東スポを許さない

Last-modified: 2024-01-01 (月) 09:13:59

スポーツ新聞大手の東京スポーツ(以下東スポ)への強い怒りの意思を示す文言。主にツイッターのハッシュタグなどで扱われる。

概要

東スポは落合博満監督就任以降、中日のネガティブな記事(と言っても東スポお馴染みの「関係者によると」レベルなので、いわゆる「風説」の類であるが)を頻繁に掲載しており、それを更に煽りやアンチがネタにするという負の循環が続いていた。
原因は「落合監督の記者サービスが悪いから」と言われていたが、煽り記事のバズりに味をしめたのか落合監督退任後も同様な報道が続き、中日ファンからは不快な新聞というイメージが浸透していた。

2018年・飛ばしの連鎖

開幕前にチーム最年長の岩瀬仁紀が日本ハムへの移籍を強引に拒否したという旨の報道*1で多くの野球ファンに衝撃を与えた。
しかし有力な追報もなく匿名と憶測での報道だったため「また東スポか」といった風潮にもなったが、一方で記事を信用して中日を叩く者、煽りの道具として使う者などが登場。

かねてからネガティブキャンペーンを張られる事の多かった中日ファンからは、レジェンドをそのネタにされた記事を切っ掛けに「東スポを許さない」との声が聞こえ始めた。

 

結局有力な証拠や証言が出る事がなかったため一度はこの運動は沈静化。
しかしその年の9月26日朝、中日の中継ぎとして活躍した浅尾拓也が引退を表明した際に東スポは岩瀬仁紀荒木雅博も引退を決めたと報道*2
同日夜に他の新聞社も同様の報道をしたためほぼ確定情報となり、10月に入り岩瀬、荒木ともに引退会見を行ったため東スポの報道は事実ということになったが、重要な決断を公式発表に先んじて報じられたことから竜党の気持ちを逆撫でするものとなり、再び「東スポを許さない」が横行した。
 
同年10月5日には、森繁和監督が18年シーズン限りで監督を退任し、後任に伊東勤(元西武・ロッテ監督)が内定したと報道。同様の報道が他の新聞社からも出ているが、結局監督になったのは与田剛だった。
しかし後に伊東もヘッドコーチに就任することが発表され、全くの飛ばしとも言えない結果となった。

なんJなどでの評価

なんJ内では東スポは飛ばし記事の常習犯であったが、これらの流れから「中日関連は当たりやすい」とある程度信用する者も生み出し、「であれば、岩瀬の件も事実だろう」と当初から根拠を欠いていた東スポ記事自体を根拠にして蒸し返す者も現れた。

 

とはいえ、2017年シーズンオフをもって広島東洋カープを退団になった梵英心(現オリックス打撃コーチ)を「学閥の関係で中日が獲得する」*3、「谷繁監督の後任に二軍監督の小笠原道大が昇格」*4、2018年シーズンオフに千葉ロッテマリーンズ・涌井秀章をトレードで獲得*5、東北楽天ゴールデンイーグルスを戦力外になった細川亨を獲得*6、2019年度の外野守備走塁コーチに就任した工藤隆人をコーチ人員の不足から強制引退*7、などの誤報も多数存在している。
そのため前述の信用する派と「元々中日を目の敵にして煽りの記事を多数出していたため『数撃ちゃ当たる』の分母が他球団より多いだけ」と引き続き懐疑的に見る者とに分かれている。

 

そして2021年現在も東スポは中日煽りの記事を頻繁に出し続けており、「東スポを許さない」中日ファンも引き続き増え続けている。

関連項目


*1 前年のオフに大野奨太をFAで獲得たしたことに伴う人的補償で岩瀬が指名され、岩瀬が引退をちらつかせて拒否した、という内容。これが事実かどうかは不明だが、実際に日ハムは人的補償を獲得せず金銭で対応した。
*2 なお、ほぼ同時期に野本圭も引退を決断したが、そちらについては他誌の後塵を拝することとなった。
*3 実際には獲得せず。入団テストなども行われていない。
*4 実際には森繁和が務め、小笠原も二軍監督のまま。
*5 実際に涌井は中日に移籍することになるが、この報道から4年後の2022年オフの出来事。この報道が出た当時ではロッテ残留、翌年オフに楽天へ金銭トレードで移籍。
*6 実際にはロッテに加入。
*7 実際には工藤はシーズン前から今季限りということを決断していた。