大富豪の世界観とは

Last-modified: 2014-04-23 (水) 13:28:04

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トランプゲーム「大富豪」

大富豪といえば日本中で遊ばれている人気ゲームだ。
多くの人が修学旅行などで遊んだことがあるだろう。

 

ところでこのゲーム、ゲーム開始時に「貧民」が「富豪」に良いカードを渡す等の
階級間の交換システムがあり、なんだか社会を反映したゲームのようである。
それでは、バックギャモンとは何か囲碁将棋連結仮説に続き、大富豪とは何を表したゲームなのかを邪推する。

大富豪のテーマとは…

大富豪のテーマとは、ずばり、
「階層の世代間連鎖と、それを打ち破る個人の才能と努力」と捉えてみたい。

 
「大富豪」などの階級親から受け継いだ階層・資産
配られたカードその人の才能
カードの切り方その人の努力
ローカルルール政府の施策
 

すなわち、大富豪は何度もゲームを繰り返すが、1ゲーム単位が1人の人生であり
ゲームの繰り返しは、世代が移り変わっていくことを意味する。

 

やはり、裕福な家庭に生まれた場合、その人も裕福になりやすい。
だけども、中には貧しい家庭に生まれても、才能と努力によって大成する人もいる。
そんな社会に対する一つの見方(非常に単純な見方だが)を訴えかけたゲームなのではないだろうか。

 

またローカルルールは、その人たちが生きる国の施策を表している。
たとえば、一番最初に誰からカードを切っていくか。「大富豪から」「ジャンケン」「大貧民から」という3つの方法がある。
これは、後者であればあるほど、格差を是正しようとする福祉国家だと捉えることができるかもしれない。
またルールの組み合わせによって「格差が維持されやすいが、大きな革命も起こりやすい」という世界なども表現できる。

余談:ローカルルールの提案

既に豊富なローカルルールがあるのに、さらに増やすのもなんだが、
今の時点でもっと複雑化できる余地があるルールが「革命」ではないだろうか。
「革命」は、何の数字で行っても効果は同じ。しかも、2度革命が起こると元に戻るだけという点で単純だからだ。

 

たとえば、789の入った階段革命なら「1789年のフランス革命」というように、
革命にも種類を設けるのはどうだろう。そして、カードの強さが変わる以外の効果ももたらしてはどうか。

 

たとえば「ロシア革命」が起これば、次のゲームにおいては
従来の「大富豪、富豪、平民、貧民、大貧民」の階級ではなく
「共産党、貧民、貧民、貧民、貧民」となり、貧民が1枚ずつ共産党に貢ぐことになったりだとか。