Repeater Carbine

Last-modified: 2021-03-25 (木) 11:44:16

Spencer Model1865

概要

モデルはSpencer Model1865のカービンモデル。
クリストファー・スペンサーによって開発された、最初期の後装式連発銃「スペンサー銃」のカービンモデル。カービンとは騎兵銃を意味し、騎兵が馬上で扱いやすくするために歩兵用のライフルよりも銃身が短く切り詰められているのが特徴。

ストックの後ろ側からチューブで弾をセットし、レバーアクションで装填・排莢を行う。後発のライフルとは異なり、ハンマーも手動で起こす必要があった。

1860年当時、毎分2~3発の発射速度を持つ当時の標準的な前装式のライフルと比較して、毎分20発を超える連射性能を誇るスペンサー銃は大いに有用であるとされ、初期のスペンサーモデルは南北戦争において北軍の騎兵連隊に30,000丁余りが供給された。しかしながら、使用する56口径のリムファイア弾は専用弾のうえに威力がやや足りず、更に長所である高い連射性は弾丸の浪費の加速に直結するとされ、十分な弾薬の補給に余裕のなかった軍からは難色を示されたという。おまけに値段も高価であったことから、結局、単発式のマスケット銃にとって代わることはなかった。

Model1860は22インチバレルに56口径だったが、Model1865はそれより2インチ銃身の短い20インチバレルの50口径となっている。 Model1865は南北戦争終結年 (1865年) に生産が始まり、南北戦争での本格的な投入には至らなかったが、多くの文献にはM1865もまた南北戦争で使用されていたことが記載されている。

片田舎の農場娘が害獣退治に本銃を使用している1911年の現状からも分かる通り、南北戦争後は払い下げの銃が多く市場に出回り、民間でも広く使用されている。

Repeater_Carbin_2.jpg