プリズムコート

Last-modified: 2017-10-28 (土) 01:37:04

概要

1998年に富士通パソコンシステムズより発売されたプレイステーション用シミュレーションゲーム。
美少女キャラを前面に押し出した所謂ギャルゲーでありながら、熱いシナリオからマニアックなコメディまで満載の濃いシナリオと、他ではあまり類を見ない本格的バレーボール育成&試合要素を兼ね備えている。
美少女ゲームブームの最中に発売されたために埋もれてしまい知名度は低いが、知る人ぞ知る良作として根強いファンが存在する。
ゲームの流れは大まかに、選手に1週間ごとに練習指示を与える育成パート、他校との公式戦や練習試合を行う試合パート、日曜日のみ行き先を選んで誰かと会ったり育成パートの最中や試合パートの前後に挿入されるADVイベントパートの三つに分けられる。


生放送においてはaisssyさんがプレイ。
パッと見ギャルゲーながらも本格派スポーツ育成要素も絡む本作品の魅力に熱中。
デートマシンにしては珍しく「恋愛以前に彼女たちを勝たせてあげたい」という旨の発言も飛び出しているほど。

動画

aisssyさんの プリズムコート【実況プレイ】その1aisssyさんの プリズムコート マイリスト

ストーリー

主人公(名前設定可能)はかつて将来を嘱望されたバレーボールの選手だったが、試合中の怪我によって選手生命を絶たれ引退。
その後バレーから離れ、朝霧高校の教師として平凡な日常を過ごしていた。


ある日、同僚の煽りマスター中西先生に半ば騙される形で朝霧高校バレー部の試合を見に行くことに。
技術は未熟でチームワークもバラバラなチームは当然のように惨敗。中西先生に彼女たちの指導者になって欲しいと頼まれる主人公。
自身のバレーへの未練を断ち切るように一度は中西先生の申し出を断る主人公だったが、ナツキの「バレーが好きだから勝ちたい」という真摯な言葉に心動かされ、バレー部のコーチを引き受けることになる。


こうして6名の個性派揃いのバレー部員たちとの、忘れられない熱い2年間が始まった。

おもな登場人物

先生(名前入力可能)

かつてはバレーボールの名プレイヤーとして活躍していたが、怪我により引退。
現在は朝霧高校の教師を勤めながら、バレー部のコーチとしてヒロイン達を指導する立場にいる。
ギャルゲーの主人公らしくそれなりに明るくそれなりに真面目という特に癖のない性格をしているが、時折とんでもなく鈍感だったり大ボケをかましたりする一面も。

京極 ナツキ (きょうごく なつき)

バレーボール一直線の熱血バレー少女。本編のメインヒロイン的な存在。
夢は大きく全日本女子の選手になること。明るい性格だが大雑把で勉強嫌いなのが困りもの。
アタッカーとして天性の資質を持つが、今までまともな指導を受けてこなかったために技術不足で凄まじくノーコン。
能力面でも設定通りのアタッカー能力の高さ、そして驚異的なintの低さを誇り、ま視聴者からはint0*1の愛称で親しまれている。
なお各ヒロインの名前は著名なミステリー作家が元ネタであり、ナツキの場合は京極夏彦が元ネタ。

辻 真琴 (つじ まこと)

チーム一の長身(175cm)でいかにもバレー向きの外見だが実は全くの素人。
外見通りにバレーの素質はあるが、勧誘されてなりゆきで参加したせいかやる気に欠けるのが難点。
ボーイッシュな外見に反して内面は乙女で、自身を女の子として扱ってくれることに内心では憧れている。
名前の元ネタは辻真先。

高村 香純 (たかむら かすみ)

部長枠眼鏡枠。お嬢様育ちのバイオリニストで真琴と同じくバレーは初心者。
なぜバレーを始めたのかは不明だが、冷静な判断力と俊敏な守備力でチームを陰から支える戦力となる。
大人しそうな外見とは裏腹に、短気で怒りっぽく頑固な性格でチームワークに少々難がある。
名前の元ネタは高村薫。

岡嶋 あかり (おかじま あかり)

体格はチームでもっとも小柄(153cm)ながらも、陸上の高飛びで鍛えた跳躍力と常人離れした頭脳を持つ。
反面パワーはまるで無く、動きも非常にトロいというチグハグな能力の持ち主。
ナツキとは幼馴染でとても仲が良い。アニメや漫画が大好きで言動の端々にそれらしきネタを多々織り交ぜてくる。
個性派揃いのバレー部にあって一際エキセントリックな存在。
名前の元ネタは岡嶋二人。

笹沢 早苗 (ささざわ さなえ)

ナツキと同じ中学バレー経験者で、テクニックはチーム随一を誇るセッター一筋の選手。
素直かつ穏やかな性格で周囲の面倒見も良いという、問題児揃いのバレー部における貴重な良心的存在。
身体があまり丈夫ではないためあまり無理をさせられないのが課題。
名前の元ネタは笹沢左保。

宗田 理央 (そうだ りお)

無口で無愛想な態度の孤高のバレー部員。
実力はチームNo.1で攻守ともに高いレベルを誇る名プレイヤーだが、過去のバレー経験などは一切語ろうとはしない。
冷淡な性格に見えてバレーへの熱意は密かに抱いているようで、視聴者からはある種ナツキとは似た者同士なのではという意見もある。
そのぼーっとした雰囲気からか、彼女の振る舞いは顔文字の( ・´ー・`)で表現されることも。
名前の元ネタは宗田理。

中西 智里 (なかにし ちさと)

朝霧高校の新任の女性教師で主人公の同僚。
自身もバレー経験者だが指導者としての限界を感じて主人公に協力を請った。
明るく気さくな性格でチーム育成のアドバイスもしてくれる頼れる存在だが、その発言には時折辛辣さが見え隠れするせいかaisssyさんやマスター以上の煽り屋という風評被害も受けている。
名前の元ネタは中西智明。

黒崎 縁 (くろさき ゆかり)

朝霧高校に勤務する養護教諭。忘れられがちだがバレー部の顧問の先生でもある。
豪快かつ横暴で口よりも手が先に出る凶暴な人だが、選手の健康を第一に考えるという保健医らしいモットーの持ち主。
髪型が似ているためか、最初期はaisssyさんから三原君呼ばわりされていた。
名前の元ネタは黒崎緑。*2

ライバル選手

西村 京子 (にしむら きょうこ)

朝霧高校と同じ地区で全国大会の切符を賭けて戦うことになる十角館高校のエース。
ナツキとは中学時代からの知り合い。必殺の変化球サーブ・レインボーサーブを持つ強敵。
ちなみに初期構想では彼女が朝霧高校七人目のメンバーだったらしいが、諸般の都合で没となりライバルキャラに使い回された。
名前の元ネタは西村京太郎。きれぼし脳的にはこのゲームでお馴染みだろう。

司 有紀 (つかさ ゆき)

全国大会に登場する四天王の一人で、セント=レミー学園のエース。
西村さんを上回るテクニシャンで、十角館が全国へ行くと彼女の技術に完敗したという逸話を聞ける。
必殺技は相手のパワーを逆に利用するフェザーボール。理央とは何やら過去の因縁がある模様。
名前の元ネタは司凍季。

斉藤 栄江 (さいとう さかえ)

四天王の一人で通天閣商業のエース。185cmの体格を誇る大型選手で打点の高いスパイクと鉄壁のブロックが武器。
必殺技は超高度の天井サーブ・通天閣サーブ。技名といい高校名といい設定の元ネタはドカベンの坂田三吉と思われる。
名前の元ネタは斎藤栄。

歌野 晶 (うたの あきら

四天王の一人で今津留高校のエース。いわゆるパワータイプ枠で全国区でも屈指のアタッカー。
必殺技は相手のスパイクを更にスパイクで打ち返すパワーカウンター。パワーよりもすごいものが入っていそうなトンデモ技。
名前の元ネタは歌野晶午。

二階堂 麗奈 (にかいどう れな)

四天王最強と称されるロケ先竜ヶ崎女学院のエース。二階堂学園の竜ヶ崎さんではない。*3
ウェーブがかった金髪で高飛車で高笑いが似合いそうなお嬢様という、古き良き女子スポ根モノのライバルキャラを地で行くような存在。
自信満々だがそのぶんヘタレる姿が可愛いと評判。必殺技は消える魔球ポケモンバニシングフラッシュ。
名前の元ネタは二階堂黎人。

鮎川 こずえ (あゆかわ こずえ)

四天王の上を行く女子高校バレー界最強の天才選手。富士見ヶ丘高校を率いて全国大会決勝に立ちはだかる。
外見や性格は若干ナツキと被っているがその能力は全てにおいてナツキを上回る。
圧倒的な能力の高さに留まらず、ナツキ達の必殺技を即興でコピー*4したり、絶対に敗れない必殺技を放ったりとやりたい放題。
名前の元ネタは鮎原こずえ。*5
他のキャラの名前の元ネタがミステリー作家なのは、鮎原→鮎川→鮎川哲也という連想から、他のキャラも統一したのではないかという説がある。

関連項目


*1 intとはレシーブやトスに関与する頭脳的能力を示す数値。ナツキは元々intの上昇補正が低いうえに、デフォルトのポジション設定ではintが低下するスパイク系練習を重点的に行うため自然とintが壊滅的な数値になってしまっている。
*2 一見そのまんまだが先生のほうは『ゆかり』で元ネタのほうは『みどり』である。
*3 aisssyさんには度々『竜ヶ崎さん』と呼び間違えられている。
*4 ローリングサンダーは連携技である一方、こずえはその上位互換を単独で放つ辺り、彼女のスペックの高さが窺い知れる。選択肢次第であっさり破れるのはご愛嬌。
*5 女子バレー作品の金字塔『アタックNo.1』の主人公。所属校も富士見学園である。