明らかに異常じゃねーか

Last-modified: 2024-04-17 (水) 21:56:09

ホーム球場とビジター球場の勝率が異様に乖離している、所謂「内弁慶」の球団に対する突っ込み。

 

概要

漫画『ONE OUTS』にて、主人公の渡久地東亜が作中のプロ野球チーム・神戸ブルーマーズの前年度ホームゲーム成績を聞き

「勝率.562、ホーム勝率.772*1ってことはビジターの勝率は5割以下ってことだろ?

 ホームで最強の球団がビジターで半分も勝てない?

 明らかに異常じゃねーか

と疑問を投げかけた。
すぐさまチームメイトから「あのなあ渡久地…」「ホーム 勝率がビジターより良いのは当たり前」「ブルーマーズのみ本拠地が天然芝でそれ以外のチームは人工芝だから*2」と指摘を受け、ホームゲームの優位性が説かれている一幕である。

これを受けて、ホームとビジターで勝率に大きな差があるチームに向けて「明らかに異常じゃねーか」とレスするのが定番となった。

実際の勝敗数

当該台詞はシーズン140試合の前提で発せられたものと思われる*3
その場合のシーズン成績は73勝57敗10分、ホーム成績は51勝15敗4分、ビジター成績は22勝42敗6分が一例となる。

現実でも

実際のペナントレースにおいても、本拠地の勝率が7割を超える例は(優勝チームに限って言えば)特に珍しいことではない。近年の例を下記に示す。

シーズン球団勝利敗戦勝率
2010中日5318.746
2012巨人5015.769
2016広島5120.728
2017広島5020.714

引き分けは省略。

おかしいのはお前の成績だよ

同漫画のペナント終盤の投手部門成績より抜粋。最終成績ではないため注意。

勝利数
渡久地(リ)*437
②吉田(マ)*517
③河中(マ)16

防御率
渡久地(リ)0.87*6
②河中(マ)2.01*7
③吉田(マ)2.69

奪三振
渡久地(リ)380
②河中(マ)191
③吉田(マ)161

派生

ホームの勝率は悪いがビジターの勝率は良いという逆のケースでも使われることがある。
この場合「お前のチームの本拠地はどこだよ」などと突っ込まれる。

 

元ネタの真相

「ONE OUTS」作中においてブルーマーズのホーム勝率が高いのは、ホーム球場をトリックスタジアムに改造しチームぐるみでサイン盗みなどの不正を行っているからで*8、芝の違いもホームの優位性もミスリードである。
球場に仕込まれた数々の不正とどう戦うのがブルーマーズ戦の焦点になっている。

関連項目


*1 51勝15敗4分。
*2 天然芝はイレギュラーバウンドの多さ及び、クッション性が良く思い切ったプレーがしやすい等の特徴がある。相手チームは人工芝に慣れているため感覚の違いに戸惑い、本来の実力を発揮させづらい。
*3 ホーム試合数70、ビジターも同数と仮定。ただし翌シーズンは130試合制。
*4 埼京彩珠リカオンズ。主人公の所属チーム。
*5 千葉マリナーズ。作中の最強チームとしてリカオンズと首位を争った。
*6 自身最後の登板で意図的に36失点完投したことで、最終成績は1.82。
*7 最終戦登板の直前で1.76の1位。当該試合で最低1失点しており、最終成績はわずかな変動あり。
*8 ただしチーム関係者全員が知っているわけでなく、例えば監督は一切知らず純粋に選手の実力を信じている。