要相談

Last-modified: 2024-04-30 (火) 06:55:08

東北楽天ゴールデンイーグルスの蔑称。


概要・経緯

発端

2019年10月17日のドラフト会議にて、楽天は佐々木朗希(大船渡高)を1位指名するが*1くじを外し、小深田大翔(大阪ガス)を外れ1位指名した。その後、小深田はインスタライブにて仲間から「まず(楽天に)行く?」と尋ねられ「要相談で(笑)」と返答した動画が投稿され、これがなんJで話題となる。
当然のことながら本気で入団拒否を前提とした発言ではなく、冗談としての「要相談」であるが、それを聞いた一部の楽天ファンは、小深田が元々阪神への入団を強く希望していたという経緯*2からさらに不快感を増し「不快に思う人がいて当然」「社会人の発言とは思えない」「常識を知らない」と入団前から総叩きを受けるが…


再評価

翌18日、楽天から第2次戦力外通告が発表され、その中に2017年入団の西巻賢二(仙台育英出身)が入っていたことから事態は一変。まだ高卒2年目、怪我・手術や問題行為などといった報道も特にないためファンは騒然。後の報道で育成契約目的だったことが明かされたものの、当時伝えられた理由は「チームの方針」「編成上の措置」などといった極めて曖昧なものだった。

西巻の場合はフェニックスリーグに出場中の出来事でもあり、特に怪我もなく一軍(2018年25試合出場打率.247)・二軍(2019年106試合381打席出場)で順調に経験を積み成績を残している最中での戦力外であったことから、楽天ファンからは嘆きの声が上がった。

しかも当時の楽天は、平石洋介の監督退任騒動などが原因*3石井一久GMに対し一部のファンの不信感が高まりつつある状況だった*4。この事からなんJでは「これは要相談ですわ」「流石社会人」「先見の明がある」等、たった一晩で真逆の評価を得る結果となった。

楽天の仙台育英出身2年目西巻が戦力外 育成契約提示されるも「もし他球団から話があれば…」
https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2019/10/18/kiji/20191018s00001173353000c.html - スポニチ


チームの方針上、育成(選手)になってほしい、ということだった」と明かした上で、今後については「まだ分からない。もし他球団から話があればとは思っているけど、なければ(楽天で)育成契約になる」と説明した。

当の西巻はこの育成打診について「去年出来なかったことが今年できるようになってきた中の戦力外だった」と落胆したコメントを残していた。それでも上記の通り本人は戦力外通告直後から移籍に前向きな意思を示しており、その後11月12日にロッテ*5が秋キャンプで西巻の入団テストを行うと発表され、11月14日に正式に支配下選手としてロッテ入団となった。
このお粗末な顛末から、「これなら金銭で西巻をロッテに売った方がマシだった」などと言われた*6

一方の小深田は遠征先の台湾で楽天の帽子を被った写真が撮られたり、近大の先輩である藤田一也(現DeNA)にチームを通じて挨拶をするなどしており、当然のことながら入団拒否の意思は特になかった模様。その後、11月10日に契約合意となった。


関連項目



Tag: 楽天 ドラフト 蔑称 SNS


*1 日本ハム・ロッテ・西武との4球団競合の末、ロッテが交渉権獲得。
*2 小深田は兵庫県出身で元々阪神ファンだったこと、大阪ガス時代の先輩も所属していることが大きな理由。なお、阪神側も2位で小深田を指名する予定だったことが後に明かされている。なお2023年の交流戦では阪神戦で逆転サヨナラホームランを放っている。
*3 その後はソフトバンクのコーチを経て西武のコーチに就任。
*4 加えて、楽天フロントは今江敏晃にも引退勧告をして退団を決意させており(その後目の見え方への不安が払拭されなかったとして引退宣言)、原因(目の故障)が判明する以前はこちらも批判されていた。
*5 ロッテには平沢大河、田村龍弘など東北の高校出身者がいるので門を叩いたという説もある。しかも平沢は高校も同じ。
*6 どころかこの直後の12月にロッテから(投打異なるとはいえ涌井秀章金銭で買っている