クラウチングタイガー・ヒドゥンドラゴン

Last-modified: 2021-05-06 (木) 22:04:40

概要

2004年1月22日にESPより発売されたPS2用ゲームソフト。
略称に『クラチン』『CTHD』などがあるものの、後述の理由により略称で呼ばれる事は少ない。
映画『グリーン・デスティニー*1のゲーム化作品で、
英語圏のタイトル『Crouching Tiger, Hidden Dragon』*2がそのままゲーム名に当てられている。
ジャンルとしては3D空間でのベルトスクロールアクションに近く、
敵を全滅させて次のエリアに進むほか、ジャンプアクションを駆使しマップ内に隠されたアイテムを見つける探索要素も強い。
操作キャラクターごとにいくつかのシーンが用意されており、ひとつクリアするごとにセーブが可能。
ゲームオーバーとなった場合その地点からやり直しとなる。
コンティニュー回数はメインキャラクターの襲撃をしのぐことで増えるため、
多くの回数を保ったセーブデータを残していくことが攻略において肝心。
戦闘面では敵AIが巧みに死角を突いてくるせいでライフを消耗しやすい分、回復アイテムは多めに配置されており、
防御ボタンをタイミングよく押すだけで映画の演出さながらの剣劇を繰り出して防ぎきるなど、特有の爽快感を楽しめる。
それ故に初見では対応しきれない落下による一撃死や、全編通して何視点と言いたくなるカメラワークを惜しむ声が多い。



このゲームをナニフツウさんが前情報もなく手に取ってプレイしたところ、

  • むさ苦しい男の叫びから始まる映画のハイライトシーン
  • タイトル画面にどっかりと陣取る―――クラウチングタイガー・ヒドゥンドラゴン―――
  • 上を筆頭にグリーン・デスティニーやクイック・ヒールといった、世界観から浮いた横文字
  • 気の抜けた敵の掛け声「ハーウ ホーウ」や、妙に耳に残る棍攻撃の打擲音「ペシペシ」
  • 武器持ち敵の容赦ない連携・連続攻撃

など、シビアさと笑いどころが渾然一体となったその内容に注目が集まり、後述の用語化もその人気に拍車をかけた。
オリエンタルな雰囲気、アクション面での修行枠という共通点からプリンス・オブ・ペルシャが引き合いに出されることもしばしば。


ちなみに、あらゆるゲーム動画が出揃っているニコニコ動画には珍しく、
本ゲームに関する動画はナニフツウさんのプレイを除いてPVと実況プレイが1件ずつしか見当たらない。
だからといって、今後もしきれぼし勢以外のプレイ動画もしくは生放送が現れたとしても(もちろん今ある動画にも)、
出張コメントや、わざわざそれを戒めるコメントを残すのは やめてね。

用語としてのクラウチングタイガー・ヒドゥンドラゴン

シーン1、裏通りにて3体の棒人間(棍持ちの敵)に囲まれ、為す術なく小突かれてゲームオーバーとなったナニフツウさん。
アクションの度に再び表示されるTipsを疎ましがる中で、このよろず放送へとやって来た視聴者の一人がコメントを残す。

「やっほ^^ 何すかこのやる気の感じられない声のゲーム」(02:56)

それに対して別の視聴者が「クラウチングタイガー・ヒドゥンドラゴンじゃよ」と答える。
単にゲームタイトルを聞かれて答えただけの、全くありふれた光景ではあるのだが……

コメント欄に幅を利かせるその冗長なタイトルに、改めてナニフツウさんは失笑しつつ、
『銀魂』に登場する『ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲』になぞらえた生返事を発した。
ナニフツウ「そうですね、クラウチングタイガー・ヒドゥンドラゴンです。完成度たっけーな」

同シーンの終盤まで進んだナニフツウさんの元へ、新たに訪れた視聴者から同様のコメントが投げかけられる。

「こんにちな!すげえシュールすね、なんてゲーム?」(01:45)

これに続くであろう展開に対してデジャヴを覚え「何かネタ振りになってないすか?」と笑いをこぼすナニフツウさん。
その予想通りに「クラウチングタイガー・ヒドゥンドラゴン」コメントが現れたものの、
今度は複数の反応を伴ったために字面の破壊力が増した結果、笑いのツボに大ハマリした視聴者たちの手によって、
その後も見境なく「クラウチングタイガー・ヒドゥンドラゴン」という単語がコメントにねじ込まれる事態となった。
クラウチングタイガー・ヒドゥンドラゴンって言いたいor言ってほしいだけやろ! ウホ・・・


以来、放送中にタイガーやドラゴンが出現すると余計な形容詞を付けられたり、
「これなんてゲームすか?」という質問が来たとき、
「クラウチングタイガー・ヒドゥンドラゴン」や、正しいゲーム名をそれにもじった長いタイトルを返される事が定番と化した。
同じ万能用語の「チャージマン」と比べて前振りが能動的なので、質問のほとんどは故意犯の仕業と思われるが、
きれぼし界隈では生放送タイトルからゲーム名を察することが難しいため、その真偽は定かではないだろう。
いずれにせよ、初見にやさしく ないよ!

関連項目


*1 物語の渦中にある伝説の剣『碧銘剣』の英訳。ゲーム内でもシーンによっては武器として使用可能
*2 映画の原作小説『臥虎蔵龍』の直訳