◆殺◆ ニンジャ名鑑N88 【バジリスク】 ◆伐◆
元ザイバツニンジャ。ウォーロックと組み、ソウカイヤ簒奪を企む。アフリカ投げナイフめいた邪悪なスリケンとイビルアイの使い手。同門のニーズヘグと彼はザイバツにおいて「フタツアタマヘビ」の異名をとり、向かうところ敵なしと謳われた。
◆忍◆ ニンジャ名鑑#88 【バジリスク】 ◆殺◆
フドウカナシバリ・ジツとドク・ジツのマスタリー、赤いイビルアイと蛇めいた柔軟性を持つ悪夢的ニンジャ。シックスゲイツのリストに彼の名は無い。ウォーロックと組み、ソウカイ・シンジケート簒奪を企む。
登場エピソード
「世の中には二種類の人間がいる。ニンジャとクズだ!そしてニンジャは二種類に分かれる。命令を遂行する飼犬!あるいは殺しを愉しみ、命を食って生きる真の戦士だ!」
人物
- 元ザイバツ所属のニンジャ。ザイバツ時代はニーズヘグとコンビを組み、「双頭蛇(フタツアタマヘビ)」の異名で恐れられていたが、後に組織を出奔した。
- マディソンおばあちゃんによると、当時はニーズヘグ共々マスター位階だったらしい。
- ヌケニンとなった理由は定かではないが、ニーズヘグ曰く「若気の至り」だという。
- また、かつてはマスターヴォーパルの下でカラテを磨いていたようで、ニーズヘグとは同門の間柄でもある。
- その後、いかなる経緯を経てかネオサイタマに流れてウォーロックと手を組み、ソウカイヤの乗っ取りを図る。
- 強敵とのイクサに愉悦を覚える生粋の戦闘狂であり、その点はニーズヘグとよく似ている。
- マディソンおばあちゃんによる初期のしつもんコーナーではコブラ・ニンジャクランのソウル憑依者とされていた(参照)が、第3部以降の本編やしつもんコーナーではヘビ・ニンジャクランとして扱われている。
- ニンジャスレイヤープラスのN-FILES【ストレンジャー・ストレンジャー・ザン・フィクション】にて、グレーターニンジャのソウル憑依者であることが明かされた。
- ニンジャスレイヤープラスのN-FILES【ストレンジャー・ストレンジャー・ザン・フィクション】にて、グレーターニンジャのソウル憑依者であることが明かされた。
- アニメイシヨンでの担当声優は置鮎龍太郎=サン。『地獄先生ぬ~べ~』の鵺野鳴介のような正統派主役から『新機動戦記ガンダムW』のトレーズ・クシュリナーダのような魅力的な敵役までこなすベテランである。
- 『BLEACH』や『トリコ』などなど、週刊少年ジャンプの関連作品に多く出演していることでも知られる。『忍たま乱太郎』の善法寺伊作や『隠の王』の風魔小太郎などのニンジャを演じたことも。
- 今作では非常に独特なカラテシャウトを披露してくれる。普段のバリトンボイスからは想像もつかない、カブキを思わせる裏声めいた「イヤーッ!」は必聴。
外見
元ネタ・考察
- バジリスク(Basilisk)とは、中世ヨーロッパの伝承に見られる蛇めいた魔物のこと。
- 原語のギリシャ語で「小さな王」を意味し、蛇の王とされた。ギリシャから近いリビアなど中東方面が砂漠となったのはバジリスクの力と言われる。
- 後にコカトリスと同一視され、トカゲの化け物になったりコカトリス様の鶏の化け物になったり、雄がバジリスクで雌がコカトリスになったりと変遷を辿ったらしい。
ワザ・ジツ
- カラテ、スリケン、ジツ、ライディングテクニック、全てにおいて隙が少ない実力者。とりわけ「人車一体」とも言うべき高度な騎乗戦闘が印象に残っているヘッズも多いだろう。
- 下記の武器とドク・ジツの併用による、安易な対処を許さない攻撃も実際脅威。
アイアンオトメ
- 排気量1200cc、ヘルヒキャク社製最新モデルのインテリジェントモーターサイクル。マチノによると、かなりの改造が加えられているらしい。
- 作中では専らこのバイクに跨ったまま、曲芸めいた操車術を駆使して戦闘を行っている。
- Twitter連載時はウォーロックの所有物という設定であったが、物理書籍版では加筆修正によりバジリスクの所有物とされている。
- 詳細は該当項目を参照のこと。
アフリカ投げナイフめいた邪悪なスリケン
- 互い違いに複数の歪んだ刃が飛び出した、邪悪かつ悪辣な武器。刃にはもちろん毒が塗られており、かすめただけで猛毒が相手を襲う。
- このスリケンはヘビ・ニンジャクラン(初出時はトカゲ・ニンジャクランと記述されていた)に好まれた武器とされる。
- イビルアイの連発が利かないという弱点を補うためか、あるいはドク・ジツの一環という扱いで戦術の要なのか、かなりの数を投擲した。実際メインウェポン。
- 緊迫したイクサの場面において「アフリカ投げナイフめいた邪悪なスリケン」という長い単語が繰り返し登場する様は、若干シュールなアトモスフィアを醸し出していた。
- ちなみに「アフリカ投げナイフ」とは、アフリカの少数民族・ブワカ族が作り出した投げナイフ「フンガ・ムンガ」のこと。投げやすく刺さりやすく、柄以外のどこが当たっても深手を与えられる、実際信じられないほど邪悪な形状が特徴。TRPG『トンネルズ&トロールズ』などに登場した際にこの訳語が与えられたこともあり、TRPGフリークの間でも知られている。→参考リンク
波状刃ニンジャソード
- 背中に負った短刀身のニンジャソード。普段は格納形態であり、打ち振るうことでギミックが作動。刀身が二倍の長さに展開し、ウネウネと波打つ特殊な刃を持つ長剣になる。
- この他、刀身にうねりのついた邪悪なナイフも使用する。刀身には毒が塗り込められている模様。
イビルアイ(フドウカナシバリ・ジツ)
「情けは……情けは慢心だ!死ねニンジャスレイヤー!カーッ!」
- イビルアイから放たれる、一撃必殺のジツ。ウォーロックをして「かつてのビホルダー=サンの比ではない」とまで言わしめた強力な奥の手である。
- ビホルダーのジツとは性質が異なり、対象と視線を合わさずとも、両目から放たれるルビー色の光線に触れた者に効果を及ぼす。
- バジリスクの意志により威力を調整することが可能であり、動きを封じるに留めることも、一撃で相手を死に至らしめることもできるが、強力な反面そうそう濫用はできないようだ。
ストーリー中での活躍
- ウォーロックが掴んだ情報を元に、ナンシー・リーの潜伏場所を襲撃。イビルアイによって実際リョナめいて捕縛し、彼女とニンジャスレイヤーによるラオモト・カン暗殺計画の乗っ取りを企図する。
- しかしニンジャスレイヤーとダークニンジャの活躍により計画は頓挫。一時撤退を試みるがニンジャスレイヤーに阻まれ、交戦することとなる。
- アイアンオトメ、ドク・ジツ、そしてイビルアイを駆使した立ち回りでニンジャスレイヤーを苦しめるが、激闘の末に敗北。死に際に放った執念のイビルアイもニンジャスレイヤーがあらかじめ用意していたバイクのミラーによって反射され、自らのジツを受けて半有機体の無惨な死骸と成り果てた。
- ニーズヘグと並び立っていたとは思えないあっけなさとも感じられるが、これも僅かな隙が明暗を分けるニンジャ同士のイクサの例の一つといえるのかもしれない。
- ニーズヘグと並び立っていたとは思えないあっけなさとも感じられるが、これも僅かな隙が明暗を分けるニンジャ同士のイクサの例の一つといえるのかもしれない。
- この後、アイアンオトメはニンジャスレイヤーの手に渡り、彼の愛馬として長く活躍することになる。
一言コメント
- わらいなく=サンのデザインは時にイマジナリ方向性と齟齬を覚えることもあるのですが、バジリスク=サンのデザインはモータルコンバット的ニンジャ文脈を限界まで無慈悲にした完璧なビジュアルで失禁を禁じ得ません -- 2022-03-05 (土) 06:55:36
- 未だに寄り道ルートの理不尽強ボスめいたドラゴンになったりバトルグラウンドでの一流の恐るべきニンジャとしての扱いといいボンモーのお気に入りなのでは? -- 2022-06-07 (火) 02:39:29
- 凶悪でバッドアスなカッコいいニンジャとして、その後恐ろしくもカッコいい強敵が出て来るとバジリスク=サンの影を見てしまう -- 2022-07-31 (日) 03:36:45
- イクサ場での決断が遅い! -- 2022-09-10 (土) 00:11:04
- クソ強いな。これならニーズヘッグ=サンと互角なのもよくわかる。 -- 2022-09-29 (木) 03:02:47
- 実際魅力を再確認してマスターヴォーパル・クランでの修行時代やザイバツでの活躍をコンテンツ摂取したくなりました -- 2022-10-06 (木) 14:02:30
- 元ネタのフンガムンガがの形状が本当に実際邪悪で驚いた -- 2023-01-13 (金) 00:27:39
- バトル・フォー…に勝ったらセンド・ニンジャに現世まで送ってもらえるとか…? -- 2023-07-14 (金) 10:17:37
- バトルグラウンドでの戦闘狂っぷりを見てるとザイバツに所属してるとニーズヘグと戦えないから離反した気がしてきた -- 2023-10-08 (日) 10:55:04
- イクサの解像度に関して度々原作者から言及があるけど2部めいた筆致の戦闘描写であればよりニーズヘグめいた強者感は出たろうなとは思う。あの連戦エピでこれ以上イクサ重点するのが正解かはさておき -- 2023-10-24 (火) 13:56:21