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「スワン・ソング・サング・バイ・ア・フェイデッド・クロウ」

Last-modified: 2017-09-20 (水) 01:00:57

togetterまとめ Edit

◆まとめ◆:#1#2#3#4#5
◆実況付◆:#1#2#3#4#5

各種メディア展開作品において

登場人物 Edit

...

あらすじ Edit

マッポー都市ネオサイタマでは、例え路地裏で殺人が起ころうとも気にも留めない。それがチャメシ・インシデントだからだ。
フリーランスのニンジャ・シルバーカラスは、新型兵器のモニタリング依頼を受け、ネオサイタマの片隅で人々を殺して回る「ツジギリスト」である。
ターゲットを指定されればカラテカもヤクザスモトリも、気は進まないが女や老人でも。無論目撃者も躊躇なく殺す。それが仕事だからだ。

 

「ノナコ」「何?」「俺は死ぬんだとよ。長くないんだと」「エー?」
そして彼自身も、死神の足音を間近に聞く者だった。医者の宣告は、余命半年にも足りない。
「リゾートで、おいしいお餅ですね。あなたを癒したい」
「それかボンズですね。罪の意識とかありますか?」
ジゴクに落ちる前にせめてゴクラクを味わうか。罪なき市民の血を流し続けたことを余生いっぱい使って懺悔するか。残された時間の使い方を選ぶ暇も、彼には実際少なかった。
そんな時だ。あの少女に出会ったのは……。

 

気まぐれのままに助けた少女の名前はヤモト・コキ
彼女もニンジャだった。しかも、ソウカイヤに追われている。
未熟な女子高生には、カラテの心得が無かった。今まで生き残ってこれたのが、実際奇跡なのだ。

 

「……何やってんだろうなァ、俺は」
気がつけば、ヤモトにカラテを教えている自分がいた。これは善意だろうか。ただのエゴだろうか。
シルバーカラスの脳裏に、かつてのセンセイの言葉が蘇る。
(願わくは、オヌシ自身の中のイアイドーが、いつかオヌシを促さん事を)

 

死神がアイサツに現れる日も、そう遠くはあるまい。体にもその徴候が現れ始める。
新たなノーティスを読み流しながら、シルバーカラスはヤモトにインストラクションを授けていく。
聡明なる読者諸兄はご存知であろう。ブッダマッポーの世においても、ゲイのサディストであることを。
だからこそ、心せよ。「去り逝く鴉が今、最期の歌を唄い出す」…。

 

「ドーモ。ヤモト・コキ=サン。シルバーカラスです」


解説 Edit

「ウェルカム・トゥ・ネオサイタマ」、およびニンジャ名鑑でシルバーカラスの存在が明記されてから、実に約半年の時間を経て公開された待望の一篇。
「ラスト・ガール・スタンディング」が文字通りヤモト・コキがニンジャとして立ち上がった物語とするならば、今作はシルバーカラスに導かれて彼女がニンジャとして歩き出す物語である。
ちなみにスワン・ソング=白鳥の歌とは、詩人や作曲家などが生前に残した最後の作品のことで、つまり辞世の作といったような意味である。
※ヨーロッパでは「白鳥は生涯鳴かないが、死の間際になって美しい歌を歌う」という伝承がある。これをもとに、詩人などのクリエイターの遺作がスワン・ソングと呼ばれることになる。
第2回エピソード人気投票で2位、物理書籍版第1部エピソード人気投票では堂々の1位に輝いた一期一会の師弟ストーリー。ハンカチをしめやかに用意し、去る者が何を残すのか、行く者が何を託されたのか見届けて欲しい。

 

物理書籍版では「ネオサイタマ炎上#2」に収録。「ネオサイタマ炎上#1」の「ラスト・ガール・スタンディング」と合わせて読もう。



「コメントか」「そうなんですよ」