとわざわざ足を運ぶあたり、ロマンチストな一面はあるのだろう。
    彼の故郷にはパオプの実それを模したお守りなどロマンチックな伝説があるので、少なからず影響を受けたのかもしれない。

彼がここまで歪んでしまったのは、好奇心・探求心が悪い方へと働いてしまったからであろう。
その根本的な原因は、師の言いつけや世界の理よりも自身の探求心を優先させてしまう点にあり、異空の回廊で鎧を纏わず闇を受け入れ始めたことが発端である。

  • 後述のように、少なくとも青年時代のマスター承認試験前までは闇を払う衣を着用し、それを便利であると感じていた模様。

因みに彼の探求心は、後に彼がテラ=ゼアノートとなった後も悪い方へと働いてしまう。


シークレットムービーにもワンカットのみ登場。
夕焼けのデスティニーアイランドの海岸にて「この世界は狭すぎる」と呟くのだが、BbS冒頭と同一のシーンだと考えてまず間違いないだろう。
壮大な時間旅行から帰還した彼にその記憶は消えているが、心には標として残り、外の世界へ旅立っていくこととなる。


PVで登場した時は、正体は誰か、担当声優は誰かと度々議論になった。

  • 正体はともかく、当時担当声優を言い当てられたファンはいなかった。
    • 声質から鈴木達央氏や緑川光氏、小野大輔氏などといった予想が発売前に出回っていた。
  • CVを担当した奥田氏は舞台出演が主な俳優なので、声優としての知名度は高くなかった。
    しかし青年ゼアノート役の好演ぶりから、KHファンからは高評価を得ている。
    • というかディズニー作品には日本語版に劇団出身の俳優を多く起用しているため、KHは必然的に舞台俳優がCVを担当する割合が他のゲームと比べてやや高め。
  • ちなみに奥田氏は自身のブログにてKHシリーズ過去作のプレイ経験があることを明かしており、それもプラウドでプレイしていたとのことであり結構やり込んでいたようである。
    3Dに関してもシークレットムービー開放やプラウドまで複数周にわたりプレイしたらしく、上記で言及されている無限ループ技やハゲネタもその流れでブログ内で言及されていた。

Re:coded(HD版)

KH2.5の追加シークレットムービーに登場。
人の心のキングダムハーツ解放後、レイディアントガーデンのコンピュータールームにブライグ共々姿を現していたことが判明。
ただし先の詳細な筋書きまでは把握していないのか、心に残された標を頼りに行動している様子。
本人によればマスター・ゼアノートのキーブレードこそが、代々継承されてきた「最古の一振り」であり、そのキーブレードこそが「引き継がれし意思」とのこと。
人の姿を取り戻した旧機関員たちが倒れ伏す中、誰を「器」にするのかとブライグに聞かれ「s……」と口を開きかけた所で描写は途切れる。

  • 明言こそされていないが、その候補はただの一人に限定されるのだろう。

χ

キャラクターとしては未登場だが、カードで出演。
3D終盤のネタバレ防止のためか、名称は「黒コートの男」。リバースカード(闇側勢力のカード)として採用されている。
もちろん最後の週間ログインボーナス3週目でもこのルールは守られている。
SR+のカードは強力な固定スキル・コンボプラスEXを所持するため、デッキに組み込むプレイヤーは多い。

キャラクターとしてストーリーには直接関与しない、メダルが実装されている。
ハイスコアイベントの報酬としてスピード属性「黒コートの男」、Prメダルとして3Dのモデルのスピード属性「青年ゼアノート」、SB付メダルとしてKHIIIで登場したモデルのマジック属性「ヤング・ゼアノート」の三種類。いずれも当然ながらリバースメダルとなっている。
また、KHIIIの回想シーンで登場している修業時代の姿もパワー属性でメダル化されているが、こちらは名称が「黒い服の少年」となっており、キャラクター事典の項目と同様に「ゼアノート」とは書かれていない。

  • ちなみにこっちもリバースメダル。まだこの頃は闇堕ちしてるわけではないんじゃ…とか言ってはいけない。

現在彼のメダルはこの4枚だが、奇しくも名称が一つも被っていない。


物語終盤、思わぬ形で登場する。
Uχのプレイヤーがを出し抜いた後、眠るかどうかの選択で、未来視?をした時に見たのがよりにもよってコイツだったのだ。

  • 内容は「とある街でスクルド似の女性が赤ん坊を携え、赤ん坊を青いローブの人物に託すシーン」→「赤ん坊を携え、デスティニーアイランドに佇む青いローブの人物のシーン」→「海を見つめる少年ゼアノートとそれを見守り、なぜか倒れる青いローブの人物のシーン」→「DRに続くシーン」となっている。
    • 補足としてブレインが目覚めたのがスカラ・アド・カエルムであり、そこではエフェメラが初代キーブレードマスターとして称えられていた。何故これを書いたのかは後述。

以上のことからゼアノートの出生地がスカラ・アド・カエルムである疑惑が出てきた。

  • 少なくとも赤ん坊の時点で既にデスティニーアイランド以外の場所を訪れていたのは確かである。
  • そう考えればKHIIIでポータルにされたときスカラ・アド・カエルムにたどり着いた事も、ひいては旅立ったゼアノートがこの地に流れ着いた理由も納得できる。

さて、上記疑惑だけではない。初代キーブレードマスターはエフェメラであることも判明している。そのエフェメラとの関係はDRでわかる。

KHIII

ゲーム冒頭、チェスのようなゲーム(アルバ&アーテル)をしながらキーブレード戦争について若き日のエラクゥスと語り合う形で登場。
「ロストマスター」の存在を仄めかしたり、キーブレード戦争は彼らが原因であることを明かし、「彼の地で光は闇に敗北する」「この世界の結末は決まっている」と言い放つも、「そんな未来は俺が書き換える、最後まで解らない」と豪語したエラクゥスに「期待してるよ」と返した。

  • 実はこのシーンで既にお馴染みの「指ワキワキ」をやっている。スタッフ曰く「子供の頃からの癖だったという事にしてみた」とのこと。
  • ゲームの冒頭のシーンはKH2.5のPVで登場したが、話している人物は隠され(ただし、会話の内容が内容なので分かりやすい)ていたが、のちに公開されたKHIIIのPVにて話している人物の姿が明らかにされた。

3Dよりも前の時点の為か、過去作とは服装が異なっている。(フード付きの少し和風な袖無しコートに、エラクゥス一門と同じクロスのベルト)
また、髪も短髪となっており、どこか3D時のリクを思わせる容貌となっている。

この時の彼は、瞳が金色ではなく何故か銀色をしている。

  • ゲーム中では遠目で映っていたり窓から差し込む光で金色のように見えたりとあまりよく見えないが、アルティマニアや後にUχに登場したメダルなどで見られるよりズームした画像にて、はっきりと銀色の瞳が確認できる。
  • 過去から来ているヤング・ゼアノートは現在のマスター・ゼアノートの器で闇の影響を受けているため金眼で、本来の眼の色は銀ということだろうか?
    • KHIIIRMにてマスター・オブ・マスターと会話しているシーンでも銀眼である(耳は既に尖っている)。
      • DRでも銀眼だったため、本来の眼の色は銀ということで確定なのだろう。
  • オープニングでは、流星が映り込んで眼の色が紫になるシーンもあったがこれについては謎である。
  • 上記の過去回想の姿はキャラクター事典ではヤング・ゼアノートの項目とは別に項目・モデルが用意され、青年ではなく「少年」と表記されている。モデル自体も3Dの時間軸より幾らか若いときのように見えるが、一体いくつくらいなのか。
    • 青年ゼアノートは18~20歳だということだが、この回想時の姿はどちらかというとそれよりもう少し若いソラやリク達と同年代の様に見える。
    • 3Dの青年ゼアノートが島を旅立つ前(キーブレードを扱えない)ということはファミ通のインタビューにて言及されており、BbSのゼアノートレポートにて旅立った後は島に戻っていなかったことが記述されている。その為、3Dよりも前のゼアノートだとすると矛盾が生じてしまう。
    • ちなみにゼアノートレポートでは少年時代に故郷を旅立ったと記述されている。時系列はどうなっているのか。
      • 本作のリクと王様による過去の振り返りでは、ヤング・ゼアノートは青年の姿で描かれており、3Dにおける時間移動から帰還した後(青年時代)にデスティニーアイランドを旅立ったという設定に変更はないと思われるが…?
    • 年齢や時間軸についてもだが、KHIIIの事典に於いてこちらの姿は「ゼアノート」と明記されていないことも少々引っかかる部分ではある(Uχでメダル化されたものの名称も「黒い服の“少年”」)。
      とは言え、ラストの描写からすると、流石に本人ではないとは考えづらい……。

本作のシークレットレポートでは、マスターの元にたどり着くまでの道中について記述があり、"いくつかの闇と触れ合い、闇はコントロールできれば恐れる対象ではない"という考えを抱いたことが明かされている。

  • BbSのゼアノートレポートで記述されていた、"異空の回廊を通る際に鎧を纏うことをやめる"以外にも闇に傾倒する要因があったことがわかる。
    • DRの描写によればシークレットレポートで書かれているのは闇の回廊の中での出来事であったが、それは闇の回廊について知らなかった(また鎧や黒コートなど防御策もなかった)からであり、修行時代は鎧を纏っていたことが、マスター・オブ・マスターに会ってからは黒コートを着ていたことがわかる。ゼアノートレポートにある通り、またマスター・オブ・マスターにも言われる通りその後の時点で異空の回廊(最終的には闇の回廊)を通る際に意識的に鎧や黒コートを纏わなくなったのだろう。

初代マスターの血を継ぐエラクゥスに対しては、肩を並べる存在でいたいと考えており、光と闇のバランスから見いだせる力を得ようとしていることも記述されている。

  • BbSのゼアノートレポートでは、世界の在り方を考えた上で光と闇の均衡が必要と記述されているが、この時点ではエラクゥスへの対抗心も理由になっていたようだ。

また、マスター承認試験に向けて、単身世界を巡る旅をしていることも記述されている。

  • この世界に関しては、"書物で見たおとぎ話の世界"と記述されている。χやUχにおいて予知書から構成されていた世界のことを指しているのだろうか。
  • KHIIRMでのマスター・オブ・マスターとの会話では、承認試験に間近に控えた中での世界を巡る旅の最中であった。青年の姿かつ銀目のため、エラクゥスとゲームをしている場面から数年後なのだろうか。
    • この場面と、シークレットレポートの"数年前まで海で囲まれた世界で育ち~未来からの導きによって故郷を旅立った"という記述から、"少年時代に島を旅立った"可能性が示唆されており、その場合3Dにおける設定が変更されていることになる。
      • 上述のように、BbSのゼアノートレポートでは少年時代に故郷を旅立ったと記述されている。矛盾していたのはBbSや3Dのイベントシーンでの容姿や台詞の方なのだろうか。

ストーリー内では、3Dで明かされた通り、真XIII機関のメンバーとして行動する。
再登場したのはトイボックス。ギャラクシートイズを訪れたソラ達の前に姿を現し、トイトルーパーギガースを操縦させてけしかけた。

  • この時「心無き者(ハートレス)と抜け殻(おもちゃ)が合わさり新たな命を得たか」「ハートレスとノーバディの関係を見るようだな」と言っている。とはいえ、ロクサスやナミネのような特殊な例を除いて、「新たな命を得る」ではなく、「人間の復活」なので、意味合いが異なるように感じる。おもちゃを手動で動かしてるだけだろ、とはツッコんではいけない。
  • ここでは彼もおもちゃサイズになっている。ソラ達と違って一見した見た目はいつも通りだが、あれでも一応人形的なものになっていたりするのだろうか。
    • あの世界は原作の世界を模して彼が作り出したワールドなので、おもちゃサイズというよりは周囲の人間用の家具などが巨大化していると考えることもできるが、元から玩具であるウッディたちがいることを考えると、やはり彼もここではサイズが縮んでいると考えた方が自然か。

3Dでソラで埋めるはずだった真XIII機関の13番目の器を手に入れるため、トイボックスでの「心の繋がり」が手掛かりになると考え、本物のトイボックスを模した世界を作っておもちゃたちを持ち主やほかの仲間と別々の世界に引き離すことで、おもちゃたちが感じる心の繋がりを不確かにさせ、不安や疑心を抱かせて「強い繋がりによって心を得ている」おもちゃたちが心を保ち続けられるか、実験を行っていた。

  • 世界を2つに分けるという地味にすごいことをやってのけている。
  • ヤング・ゼアノートとソラ達が知り合いだったことで、元々ソラ達に不信感を抱いていたバズにますます信用されなくなった。
    • 「少ないながらも見知った仲間がそばにいる」という仮の安定の中に、ソラ達という異物を入れて揺さぶるのも実験に含まれていた。
  • トイボックスを模した世界を造った方法についての詳細は一切明かされていない。ソラ達が異空の大海からグミシップで訪れていることから、データや夢ではないと思われるが…。

ギャラクシートイズからソラ達が出ていこうとした際にも現れ、実験の最終段階としてマリオネットに憑依されたバズを操ってウッディを攻撃させ、決定的な溝を作ったとき、強い心の繋がりがどれほど大きな闇を生み出すのか見ようとしていた。
邪魔するソラをいったんVERUM REXに隔離し、その隙にバズを闇の回廊で攫い、他の闇の回廊でバズを追ったソラ達にバズが生み出した闇を見せた。
ヤング・ゼアノートの「心の繋がりそのものは光だが、繋がりを欠いた無垢の心は闇。つまり闇こそが心の本質」という持論をソラとウッディが否定した瞬間、闇の世界に光が走り、ソラ達3人に足止めされたところをウッディにバズを奪還された。
本来は空の器である人形に強い心が宿ることに「興味深い答えが得られた」と感想を告げ、ソラに「心の繋がりをたどれ」と言い残し、キングオブトイズをけしかけて姿を消す。

  • ウッディには心の繋がりを断つことはできないと理解できないことを、「心を持たないおもちゃのよう」と言われている。
    • この時のゼアノートは一部から「ウッディに論破されてる」などとネタにされている。実際、紆余曲折あったとは言えバズは闇に堕ちることなくソラ達との心の繋がりを得たので、プレイヤー目線からすれば討論に負けて退却した感があるのは否めない。

 
キーブレード墓場での光の守護者全滅後、目覚めの力を使って闇が溢れた世界でリッチから皆の心を取り戻して回ったソラが最後にサンフランソウキョウリア(アクセル)の心を解放した後、何故かソラの前に現れる。
そこでソラが3Dの時のように心が闇の深淵に向かっていることを指摘し、さらに実在の世界で心を追って飛び回るソラの目覚めの使い方が本来の使い方とは異なる物であり、「力の使い方を誤れば大きな代償を払うことになる」と忠告した。「心配してくれてるのか?」というソラに「いや もう負けたということだ」と返し、「おまえが払った代償はもう闇の深淵へと堕ちたのだ──」と嘲笑い、ソラの前から姿を消した。

  • このリッチ討滅イベントは前後の出来事を考えると時間軸が曖昧だが、どうやってこの場に彼が現れることが出来たのかは不明。
  • 目覚めの力の使い方が誤っていることはエンディングで王様が同様の指摘をする。

時間が巻き戻った後、キーブレード墓場終盤で闇の探求者アンセム、ゼムナスも交えた3人とボス戦となる。

  • キーブレードを鞭にして、主に近接攻撃を主体にし、当たると氷漬けになって動けなくなる魔法弾「フリーズショット」、ソラを縛って動きを制限する技「バインドウィップ」などなかなかに鬱陶しくこちらを妨害してくる技を放ってくる。
    過去作のように時間を巻き戻したりこそしないものの、時間を停止して大ダメージを与える技を使うので巻き込まれないように。
    3人の中では前衛担当。
    彼に翻弄されて足止めされているところに、アンセム、ゼムナスが攻撃を確実に当ててくるというのが向こうのチームプレー。
    スピードに特化している分HPは3人の中で一番低く倒し易いのが救い。早めに倒してアンセム・ゼムナスにターゲットを切り替えていこう。

ソラ、リク、王様と戦い、敗北すると、アンセムとゼムナスはソラ達に倒された後はある種の和解とも取れる穏やかな雰囲気と共に消滅していくが、彼だけはソラに力の代償について再度告げた後に、自分の心は未来へと進むがソラは違う、「おまえの旅は終わる」「さようならソラ おまえは── この世界から──」と不吉な言い回しと共に消滅し、その心は過去の世界に戻っていった。

  • とはいえその彼の未来も結局は「ソラ達に敗北する」というものなのだが…。
  • 時間が巻き戻った後、ソラ以外のキャラクターがどれだけ元の時間軸の記憶があるかは不明だが、少なくとも彼にはそうして巻き戻る前の記憶があることになる。
    • リッチ討滅イベント時にどういう手段かサンフランソウキョウに現れたことといい、何らかの裏がありそうな部分である。
  • このセリフは「お前はこの世界から消える」という意味で、目覚めの力で仲間を生き返らせたり、時間を巻き戻したソラが代償としてエンディングのように消えることが予想できていたことを示唆している。
    • ただし、「おまえの旅は終わる」というセリフから、KH世界から消えることは予想していても、他の世界に流れ着くことまでは予想していなかったように思える。
      • まだ知識や経験も浅いであろう青年ゼアノート「が」この世界から消えた存在がどうなるかまでは把握していなかったということだろう。MoMで「未来」の彼がおおよそ見当をつけていたことが判明しているわけだし。
      • とはいえ、その未来の彼の方もKHIIIRMでは「代償」を払う覚悟があるのかソラに尋ねており、MoMでも(こちらは幻影と思われるが)終盤ストーリー内でソラの行方に気づくあたり、他の世界についての知識はあったが行く方法(あるいは「代償」を払った存在がその世界に流れ着くこと)は知らなかったのかもしれない。

KHIIIRM

追加シナリオ「Re Mind」にて、回想シーンに登場。
修行時代、マスター承認試験の直前に謎の男とキーブレード墓場で話し合っていた。

  • 男とは何度も落ち合っていたらしく、男に与えられた闇を払う衣には便利だと思いつつも、無くした3D時の時間旅行の記憶から、本人にはわからないが懐かしさを感じていた様子。ただ、男は闇を支配する側の立場になるゼアノートにはいつか不要になると断言した。
    • 実際、マスター・ゼアノートは黒コートを着用していない(BbSの冒頭ではなぜか着用しているが)。
    • ゼアノートレポートでは異空の回廊で鎧を纏わずに闇を受け入れるようになったことが記述されているが、この時点では闇を払う衣を便利だと思っていることから、実際には闇を払う衣を着用せず回廊を通り闇を受け入れるようになったというのが正確なところなのだろうか。

彼が世界を巡って見てきた闇に対する考えは、心の弱さから闇に堕ちる弱者の悪意が世界に蔓延する前に、強者が絶対的な闇で世界を制御するべきだというものだった。時間旅行の結果として彼の心に刻まれた標も何となくは感じていたようだ。
この出会いが彼をここまで辿り着かせたと、この75年後にマスター・ゼアノートとして回顧している。


リミットカットエピソードでは、集積の庭園にて再現データとして戦える。
行動パターンこそ変わっているが、キーブレードをムチにしての攻撃やフリーズショットなど本編でも見た技を使ってくる上、初見殺し的な癖のある攻撃は少なく、どちらかと言えば再現データの中でも戦いやすい部類に入る。
ムチ攻撃のラッシュ→リスクドッジ対象となる強烈な斬撃を繰り出した後など、時折キーブレードを回転させながら時を戻してHPを回復する時がある。
この時に攻撃をすると時間を止め、全方位にフリーズショットを設置してくるので大人しく待つほうが賢明。

  • だが前述の斬撃を繰り出した後~回復モーションに移行するまでの間は攻撃が刺さる反撃チャンスなので、リスクドッジの入力やカウンター技で手早く反撃に移るべし。

HPが1まで減ると時間を止め、分身を出しながらラッシュを仕掛けてくるので、これをかいくぐって攻撃を叩き込めれば勝利となる。
この時本体を怯ませる事が出来る攻撃を一発でも与えれば時止め空間は解除される。

  • なので邪道だが時間制限の長いフィニッシュアーツをタイミングよく発動すれば確実にやり過ごす事が出来る。
  • 分身体は4体、また分身にはロックマーカーが反応しない為、その点で判別することもできる。
  • ちなみに、この時間停止空間で床の針が一回りするまでにゲージを破壊できないと、彼のライフが1ゲージ回復し、再度 時を止めなおされる。その際、床の時計がヤング・ゼアノートのキーブレードに合わせて巻き戻る演出が見られる。余裕があれば見てみるのも面白い。ただの一分程とはいえ、猛攻に耐える必要があるのだが。

基本的に2回フェイントを掛けて攻撃を仕掛けてくる。
またフリーズショットは2セット行われ2回目のフリーズショット時のフェイントのかけ方で対処法が変わる。
遅い場合はショットに合わせガード、そのままウィップコンボ初撃をガードで防ぎリベンジダイブ。
逆に早い場合はフェイントに合わせガード。

DR

主人公として登場。
故郷であるデスティニーアイランドを後にし、スカラ・アド・カエルムで仲間と共にキーブレード使いとして修行する少年時代の彼の姿が描かれる。


デスティニーアイランドの離れ小島の浜辺にて、なぜか何度も知らない世界と知らない人物の夢を見ていたゼアノートは、いつしか小さな島の外の世界に憧れを抱くようになっていた。
そこにローブの男が現れ、ゼアノートには理解できない不可解な言葉を投げかけながら、闇の回廊を開いて外の世界への旅立ちを促してきた。

  • ゼアノートは闇の回廊に入っていくが、3Dで全く同じシチュエーションのシーンがあったことから、これは外の世界に旅立つ瞬間ではなく3Dの時間旅行の始まりと思われる。
    • ちなみにこの時のゼアノートはローブの男を不審者扱いしている。このときは常識はあったようだ。
    • シチュエーションと服装は同じなのだが、3Dの時点では青年の頃の髪型と体格のように見える。
    • KHIIIのダーク・リクによるとアンセムはヤング・ゼアノートに計画を伝えたうえで時間移動させたらしいが、この場面では描かれなかった。
      • 3Dの青年ゼアノートはアンセムが自分自身とは気づかなかったと言っているため、KHIIIの説明の方が事実に即していないとも考えられるが。
  • この時の会話はKHIの秘密の場所でのソラとローブの男との会話を彷彿とさせるものになっている。

闇の回廊の道中でいくつかの闇が自分に干渉していることを感じつつもゼアノートは闇の回廊を通り抜ける。
その後、ゼアノートはスカラ・アド・カエルムに辿り着き、マスター・ウォーデンに師事することとなる。

  • KHIIIのシークレットレポートにはマスターの元に辿りつくまでにいくつかの闇と触れ合っていたことが記述されているが、恐らくはこのことを指しているのだろう。

そんな折、マスター承認試験を控えたキーブレード使いの上級クラス全員が外の世界で失踪する事件が起き、彼らの捜索のために外の世界を調査する任務が与えられる。

  • 行き倒れ、師匠と仲間に囲まれた生活はどこかしら後のテラ=ゼアノートを思わせる。意外と昔から人間関係には恵まれていたようである。

物語では1歩下がって大局や先の先を見すえた発言をしている。さらに勘も鋭く、オリンポス冥界の時点で犯人の目星はつけていた。

  • そのためか「冷めた」印象や「キーブレード使いとして」考えたくない発言も目立ち、エラクゥスとは一時期距離をおかれることに。アグラバーで合流し、オリンポスからは再び行動を共にするが。
    • さらにその影響はゲームシステムでもきっちり反映された。
  • ワンダーランドでは大真面目に道に迷うお茶目な面も見せた。とはいえあの世界では誰だろうと迷いそうだが。

冥界で闇の回廊に巻き込まれ、うまくエラクゥスと合流するが、長時間いたとはいえ鎧をつけてなお闇の浸食がすすみ、間一髪でウォーデンに救われた。

ウォーデンと話をしたあと、エラクゥスに一連の真相を語り彼らも外へ。

  • ここから先の戦闘はエラクゥスとゼアノートの2人だけになる。

上級メンバーとの小競り合いや、上級メンバー、ヴェルの消滅を経てバルドルと対峙。彼が繰り出したハートレスを撃退するが、バルドルに闇の空間に引き込まれる。
そこでバルドルの闇から、バルドルはゼアノートと同じく他者の感情を感じ取りやすかったこと、それだけに他者の悪意、心の闇にも触れやすかったこと、結果自分の心の闇も過敏に感じ取り、膨れ上がったバルドル自身の闇がこの闇の正体であることを聞かされる。また、ヘズに対するバルドルのようにゼアノートもエラクゥスという光の傍で影を落とし、闇を生み出す者であり、「おまえは俺(バルドル)だ」と、ゼアノートもバルドルと同じ道を辿ることを示唆される。

  • ハートの女王の闇を1人だけ視認していたり、ジャファーと握手しただけでその悪意に気づいたりと、確かにゼアノートは闇に対する感受性も強い。

冥界でヘズの心を内包していたゼアノートはヘズの心を解放しバルドルと束の間の会話をさせたが、暴れだした闇と刃を交えたヘズは再度消滅。
マスター・ウォーデンの光の鎖に拘束されたバルドルの闇に「世の不条理、闇を探求しろ」と言われたのを最後に、自らバルドルに引導を渡した。

  • マスター・ウォーデンとエラクゥスからバルドルから闇を引き剥がせと言われたにもかかわらずバルドルごと消したのは謎だが、もし引き剥がせたとしてもアンセムレポートを見る限りろくな事にはならなかっただろう。

事件の影響は大きく、気持ちの整理をつけ、墓参りにいくのも1ヶ月かかった。

幕間の物語でも色々な面を見せる。
時系列が行ったり来たりするのでややこしいが、順番にまとめるとこうである。
KHIII最初のボードゲームのシーンは事件の1年前である。
事件1年後の承認試験前の旅の最中のマスター・オブ・マスターとの最初の出会いでは、黒コートをもらい、「歪な光」について見てくるよう頼まれている。同年にKHIIIRMでのマスター・オブ・マスターとの会話もしたようである。

  • 「もうすぐ承認試験がある」という趣旨の発言をしていたのだが、キーブレードマスターになるまでにはさらに5年かかっている。2人とも落ちたのだろうか。

事件から2年後のシーン(旅から帰ってきた直後らしい)では、「世界を造り替えるのに13回」「できることならその後の新しい世界でもう1回」人生が必要であると発言し、標の影響をしっかり受けていることもわかる。
一見冷淡に見える彼も事件から4年たっても墓参りをする変わらない友人としての感情を見せている。

  • また、この時再度旅に出たようだ。

その一方、バルドルの言葉の影響かは不明だが、闇に関心を見せる描写も目立ち、闇の回廊の考察もしている。マスター・ゼアノート時代にはその性質や正体についての予測もたてていた。
6年後にはついにキーブレードマスターになるが、その1年後にはキーブレードの開放を巡ってエラクゥスと最初の対立をすることになる。

  • マスターになる際「最古の一振り」を受け継いだらしく、この時も使用している。

また、9年前の回想ではデスティニーアイランドに来た理由が青ローブの人物(Uχプレイヤーの転生体)がゼアノートを「運命の子」と信じ、「運命の島」である同地で育てるため(早い話英才教育兼保護)であると判明。
他者の感情を機敏に感じ、他者の心を重ねられることが「運命の子」だという。

  • Uχプレイヤーの出来事を夢で見たのも青ローブの人物の感情を読み取っていたからである。
    • なんならプレイヤーが見ていないはずの出来事まで見ている。恐ろしい感受性である。
  • 人の心を感じ取りやすすぎるために、人の心の闇に免疫が付くまで人の少ない(というかほぼ2人しかいない)デスティニーアイランドの離島で育てていたらしい。とはいえ、アンセムに全部無駄にされたようなものだが。

そしてゼアノートもまたエフェメラの血脈という衝撃的な事実も判明した。

  • Uχで生じたであろう疑惑の答えである。
  • ちなみにゼアノートの高祖父も偉大なキーブレード使いとのこと。エフェメラと同一人物かは不明だが、いずれにせよサラブレッド家系である。しかも古のキーブレード使いの1人に育てられ、その記憶まで見ていたわけで、努力も積んだだろうが頭脳も技量も天才的になるのも納得だろう。
    • アップデートで高祖父が偉大なキーブレード使い→偉大なキーブレード使いの血脈と表現が変更された。エフェメラからゼアノートまで何代あるのか曖昧にするためだと思われる。
  • 結局「出生地」は明言されなかった。

この時代のゼアノートを始めとしたキーブレード使い達が使っているキーブレードは今回初出。

  • 一見してスターライトに似ているが、鍵の歯の形状がスターライトと異なる他、柄の色もやや薄い。
    • 柄や歯はいくつかの金属製のパーツを組み合わせたような形をしており、雰囲気としてはマスターキーパーとスターライトを足して2で割ったような感じである。
    • 歯はキングダムチェーンのような感じで星型(というよりおまもり?)の一部分状に欠けている。
      • なお、構え方は歯が上(他の時間軸のゼアノートは歯を下に構えている)。あれ?

MoM

今作ではメインキャラクターとしては登場しない。

一応3Dでボスを務めた彼だが、BOSS BATTLEは無し。

ワールドネームは「時を操りし旋律」。
戦闘曲ゼムナスの曲同様通常譜面として扱われている。


因みにカードはUχ同様に3Dのものが「青年ゼアノート」、KHIIIのものが「ヤング・ゼアノート」名義になっている。