アースラ・マーガレット

「私達は、幸せになる権利があります。それを邪魔するなら」

英名

外見

[添付]
クラシカルなロングスカートの侍女服を着ている。手袋やヘッドドレス、エプロンなど作業に支障が出ないよう、いつでも身に着けている。
美人であり、また女性としては高い身長に見合うだけの豊満な体つきをしている。腰まで届くロングヘアも特徴的。

人物

　大富豪オルコット家の当主と愛人の侍女との間に産まれた一番目の子。
産まれた時より正室の子に仕える運命だが、それを苦とも思わず、むしろ誇りを持って幼い頃から侍女として生きてきた。
父は愛情をくれなかったが、母が彼女に精一杯の愛情を注いだからこそ、母を慕い技術を学んで真っすぐに育った。
腹違いの妹、正室の子であり次期当主ナンナ誕生。
またその後もセレナ、ナタリーと妹達は増え、姉として彼女達を見守り導いてきた。

　しかし幸せは長くは続かなかった。
巨大な、膨大な量のグリムに襲撃されたオルコット家は一夜にしてその姿を消してしまう。
その際の混乱時、現当主の父は正室や侍女の妻、仕えていた他の侍女や召使い達も含め、全てを捨てて逃げた。
母や妹達の母まで失い、家族同然の付き合いだった周りの人間、煌びやかな生活まで一切が奪われる場面を見せられた。
生き残ったのは、病気がちだったナンナ・人付き合いが苦手なセレナ・幼さ故状況すら掴めてないナタリー、そして結界のセンブランスが発動し、妹達を守ったアースラ四人だけだった。
その時の、グリムと父への憎悪は彼女の生きる指針となる。

　その後は三人の妹を守るため、あらゆる手段を講じて生き延びてきた。
無論、幼い少女に出来ることなど限られていたが、妹だけは汚ささないと骨身を削る。
この時の経験と、父への憎悪から、彼女の中から男という存在の一切が嫌悪感の対象となった。
成長して表情に隠せるようになったが、特に支配者層の男性に対しては未だに露骨な嫌悪感を出してしまう。
ある程度妹達の年齢が上がってからは、裏家業として主に暗殺やグリム退治などを営むこととなる。
ナタリーが入学出来る年になったので、四人でシェイドアカデミーに入学する。

　正義のハンターを目指すのも、その裏で悪に手を染めるのも、最終的な勝者になるためである。
"幸せになりたい"もう一度あの豪華な屋敷で、姉妹と共に暮らしたい。
ただその一心で、今日もアースラは男を騙す笑顔の下に、苛烈な思いを隠す。

　本名、アースラ・メグ・オルコットだが、オルコット家に属していた過去を捨てたいため、マーガレットを名乗っている。
未だに侍女服を着続けるのは、男に服従していた過去と憎しみを忘れない戒め。

チームUNCNのリーダー。

性格

　家庭的で穏やか。家事全般が得意であり、姉妹のまとめ役･リーダー。
時に姉妹の母代わりとなることもある。誰に対しても丁寧語で喋り、諭すように話す。
表情を変えずに心を読まさないことに長けている。
その柔和な顔とは裏腹に、策士であり参謀術を駆使し、他者を平気で利用する冷たい面も。
姉妹であっても常に内心を見せない態度を取るが、時たま素の世話焼きなところが出る。
内面はセレナのセンブランスだけしか、窺い知ることが出来ない。

　捨てられてからは正妻の娘、つまり仕えるべきナンナを憎んでいたが、元々病弱である彼女の世話をする内に許した。
今では唯一の対等な関係であり、彼女の自由行動もある程度容認している。
セレナとは彼女の性格と欲求を理解して上手く付き合っている。
戦力的にも上手に使いたいが、離反の可能性も考えられるので、扱いに少しだけ苦労している。
そうでなくとも、センブランスの特性上、心を読まれるのを忌避している部分も。
ナタリーには長女というより母として接しており、姉妹の中で彼女を最も溺愛している。
忠実に言うことを聞いてくれるので、上記と合わせて一緒にいることが多い。

　なお男性からのアプローチが絶えないが、全て断っている。
妹へ呼び方は、全員呼び捨て。「ナンナ」「セレナ」「ナタリー」

能力

　武器は、斧・槍・銃の三機能を備えた複合兵器"トリウィア・トリシューラ"
センブランスは、平面状・立方体・球面などの形で、外部から身を守る結界を作る力。

　主に妹達のサポート役として動いている。
攻撃は接近してのトリウィア・トリシューラでの一撃。
何気に姉妹の中で一番力持ちであり、中々の攻撃力を誇る。

　センブランスによる防御・足場の生成・敵の捕縛などで攻守揃えて追い詰める。
オーラを込めに込めた結界は、大型グリムの攻撃・戦艦の砲撃でもびくともしない。
一度に何ヵ所にも作れるため、高速戦闘や対多戦闘でも対応できる。
出す数に比例して結界の強度が落ちてしまうのが欠点だ。