公式Map

Last-modified: 2017-01-24 (火) 00:26:26


Betio

betio_map.jpg

概要

モデルはタラワの戦い(1943年11月21-23日)。マップ名の"Betio"はタラワ環礁最大の島で日本軍の根拠地があったベチオ島である。島内には大発(中には入れない)や、史実でも狙撃ポイントとして活躍したビーチ便所が設置されている。
ちょうどこのあたり
当時米軍が使用していた作戦地図のRED NO.1とNO.2の一部がマップの舞台
史実では柴崎恵次少将指揮の第3特別根拠地隊約4800名が守備していた。全島要塞化を目指してすべてのトーチカを地下壕で繋げ、地下陣地も構築。計算された死角の無い防御体制であった。柴崎少将は「たとえ、100万の敵をもってしても、この島をぬくことは不可能であろう」と豪語したらしい。しかし制空海権を奪われていたため、地上陣地の日本軍は空爆・艦砲射撃には成すすべが無く、開戦初日に柴崎少将は防空壕へ艦砲の直撃を受け戦死してしまう。その後も兵士達の士気は衰えることなく戦い続け、最後は全員玉砕した。戦死者は4713名。捕虜160名(ほぼ意識不明の重負傷者)。約98%が戦死するという壮絶な戦いであった。米軍の損害は陸海合計投入戦力約35000名。うち戦死1009名、負傷2296名。圧倒的有利なはずの米軍が多大な人的損害を被ったことで「恐怖のタラワ」と呼ばれ、水陸両用作戦の改良の契機となった。

全ての陣地が奪還不可能。CとDの野戦高射砲、Eの建物屋上のアンテナは梱爆によって爆破即占領が可能である。Eのアンテナが爆破されたら日本軍は即負けとなるので、スモークにまぎれて梯子を上られないよう注意しよう。ちなみに史実のような地下陣地やトーチカは無く、一部の建物以外は吹きさらしなので双方ともartyを防ぐにはある程度相手の砲撃地点予測しての退避が必要。

日本軍

A,B陣地で時間を稼ぎ、E陣地でギリギリの勝負に持ち込むパターンが多い。C,D陣地の防御は意外に難しく、どこからともなくSatchel Ninjaが現れて爆破占領され易い。米軍の侵攻が速い場合、C,D陣地の攻防後にモタモタしていると前線に兵士が取り残された状態でE陣地まで即突進されて、屋上アンテナに梱爆を投げられあっさり勝負がついてしまうことがある。そのためA,B陣地でいかに粘れるか、チケットや砲撃間隔を計算してC,D陣地からの撤退タイミング判断にかかっている。チケット次第ではB陣地からC,D陣地を即放棄してE陣地まで撤退の策もある。建物の多いマップゆえに火炎放射兵が猛威を奮いやすいため、接近戦闘をさせない工夫した迎撃を行おう。

  • A陣地
    周囲を取り囲む建物のおかげで砲撃に耐えやすいので、ここでできるだけ時間を稼ぎたい。陣地最前面のトーチカは火炎放射で焼かれたりスモークで無効化されることが多いのであまり期待できない。擲弾筒は前面と右翼はE-3とE-4にある両弾薬箱の間、キャプチャーが始まってしまったらE-4の旭日旗マークと弾薬箱の間に落とすとかなり飛ばせる。D-4の海岸線を進んでくる兵を狙ってもよいが、距離を誤って海に着弾させてしまわないよう気をつけよう。左翼はG-3からG-4へ迂回してくる敵も居るので、一概にF-3付近に落とせば飛ばせるという保証は無い。偵察機を参考にどこが厚いのか把握する必要がある。また左右翼の弾薬箱のある建物を取られると、中央の建物への攻撃の足がかりとされ、火炎放射兵が縦横無尽に活躍し始め、大惨事になりかねない。各SLはしっかりと全方向に均衡のとれた配置で守備をするよう心がけよう。
  • B陣地
    米軍はA陣地を占領した勢いのままF-5にある弾薬箱の右前方に伸びる建物に殺到することが多い。場所でいうと旭日旗マークの北側に位置する建物。さらにG-4G-5から左翼を迂回して来て旭日旗南側の建物に入る敵もいる。なおE-5の弾薬箱のある家や壊れたコンクリートトーチカはB陣地のキャプチャーゾーン内ではないので注意。制圧されると不利になるが、キャプチャーが始まってしまったら長居せずにすぐにキャプチャーゾーンに移動しよう。擲弾筒は正面はE-4F-4にまたがるA陣地のAの文字の場所にある建物付近、右翼はE-5弾薬箱付近、左翼は偵察機次第だがG-5弾薬箱付近にそれぞれ落とすとよい。また左翼の森や右翼の海岸線はE-6G-6あたりまで進まれるとB陣地被占領後、即C,D陣地が危ないので、完全放置は危険。
  • C,D陣地
    塹壕が構築されている割に防御が難しく、正面や右翼はスモークを炊かれて突進、左翼は積まれた丸太の壁が逆に日本側の死角となってしまい、あっさり側面侵入されたりして速攻で爆破占領され易い。チケットに不安があるなら無理は禁物。ここで時間を稼ぐなら敵をB陣地に釘付けにしたいところだが、前述の左翼の森や右翼の海岸線をさらに進まれていると包囲された状態になり、どうやっても分が悪い。C陣地よりはD陣地のほうが後方に九二式重機関銃が備え付けられているので多少守りやすいが、側面攻撃には注意。敵が高射砲へ梱爆を投げに我先にと殺到するので擲弾筒はかなり稼げるポイント。偵察機の報告を見て集中砲火を浴びせよう。TLはどちらかが占領されてしまったらartyをもう一方の陣地上に落とし、さっさとE陣地へ撤退して磐石の最終防衛線を構築することも考えよう。
  • E陣地
    通常のキャプチャーの他、建物屋上のアンテナを爆破されても敗北になる。なので屋上は死守、つまり梯子を登らせてはいけない。屋上は前方から殺到してくる敵を攻撃し易いものの、目立って的になりやすいため不用意に頭を上げないように注意すること。右翼はE陣地右の建物やE-7F-7間の高射砲付近を制圧されてSLに貼りつかれると、ひっきりなしに兵士を送り込まれるのでかなり不利になる。海岸線の防衛にも多少気を配ろう。また左翼G-7弾薬箱付近を確保し続けるか放棄するかの取捨選択も必要になる。確保できていれば正面と右翼のみを気にすればいいが、制圧されると左翼からの側面攻撃も気にしなければならなくなる。擲弾筒はG-7弾薬箱が敵に制圧されていた場合、E陣地左翼に側面攻撃を仕掛けてくる敵をG-8あたりからE陣地の旭日旗の南側に直射で狙い撃てる。正面はF-7G-7の間の茂み付近に直射あるいは曲射、右翼はF-7の弾薬箱付近に曲射で落とすと飛ばせる。なおE陣地直上やF-8に敵のartyが飛んでくることが多いので中途半端にE陣地の建物の真後ろで戦闘するよりは建物内に入るか、散開していたほうがよい。全方向から攻撃をされると、周りを気にしすぎて肝心なE陣地の建物守備が疎かになりやすいので、建物内の人数や敵の砲撃間隔は常に計算しておこう。基本はE陣地の建物の2階でartyに耐えつつ侵入してくる敵に対処すること。また建物外の一部もキャプチャーゾーンになっている。ブービートラップを仕掛けたり手榴弾もうまく活用してできるだけ貼り付かせないようにしよう。
    (2014/11/17)

アメリカ軍

発売前の情報では日本軍用の側面攻撃リスポーンが用意されているとのことだが、存在しない模様。
アメリカ軍にはCとDの砲台やE陣地建物屋上のアンテナを破壊するために工兵が選択可能となっている。工兵は決死の覚悟でオブジェクトの破壊に努めよう。

  • A陣地ではまず左右の建物から攻めて行きたい。どちらかでも取ることができれば格段に攻めやすくなる。正面からの進攻は擲弾筒や砲撃に曝されるので、正面を攻めるときは味方同士で固まって一掃されないように注意。
  • B陣地の正面も砲撃や擲弾筒の雨を防ぐものはないのでキャプチャーで優位にたつまではあまり行くべきではない。なので陣地の左右にある建物を確保して行きたい。自分たちのリスポンから見て左側に位置するほうの建物は狭いため火炎放射が威力を発揮する。右側に位置するほうの建物は地面が砂地なのでブービートラップが設置されてることが多いので用心すること。
  • C陣地は砂丘によって横から進攻しやすい。また横にある壕に弾薬ボックスがあるのでそこから梱爆を入手して工兵以外の兵科も砲台爆破任務に当たろう。D陣地では正面に敵の機関銃やトラップが待ち構えているのでできれば横から攻めて行き、一気に砲台を爆破すると良い。
  • 最終目的地のE陣地では建物を中心に敵の攻撃が苛烈をきわめる。建物裏にある弾薬箱によって敵は擲弾筒を容易に弾薬補充できるために脅威である。艦砲で一気に敵を駆逐して速攻で屋上のアンテナを爆破するのも手。キャプチャーするのであれば、左右からじっくりと攻めていくのが良い。

Guadalcanal

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概要

モデルはガダルカナル島の戦い、その中でも1942年9月13-14日の川口支隊第一次総攻撃(英名"Battle of Edson's Ridge")における日本陸軍歩兵第四聯隊・青葉大隊の戦闘(青葉大隊の一個中隊のみがヘンダーソン飛行場南端・拠点F周辺に到達)。攻撃側の日本は艦砲射撃を要請できるが、川口支隊第一次総攻撃にあわせて、日本海軍第三艦隊の巡洋艦「利根」他が支援に投入されたおかげである。
現在のリアル地図でこの辺りがマップの戦場である(現ホニアラ国際空港=ヘンダーソン飛行場)。


全て奪還不可能、拠点A,B以降一直線状のマップとなっている。

日本軍

マップの大部分が密林で視線が通らない上に狭いキャプチャーゾーンが多く、さらに唯一の夜戦マップであるため近接戦闘での勝負になりやすい。バンザイ突撃を効果的に使って制圧し、勢い良く駆け上がりたい。
なお、現在は攻撃側であるにも係らず防衛側よりチケットが少ない。無謀な突撃はチケットの浪費につながる場合があるので注意されたし。

  • 鬼門は最初のA,Bと特に拠点Eである。
    • A,Bは短時間で押し切れないと優勢なアメリカ軍の火力の前に沈黙してしまう。中央突破は固定機銃の餌食になり易いので左右に別れるべし。特に火炎放射兵の掃討力は脅威。キャプチャー時に固まると一瞬で数人焼かれてしまうので、ゾーン突入後はなるべく散らばること。チームチャットでどちらの占領を優先するか事前に告知するのもいいだろう。左右の茂みに敵狙撃兵が隠れている事が多いが、そこまで相手にはせず占領に専念しよう。ただし、火炎放射兵には要注意である。何名か警戒要員が居ることが望ましい。
    • Eはキャプチャーゾーンが建物一つ分の広さしかない上に、外壁に張り付くだけでは駄目で建物の中に入らないといけない。火炎放射器を有する米軍に立て籠もられると非常に厄介であり、同時に米軍の逆襲時に火炎放射器で一気に焼かれる危険を孕んでいる。ゾーンに近付いたら逆襲に来る米兵を中に通さないようにしなければならない。
      E地点の建物に攻勢をかける際は、建物の壁が木製で貫通できることを利用して突撃前に軽機関銃で外側からの掃射が効果的である。近寄れば短機関銃でも建物前から中の米兵を倒すことができる。ただし、友軍への誤射には注意。可能なら擲弾筒を直射で出入り口か窓から放り込むと効果は絶大。一発で一部屋丸ごと排除できる。どちらにせよ、マップをよく確認し、建物内に友軍が居るかどうか確認しよう。
    • 狙撃兵や機関銃兵が左右から建物後方に援護射撃を行うことで、米軍の反撃を抑え、より確実に拠点を確保できるだろう。特に火炎放射兵が突入すると悲惨なことになるので、タンクを背負った敵は優先的に排除。狙撃兵や機関銃兵はキャプチャーゾーンに入るよりも左右に散って援護に徹したほうが良い。また屋内は出入り口や窓から離れれば砲撃の影響を受けにくいので、多くの味方が拠点に篭っていたらTLは阻止砲撃を狙っていこう。その場合、チームチャットで告知することは忘れずに!
  • C,Dはキャプチャーゾーンが自軍側にも広く、遮蔽物もそれなりにあるのでSLが近寄って生存できれば押し込むことができる。バラック(兵舎)内は暗がりも多く、角やベッドや机、木箱の隙間に米兵が潜んでいることも多い。敵軍の銃声や声が屋内で聞こえたり、戦友の死体が転がっていた場合は注意。常に角や暗がりには目を配らせよう。建物のクリアリングは丁寧に行い安全を確保しよう。

アメリカ軍

M1ガーランドは年数の都合上封印されている(本格生産は41年ごろから、42年では陸軍への配備が優先され海兵隊にはまだ行き渡っていなかった)が、火炎放射器は使用可能。火炎放射器の火力が鍵を握る。

  • 拠点A,Bは両方とも狭い塹壕内に日本兵が溜まりやすいため、火炎放射器に焼いてもらうわないと簡単に取られてしまう。左右から奇襲をしかける少数部隊や狙撃兵にも注意しよう。
  • 後半逆転を狙う場合はEが最大のチャンス。建物内部に入れさせさえしなければいいので非常に守りやすい上に、キャプチャーゾーンが狭いため、万一日本兵が雪崩こんできても火炎放射の一薙ぎで燃え尽きる。火網を構築し、火炎放射兵が窓からの手榴弾でやられにくいポジションで待機することで鉄壁の要塞ができあがる。火炎放射兵は急いで建物に向かおう。
  • 敵機関銃兵の左右からの銃撃が味方援軍の到着を寸断することが多い。狙撃兵は左右の茂みや木々に隠れた敵兵を潰していこう。日本側と同じく、左右で火点を作ることが出来れば、敵の正面兵力を巧く足止めできる。やはり狙撃兵や機関銃兵は左右から挟撃すると良いだろう。

Hanto

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概要

モデルは1944年7月10日~8月10日、オーストラリア領東部ニューギニアの西端の拠点アイタペに対する日本軍の奪還作戦「猛作戦」で、その中でもドリニュモール川渡河攻撃をモデルにしている。現在のリアル地図でこの辺り(中央を流れるのがドリニュモール川)がマップの戦場である。
このドリニュモール川の日本軍呼称が坂東川のため、Hantoというマップ名にしたらしい……が、実はこの川の読み方は「はんとうがわ(Hantou Gawa)」ではなく「ばんどうがわ(Bandou Gawa)*1」「ばんとうがわ(Bantou Gawa)*2」が正しいらしい。


マップの構造はAからDまで全て一直線状、奪還不可能のマップ。

日本軍

全体的に増援数で恵まれており、多少の損耗は仕方が無いものとして突撃を繰り返すのが定石。
(現在のVerではそんなに増援数の優遇はなし。)

  • 拠点Aは、川を横断してから塹壕あたりまで前進しキャプチャーエリアに侵入する必要があるため、アメリカ軍側からみると非常に視界がよくいい的となってしまう。特に渡河中は「遮蔽物が無い+伏せられない+足遅くなる」の三重苦であるため、分隊長・小隊長の動きが重要となる。
    小隊長と分隊長が正面にスモークを撒きちらし敵の視線を遮って渡るか、分隊長が拠点の側面に浸透して分隊員をリスポンさせまくるか、小隊長の砲撃要請で蹴散らしたところを制圧するといった工夫が必要になる。
  • 拠点B以降はジャングル内での戦闘となるので、視界に有利不利はないが、拠点奪取前には砲撃を上手く有効利用すると勝利となりやすい。
  • 擲弾筒を運用する場合はジャングルの様に生い茂った木々に要注意。特に曲射で攻撃した場合、ちょっとした枝に擲弾が炸裂し、味方に損害が出ることもある。完全に開けた(上に枝葉がない)場所を探しておこう。

アメリカ軍

火力で圧倒的な米軍が防衛側というゲームバランス上の都合上、増援数やリスポン時間の間隔で米軍側に厳しいハンデが課せられている。このため、一度の大量死は戦局を引っ繰り返す大損害になりかねない。基本は命を大事に。

  • 拠点Aが最大の戦機。ここで突撃を止められればそのままロックダウンで勝利を狙うことができる。基本は河を渡らせないように圧倒的火力で制圧すること。
    かと言って正面のみに集中していると、拠点の南北を迂回して側面から突撃を受けて総崩れになる場合がある。必ず拠点の側面の安全を確保しておくこと。特に何度も同じプレイヤーが側面から突撃してくるようならほぼ確実に敵分隊長が潜んでいる。
  • 拠点Bは遮蔽物が多いように見えて木製遮蔽物だらけなので実は守りづらい。Bで時間稼ぎをするなら村より前で戦うほうが良い。特に北ルートと中央ルートは狭い隘路なので、機関銃兵が前進して塞ぐことができる。
    一方南は起伏がそこそこある上にジャングル地形で、歩兵が通れる場所も多いので機関銃に不向きな地形。砲撃や手榴弾、小銃兵の肉壁をうまく使って浸透を阻止できればロックダウン勝利も在り得る。
  • 余談となるが、旧VerではこのMAPは増援数の差から特に外国サーバーでは不評で、取り除かれていることもままあった。
    • 実際の戦いでは、猛作戦の情報は暗号解読により筒抜けで、増援を用意できた米軍が圧倒的有利だった。ゲームバランス目的の調整が最も色濃く出ている事情もあって嫌われているのだろうか。

Iwo Jima

IwoJima_map.jpg

概要

モデルは硫黄島の戦い(1945年2月19日~3月26日)の初日の10時過ぎ、摺鉢山(マップ西側の背景に見えるハゲ山、日本軍最大の洞窟陣地があった)に最も近い上陸地点であるグリーンビーチ付近で始まった日本軍との戦闘。現在のリアル地図でこの辺り(現二ツ根浜)がマップの戦場である。
島を占領するまでの一連の戦いは、太平洋戦争中唯一「日本兵の死傷者より米兵の死傷者のほうが多かった」大激戦である。
ただし、実際のこの戦いでは日本兵は艦砲射撃の被害を受けないよう地下の洞窟に隠れており、このマップのように水際陣地で剥き出しになっていたわけではない。つまりこのマップは前作(RedOrchestra:Ostfront 41-45)におけるレニングラードのような半フィクションマップである。
半フィクションとなった理由は「試作時点は地下陣地ありだったが、日本軍有利過ぎてゲームにならなかった」と言われている。現地をよく見るとその名残(塞がれた地下陣地入口)が所々にある。


マップは大きく分けて拠点A,Bの水際陣地防衛線、拠点C-Eの砲台争奪戦、拠点Fの最終戦の三段階に別れて進行する。

  • 第一段階
    A,B共に奪還は不可能。後述の通り第二段階が極めて早く落ちる可能性があるので、日本側はできる限りここで粘りたい。
    拠点前に工兵の梱包爆弾で爆破可能な鉄条網があるが、前作のMOD(Darkest Hour)のノルマンディーのように完全に侵入経路が塞がれているわけではない。無理をする必要は無いが、破壊しておくと攻撃側は確実に楽になる。梱包爆薬は弾薬箱に置いてあるので全兵科で使用可能であることも覚えておこう。
  • 第二段階
    第二段階のうちD,Eは通常ルール同様のキャプチャー(奪還可能)に加えて、目標(対空砲)の破壊による占領ルールがある。この場合キャプチャーゾーンの真ん中にある対空砲に工兵の梱包爆薬or弾薬箱にある九九式破甲爆雷を投げ込み、破壊することで占領が可能。この場合敵兵が残っていても無関係に占領、奪還は不可能になる。
  • 第三段階
    通常ルールのキャプチャー。最終拠点なので奪還は無い。

日本軍

全体に多数のトーチカ・機関銃座があり、海岸を登ってくる米軍を釘付けにできる。だが、一つで全ての方向をカバーできるわけではないので、いつの間にか回り込まれて焼き払われたり、中に侵入され掃討されることもある。重機関銃を過信しないこと。

  • キャプチャーゾーンに対する敵の侵入路は地形のせいで多くない。ブービートラップも含めてしっかり塞ぐことでアメリカ人を海に叩き返すことも夢ではない。打ち下ろしが出来る地形なため擲弾筒は非常に効果的だ。敵兵が溜まるポイントを覚えて、そこに撃ちこめば相当の出血を強いることができる。
  • 勝利を狙うならA,Bでどれだけ時間を稼げるかが鍵となる。片方が落ちた後に奪還できないからといって兵力をおろそかにすると、こちらの増援を遮断されて残りの陣地まで落とされてしまう。増援を遮断されないよう、落ちた拠点側のリスポーンから敵陣に突撃するぐらいの精神で攻略を邪魔すると時間稼ぎになる。
  • D,Eは上記の破壊占領ルールがあり、一瞬で落ちることがある(最悪の場合AB陥落から30秒もしないうちに両方爆破される)。「Cを取られたけどまだD,Eがある」などと油断していると爆破されて一気に攻め上がられる。第二段階の防御は油断せずに続けること。
  • D,Eの防衛は上記の理由により困難なので、A,B地点を落とされたあとはC地点をうまく防衛し時間を稼ぐことが重要となる。特に小銃兵は積極的にキャプチャーゾーンでの防衛に向かうと良い。とはいえ、上方からの視界が良好なこともあって、うまく兵力を配置することでD,E地点を防衛することも不可能ではない。対空砲陣地入り口や外壁の周囲にはブービートラップを必ず仕掛けよう。各種爆薬を投擲前に敵兵を殺傷出来れば、それだけ時間が稼げる。
    • D,E防衛は軽機関銃兵の位置取りが死命を制するだろう。また、中に入らなくとも爆破できるポイントがあるので、D,Eは敵を外壁に近寄らせてはいけない。守る時はキャプチャーゾーン外がD,Eの鉄則。陣地外壁に沿ってブービートラップを設置すると、銃火から逃れようと外壁に身を隠す米兵が引っかかることも多い。
  • F地点で多数の兵がトーチカ内に籠っていても米軍の火炎放射兵の餌食になってしまうことが多々ある。F地点前は死角も多く接近されてしまうのを防ぐのは難しいルートもあるので、状況に応じて積極的な万歳突撃などによる攻勢防御や、F地点前のトーチカ残骸などでの防衛を視野に入れ、その間に敵が入ってくる場所にブービートラップを仕掛けることで粘りの防御ができるだろう。

アメリカ軍

  • このマップでは工兵(ENGINEER)が選択可能だが、上記のルールをよく理解した上でこの兵科を選ぶこと。万が一理解していないプレイヤーが工兵になった場合、焦らずに弾薬箱の上に置いてある九九式破甲爆雷を取りにいくこと。
    それ以外でも破甲爆雷や携行爆薬(チャット等では「Satchel」という呼称で統一されている)はでっかい手榴弾程度の使い道があるので、弾薬箱の近くを通るプレイヤーは全員拾っておくのが無難。
  • 進攻中多くの位置において、日本軍の重機関銃の存在は脅威である。「ウッドペッカー」(キツツキ)と呼ばれる独特の発砲音がするので、それが聞こえる際は要注意。射点によってはライフル兵でも十分排除が可能なので、重機関銃の除去を意識すると攻勢が継続的に展開できる。特に中盤、脅威となるF地点前方の二つの重機関銃のあるトーチカには、狙撃手が1名常に目を光らせておくと全体に貢献できるだろう。狙撃兵の真価が問われるMAPとも言える。固定機銃の場所を覚えて、敵機関銃兵や狙撃兵を優先して潰していこう。
  • 拠点D,Eは守りを固められると案外上りづらい。A,B陥落後、D,E近くにいるプレイヤーは一気に駆け上がって固められる前に爆破しておきたい。
    • 盲点なのが東西の通路から中に入らなくても砲台は爆破できること。砲台の内壁は南北に通路が開いているので、南側から外壁越しに爆薬を投げ込んでそのまま破壊できる場所がある。通路の位置を覚えておくと、楽に破壊できる。
  • 守りが固められた場合、D,Eの入り口や外壁の周囲にはブービートラップが仕掛けられていることが多い。ひとつでも爆薬を対空砲に投擲できれば破壊可能なので、煙幕を展開し物量で圧倒する気概で攻めよう。
  • 拠点Fのトーチカ内は火炎放射兵が先陣を切って、守備兵を焼いて回ると効果的。トーチカ内で乱戦になり膠着状態になれば、日本側のリスポーンポイントとトーチカの間に砲撃位置指定が出来れば、敵増援を遮断出来る。ただし、ここでの砲撃位置指定は殆ど片道攻撃なので、分隊員の少ないSLかTLが行うと良いだろう。


Kwajalein

Kwajalein_map.jpg

概要

モデルはクェゼリンの戦い(1944年1月30日~2月6日)中の最大の戦闘があったクェゼリン島の戦い(2月2日~6日)。現在のリアル地図でこの辺りがマップの戦場である。
この戦いでクェゼリンを失ったのが「初の『日本領』喪失」である。
マップ名の"Kwajalein"は日本語転記すると「クエゼリン」「クワジャリン」という別の発音もあり、日本語資料でこの戦いの資料を探すと「クエゼリン」表記が多い。


全拠点奪還不可能な一直線状のマップ。

日本軍

追い込まれれば追い込まれるほど防御設備が貧相になっていき、敵の侵攻を防ぎづらい作りのマップとなっている。つまり、拠点A,Bで、いかに長く耐えることができるかが勝利の鍵となる。

  • 拠点Aは横に長く塹壕も整備されており、天蓋つきの場所もあることから攻撃に耐えやすい。中央正面に開いた穴か左右に迂回されて突撃を受けて崩れるパターンが多い。特に右側の丘からは塹壕の殆どが丸見えな為、米軍の狙撃兵や機関銃兵に一網打尽にされてしまう。陣取られた場合は擲弾筒の曲射でまとめて吹き飛ばそう。両翼と中央部の穴をしっかり塞いでおくと長持ちしやすい。
    砲撃を使う際は躊躇せずに塹壕の近く、自分達の真上に砲弾が降ってこない位置に落とすと敵の侵攻を許しにくいだろう。
  • 拠点Bは建物の争奪戦であり、砲撃から身を隠す場所がAよりも増える。ただし遮蔽物も多いので、敵の接近を許しやすい環境でもある。
    建物は高床式なので、床下に米兵が溜まりやすい。敵の姿が見えないのにキャプチャーゾーンに敵がいる表示が出たら床下を疑うこと。
  • 拠点D,Eは屋根のある場所が非常に少ない。砲撃に吹き飛ばされやすいが、逆に言えばこちらの砲撃もよく通る。敵が侵入してきた場合、擲弾筒で吹き飛ばそう。また、余裕がある時にブービートラップを設置しておくこと。特に塹壕戦となるEでは重要。
  • 拠点Eの燃料タンク上は狙撃や機関銃設置に絶好の場所であるが、それは相手も承知の上である。欲張ってタンクの縁へと前進すると、一瞬で狙撃兵や機関銃兵に仕留められてしまう。タンクの中心あたりに陣取って、巧く土嚢に隠れて視界に入る敵兵を少しずつ排除する戦術が有効。なお、モーションの関係で、梯子を登り終えた瞬間タンクの上で棒立ちになり、かなり目立つので注意。

アメリカ軍

基本的に天蓋の無い塹壕や開けた場所で戦うことが多く、砲撃が効果的。砲撃で日本兵を掃除してからスモークを炊いて突っ込む基本パターンがここでは特に活躍しやすい。砲撃位置の指定に関しては、拠点Dには鉄塔、Eには燃料タンクとランドマークとして活用できる。特にEの燃料タンク付近に指定するとタンク上の狙撃兵や機関銃兵を一掃できるので、一気に攻勢を掛けられる。

  • 難所は拠点A,Bで、狭い塹壕や建物内を掃除してキャプチャーしなければならない。連射できる火力に恵まれているので、弾を撒いて敵を追い払うことで占領する。拠点Bの監視塔は狙撃に有利な場所で、上手く陣取って狙撃すれば拠点Cの敵兵を一掃できる。ただし、いきなり最上階に登ると狙われやすいので、状況に応じてどこまで登って狙撃するか判断しよう
  • 拠点Eの燃料タンク上には、C奪取以降は必ずと言っていいほど機関銃兵や狙撃兵、その他兵士が陣取っている。狙撃兵は彼らをしっかり取り除き進軍を援護しよう。
  • 拠点D,Eでは擲弾筒に邪魔される場面が増える。固まっていると擲弾筒にまとめて吹き飛ばされるので、散開して攻め上がること。

Maggot Hill

maggothill.jpg

概要

 モデルはミイトキーナの戦い(1944年5月17日~8月2日)。開発時のマップ名は"Nhpum Ga"といい、ビルマ(現ミャンマー)のミイトキーナ(現ミッチーナー)の北西にある場所で、現在のリアル地図でこの辺りである。
 ビルマ北部よりビルマ公路奪還を狙う美式支那軍と共に日本軍第18師団と戦った、米軍レンジャー部隊"メリル・マローダーズ"(戦記ではガラハッド部隊とも呼称される)にスポットが当てられている。日本軍の反撃に合い、乏しい補給と火力でその包囲攻撃を乗り切った戦いとして、米国側からはとても感慨深く扱われている。ただし日本側の記述は殆ど無く、こちらではかなりマイナーな戦いである。当時の日本軍のほうが補給も火力も終わっていたのですが、などとつっこんではいけない。

日本軍

  • 日本軍は米軍より圧倒的にチケットを多くもった状態でスタートする。
    しかし、だからといって万歳突撃でごり押ししようとしても米軍の圧倒的火力により簡単に追い返されてしまう。またキャプチャのゲージの増加が遅いため、しっかりと米軍の増援を迎撃していかないと陣地のキャプチャはできない。
    最初にキャプチャ可能な陣地はABCの三箇所であり、この陣地のうちの1,2箇所に米軍は戦力を集結させて防衛に当たる。そこで米軍の準備が整う前に、米軍に本気で防衛されたら厳しい陣地を奪って行くのが手。なのでゲームスタート時にどこをまず攻め落とすかを決めておく必要がある。
  • A陣地:比較的落とし易い陣地。ただ掘っ立て小屋に隠れても小屋の壁は薄く容易に銃弾が貫通し、ところどころの隙間から火炎放射兵の火炎が侵入してくる。なので小屋に入っても油断しないように注意されたい。米兵は岩陰に隠れていることが多いので、陣地周辺の岩陰や銃声に気を付けて待ち伏せによる被害を最小限に抑えたい。
  • B陣地:遺跡(?)の陣地であり、狭いため連射武器の豊富な米軍に分がある。できる限り先に取っておきたい陣地といえる。下手にスモークを炊くと火炎放射兵の突入を防げなくなるので注意。固まらずに分散して火炎放射兵の脅威を下げ、しっかりと敵の増援部隊を叩いていこう。
  • C陣地:待ち伏せし易い構造であり、適度な広さ、陣地中央の沼地での移動速度の低下といった諸々の要素のために日本軍にとっては攻め難い陣地といえる。
    キャプチャエリアより北にある細道は敵にとっては大事なリスポンからキャプチャエリアへ入るためのルートであり、また位置的に高い場所であるため、キャプチャエリア内の日本兵へ攻撃を加えやすい。このような重要性からこの細道はできれば自軍が掌握したいところ。
    南西の重機関銃と弾薬箱のある場所は、よく日本軍のキャプチャエリアへの駆け込みポイントとなっているが、敵のリスポンと近い位置にあるため火炎放射兵の接近を許しやすい。またB陣地に米兵がいる場合にはその周辺はB陣地から攻撃し易い箇所であり危険地帯と化す。逆にB陣地に日本兵が居るならば、近づこうとする米兵を効果的に攻撃ができる。なのでその場所に駆け込む場合はB陣地に味方を配置しておいてしっかりと援護してもらうようにする。
  • D陣地:最終陣地である。リスポンとキャプチャエリアの間に砲撃やニーモーターを撃つことで効果的に足止めが可能。なので押し込むことで米軍は成す術を失う。陣地の入り口付近の物陰には米兵がよく潜んでいるため、ちゃんとクリアリングするように注意されたい。

アメリカ軍

  • 米軍はチケットが日本軍に比べ極端に少ないため、日本軍をチケット切れまで追い込んでの勝利は厳しい。
    また始めに守るべき陣地が3つもあり、3つの陣地を保持することは困難。
    そこで、ゲームが開始したらまずやるべきは「どの陣地を捨て、どの陣地を守るか」を決め、その決定を徹底すること。
    このマップでは陣地のキャプチャのゲージの増加が非常に鈍足であるため、ゲージが日本軍側に傾いたとしても反撃に出る時間的余裕があるので諦めずに攻撃していこう。
    マップ北側にはA陣地とC陣地を結ぶトンネルがあるため、どちらかの陣地が取られた場合には、そのトンネルを使って陣地の背後から攻撃されるおそれもある。
  • A陣地:丘に掘っ立て小屋が数軒建っており、この小屋の壁は銃弾がスパスパ貫通するので注意が必要。
    広くて見通しが良いので一度取られるとキャプチャエリアに入るのが大変になる。
    そのため米軍の増援部隊を迎撃し易いこの陣地を日本軍は最後に温存したがる傾向にある。
    そのことを踏まえ、A陣地はさっさと放棄しても良い。
  • B陣地:遺跡の陣地。キャプチャエリアが狭く、接近戦に持ち込め易いため火炎放射兵が活躍できる。
    弾薬箱が2箇所あり、それぞれエリアの端っこにあるため弾薬の補充がし易い。しかし、それは敵側からしてもスモークや手榴弾、ニーモーターの補給がし易いということでもある。
    なので敵をしっかりと近づけないようにしたい。
    なおリスポン地点からB陣地に行く際につり橋があるが、B陣地の重機関銃はこのつり橋を照準に定めているため、日本軍にこの機関銃を取られてしまうとつり橋を使っての移動が困難になる。
  • C陣地:キャプチャエリアの中央に沼地がある。見通しがよい場所が多く、また草木が多い場所もあって待ち伏せもし易い。Bと並んで守り易い陣地であり、そのため日本軍は即行でこの陣地を取りたがる。
    マップ北の細道は意外に重要。ここを確保していないとキャプチャエリアへの進入ルートが減ってしまう。また侵入してきた日本兵を攻撃し易いポイントでもある。
    ただC陣地の注意する点として、B陣地が既に取られている場合には、リスポン地点からC陣地へ移動しているときにB陣地に居座っている日本兵から攻撃され易い。そのため適度にB陣地にも注意を払わないとチケットをすり減らし、C陣地の守りが薄くなってしまう。
  • D陣地:最終防衛地点。一度押し込まれると砲撃やニーモーターでボコボコにやられてしまう。
    そしてキャプチャエリア自体も広いために日本兵の群がっている所まで火炎放射兵が近づけなくなることが多い。
    日本軍に押し込まれないようにキャプチャエリアに飛び込んできたところを確実に倒していくこと。
    なお、無線機はD陣地の中央のテント内にしかないため、ここを敵に取られたら詰みと言っても過言じゃない。
    そのためしっかりと前線を押し広げ、無線機を死守しなければならない。

Peleliu

Peleliu_map.jpg

概要

モデルはペリリューの戦い(1944年9月15日~11月25日)の初日、コンクリート製の日本海軍司令部(このマップにおける拠点C)一帯を巡る戦闘。現在のリアル地図でこの辺りがマップの戦場である(司令部跡と発電所跡に表示がある)。
この戦いは米海兵隊史上最も兵士の損耗率が高い戦いであり、日本軍は洞窟陣地を用いた持久戦をこの戦いから始めている。ここで得た持久戦の戦訓が後の硫黄島、沖縄持久戦へと繋がっていく。


拠点A-Cは日本軍の奪還不可能、D,Eは奪還可能。アメリカはA,B占拠でCを攻撃可能に、C占拠でD,Eを攻撃可能になる。

日本軍

  • 序盤守りやすいのはB。ある程度離れた場所にある機関銃座と遮蔽物の少ない平地と守りやすい条件は揃っている。ここで粘って時間を稼ぎたい。拠点Bの海岸側の対空機銃及び周辺の塹壕が米軍の最前線となることが多い。ここには多くの米兵が溜まるので擲弾筒や砲撃で一掃できる。塹壕内にはしっかりとブービートラップを仕掛けておこう。
  • 拠点Cの司令部施設は難攻不落と思いきや、壁がほとんどなく吹きさらしの構造、かつ建物周囲に障害物多数で敵の接近を簡単に許すため実は非常に守りづらい。キャプチャーゾーンに侵入されたら一気に失陥するパターンが多いので、立てこもるより周辺で戦い、ゾーンに入れないことを重視する戦い方が必要。
    特に火炎放射兵がCに侵入した場合、1Fを一瞬で焼き払われてから2Fの弾薬箱で燃料を補給してさらに焼き払うという悪夢の光景が訪れる。火炎放射兵一人のせいで守備隊全員焼き払われることもたまにあるので、火炎放射兵は絶対に入れないこと。米軍は障害物の多い西側から侵入することが多い。よって拠点C西側(日本兵的には敵陣を正面に見て右側)に機関銃兵や擲弾筒兵が陣取るとうまく足止めできる
  • 拠点Cが落ちてD,Eがアンロックされた時はそれぞれD,Eに近い場所にリスポンポイントがあるが、Eを取られるとE近くのリスポンがロックされてD付近からの復活になる。奪還しても復活しないため、Eに固執することは損耗を増やす。また、ここまで押し込まれると、拠点Dの無線が敵砲撃に対し無防備になるのでTLは要注意。大抵のSLやTLはD後方に砲撃位置を指定するので、一緒に吹き飛ばされてしまう。拠点Eは掩蔽壕内に無線があるのでこちらで指揮を執ることが望ましいだろう。
  • 開けた地形なので、狙撃はもちろん擲弾筒が効果的だ。特に拠点B後方で、敵の溜まる場所を覚えて曲射するとかなり安全に効果的な攻撃が可能。拠点Cでも同じだが、拠点Dはキャプチャゾーンが広いこともあり、拠点D建物後方から曲射すると、キャプチャゾーンに留まりつつ敵に攻撃できる。TLの偵察機の情報には目を光らせよう。

アメリカ軍

  • 序盤は前述したとおり「守りやすい」拠点Bで激戦が予想される、よってAは速やかに落とすこと。ここで時間を食うと後半に時間がなくなる。拠点Bに関しては、奥にある木製のトーチカに砲撃位置を指定すれば、背後を固めた日本兵を砲撃で一掃できる。開けた地形なので、初期リスポーンポイントにいきなり銃火が飛んでくることもある。無線へ急ぐTLは特に注意。四方八方に煙幕を展開しよう。
  • Cは火炎放射兵の独壇場。2Fに弾薬箱があり即燃料補給できることもあり、火炎放射兵一人が入れば日本軍守備隊は一瞬で壊滅させられる。多少無理をしてでも火炎放射兵を中に入れることを目標に。SLは拠点Cの建物には極力突っ込まず、直前の比較的安全な場所(西側・米軍から見て左側のコンクリート倉庫内など)で分隊員のリスポーンポイントに特化して、BBQしたくてたまらない火炎放射兵をすぐ建物に突入させるようにしよう。
  • Eは意外と簡単に落とせるのだが、上手い具合に粘られるとDが落とせずタイムアップとなるため要注意。特にDは敵リスポーンが近いことと、道を挟んで反対側のバンカーまでキャプチャーゾーンであるため、Eに比べて格段に占領しづらい。手前の発電機がある建物だけではなく、奥まで敵を攻撃しに行くことを忘れないこと。建物には敵兵が篭っていると思って、建物に潜入した味方を焼いてしまわないように火炎放射兵は気をつけよう。チームチャットで「D屋内クリア」などと知らせておくと良い。砲撃はDの奥を狙おう。もし敵TLが無線を使用していた場合、もろとも吹き飛ばせる。
  • 狙撃兵は機関銃兵や固定機銃に注意。拠点C屋内の固定機銃は見づらいので特に警戒しよう。拠点Bに関しては東側(右側)から潜入すると木製トーチカ付近に陣取る日本兵を一網打尽にできるチャンスを得られる。

Saipan

Saipan_map.jpg

概要

モデルはサイパン島の戦い(1944年6月15日~7月9日)の初日、チャランカ町(現チャラン・カノア)における戦闘。現在のリアル地図でこの辺りがマップの戦場である。
サイパンには多くの日本人居留民が残っており、彼らは戦闘に巻き込まれて死傷。日本の民間人を多数巻き込んでしまう初の戦いとなった。それを反映して、マップもサイパンの街並みの中で戦う市街地戦マップとなっている。


マップは拠点AB,CD,EFの三段階に分けられ、アメリカ軍は二つずつ拠点を確保していないと先に進めない。それぞれの段階で片方しか占領されていない場合のみ、日本軍の奪還が可能。
市街地の建物の殆どは中に入ることができるため、両軍共に進軍路の側面からの打撃を加えやすい。

日本軍

全体的に建物の中での戦闘が多く、連射武器と火炎放射器のある米軍に火力で劣りやすい。建物内ではバンザイ突撃によるダメージ軽減・回復効果を有効に使って守りたい。
また、入り組んだ場所が多いことから足元が見えづらく、ブービートラップを有効に使える局面が非常に多い。積極的に手榴弾を植えて爆殺を狙うと良い。ただし、近くに二個設置しても誘爆するので十分離しておくこと。

  • 序盤はBのほうが敵侵入経路が少なく守りやすい。通られたくない所にブービートラップを仕掛けて鳴子代わりにすると敵を感知しやすく、防御の役に立つだろう。
    注意したいのは道を挟んで西側(A寄り)にある建物もキャプチャーゾーンであること。メインの東二つを固めていても、西側を突破されて占領されることがままある。
  • 中盤守りやすいのはD。こちらもCと比較して建物が一つだけである分侵入経路が限られ、防衛兵力を効率的に貼り付けやすい。
    注意しなければならないのは、西側側面にある2階へ続く梯子。正面の道に意識を取られているうちに梯子を登られ、2階の窓に張り付いている守備兵がまとめて薙ぎ倒されて形勢逆転という事態が多発する。特に火炎放射兵が来ると全滅の可能性すらある危険地帯。
  • 終盤守りやすいのはF。Eは建物の外に出なければキャプチャーゾーンに入れないため、砲撃の餌食になりやすい一方、Fは侵入路が限られる。侵入路の見張りとブービートラップの活用で耐え切ることも十分可能。
  • 主力部隊で防衛、少数の分隊でゲリラ攻勢を仕掛ける手も有効。狙撃兵は隠密性が高いので、上手く潜伏し、敵SLを狙撃するなどして翻弄してやろう。ただし、戦いも終盤になり、総力戦になった場合は戦力は集中させよう。拠点Fは構造上2階の大穴や、階段のトタンの隙間など攻撃できる箇所が多いのでそれぞれ覚えておこう。

アメリカ軍

全体的に火力で勝るので、連射武器を使って敵兵を薙ぎ倒すスタイルが基本となる。曲がり角や部屋の窓と言った待ち伏せしやすい場所と隠れて撃ちやすい場所で襲撃されることが多いので、移動中も油断しないこと。
また、ブービートラップが全マップで最も活躍しやすいのがこのマップである。足元に注意して進むこと。もし手榴弾が植えられているのを発見したら、十分に離れてから銃弾を撃ち込んだり、手榴弾を投げることで処理できる。

  • 日本軍の説明で上述したとおり鬼門は「守りやすい」B,D,Fの三箇所。侵入経路が限られるマップなので、ほぼ確実に待ち伏せがあると思って良い。一人二人を犠牲にして後続を流し込む程度の犠牲の精神を持って突撃しよう。
  • 屋内は火炎放射兵をいかに有効に使えるかで難易度が全く変わってくる。かするだけで死亡確定、バンザイ突撃のダメージ軽減も無関係に殺せる火炎放射は非常に有効なので、特にこのマップでは火炎放射が猛威を振るうことになるだろう。
  • 市街戦ということもあって、防衛側の日本軍は様々な場所に潜んでいる。建物の階段などは要注意。登っている間は無防備に等しい。特に拠点E付近には多くの建物があり、後方から攻撃を受けることも多い。これらは時間稼ぎの戦略なので、時間に余裕が無いのなら距離を取って無視することも手である。


ファイルから実装が予想されるマップ

Intramuros

Steam\steamapps\common\Red Orchestra 2\ROGame\CookedPC\RSGame\Packages\StaticMeshes\ENV_RS_Intramuros_Fortress.upk  としてファイルが紛れ込んでいることから実装予定がわかる。
モデルはルソン島の戦い(1945年1月6日~8月15日)の中で発生したマニラ市街戦(1945年2月3日~3月3日)。"Intramuros"とはマニラ市南部のイントラムロス地区のことで、マニラ市街戦で多大な被害を受けた地区である。
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Sugarloaf

Steam\steamapps\common\Red Orchestra 2\ROGame\CookedPC\RSGame\Packages\Common\ENV_RS_Sugarloaf.upk  としてファイルが紛れ込んでいることから実装予定であることがわかる。
モデルは沖縄戦(1945年3月26日~6月20日)で発生した「シュガーローフの戦い」(1945年5月12日~18日)である。
数十メートル程度の丘を巡るこの戦いで米軍は多大な損害を受けており、沖縄戦の中でも特に激戦の土地であった。