用語集

Last-modified: 2022-04-06 (水) 20:41:32
 

ヴェイル

レムナント最大の大陸サナスにある王国。首都はヴェイル市。
4大アカデミーのひとつであるビーコンアカデミーを擁しているほか、シグナルやファロスといった初等訓練校が国内にいくつか存在する。
領土を囲む山と海が自然の防壁として機能しており、それゆえに比較的安全な国となっている。
その一方で、自然の防壁の外で行われたグレン山の都市開発計画は失敗に終わっており、他国同様、防壁の外は依然として危険地帯であるといえる。

ミストラル

レムナントで最も広い国土を持つ王国。アニマ大陸に位置する。首都はミストラル市。
首都には4大アカデミーのひとつであるヘイヴンアカデミーが存在する。
そのほか、アニマ大陸とソリタス大陸の貿易拠点であるアーガスには、サンクタムという初等訓練校が存在する。
幅広い生態系と多様な芸術文化がこの国の特色であり、ミストラルの住民はみな自然、とりわけ海と空に敬意を払っているという。

ミストラルの上流階級は建築技術、ファッション、演劇等で有名であるが、その一方で下層階級の治安は非常に悪く、盗賊や暗殺者等が当たり前のように蔓延っている。
下層階級のエリアにはレムナント最大の闇市場が存在する。当然非合法だが、その国土の広さゆえに統治が追いついておらず、数多の犯罪組織が野放しになっている。
とりわけ、クチナシやウィンドパスといった地区は、悪名高い犯罪の温床となっている。

  • 以下が、本編や外伝作品などで確認された犯罪組織の一例である。
    • リルミス・マラカイトの組織(正式名不明)
      リルミスと呼ばれる恰幅の良い女性が率いる組織。団員は皆、蜘蛛のシンボルを身体や服に刻んでいる。情報の売買を主に行っている。
    • ハナ・ギルド
      RWBYの2年前を舞台にした公式TRPG企画「RWBY: The Grimm Campaign(以下RWBY:TGC)」にて初登場。
      クチナシ地区で活動している、麻薬を扱う古参ギルド。刃のような花びらを持つ花をシンボルとしている。
      TGCにおけるリーダーはヴァーミリオン・ラドック。
    • ウェーブ
      RWBY:TGCにて初登場。
      「レモン」と名乗る女性が率いていた、比較的新しい犯罪組織。兵器を盗み出し、それを販売することを生業とする一団。
      ハナギルドとは対立関係にある。また、何処からか発掘された魔法を秘めた遺物も取り扱っている。
      リーダーのレモンが身に付けている、グリムをある程度操ることが出来る金銀のネックレスはその最たるものだろう。
      RWBY本編の時間軸では既に壊滅している。
    • スキルフル
      RWBY:TGCにて初登場。
      クチナシ内にある居酒屋。店主のオパールは引退したハントレスであり、この場所自体もハンターが立ち寄る店として知られている。
      建前上はハンター専用の店であり、入店の際にはライセンスを見せる必要があるが、無効になっているものや他人から奪ったものでも構わないという。
      また、唯一のルールとして、店の中での戦闘はご法度となっている。
      この場所自体は犯罪組織の隠れ家ではないが、違法な依頼や取引が頻繁に行われているため、犯罪の温床であることは間違いないだろう。
    • ハース
      RWBY:TGCにて初登場。
      アビゲイル・パイアが率いていた新興の暗殺者・盗賊ギルド。パイアはRWBYの2年前に故人となっている。

アトラス

レムナント北端に位置する極寒の大陸ソリタスにある王国。技術に長けた軍事大国であり、ダスト産業でも有名。かのシュニーダストカンパニーの本社もアトラスにある。
宙に浮かぶ巨大な島を首都としており、この島はグラビティダストによって浮遊しているとされている。
首都アトラスにはハンツマンアカデミーのひとつであるアトラスアカデミーがあり、この学校の最大の特色として、アカデミーが政府・軍を兼任していることが挙げられる。

かつては「マントル」という国名であったが、戦争の中で軍の訓練校として設立されていたアトラスアカデミーの前身である施設「アルシウス」に様々な機能が集中し
巨大な学園都市となったことを切っ掛けに遷都が行われた。また、旧アルシウス・現アトラスアカデミーそのものが首都となったことで国名も「マントル」から「アトラス」に変更された。
旧首都であるマントル市は今も残っているものの、首都アトラスとの経済格差が激しく、また気候的にも常に厳しい寒さに襲われる環境にある。
アトラスアカデミーは首都アトラスの中心部に存在しており、その下には螺旋状に様々な軍事施設が配置されている。これらの施設はその配置から親しみを込めて「ドーナツ」などと呼ばれている。
宙に浮かぶ巨大な島である首都アトラスには高層ビルが立ち並び、グリムの侵攻を防ぐバリアなどが設置されているほか、都市内を快適に移動するための地下鉄なども敷かれている。
アトラス東部と西部は首都中心部とは打って変わって平坦な地形の農地となっており、食料の生産に役立てられている。

アトラス周辺に住むグリムは厳しい極寒の環境の中で独自の進化を遂げており、強力な力を持つものも多いという。

ヴァキュオ

サナス大陸にある王国。砂漠の国であり、ヴェイルの西に位置する。かつては美しいオアシスが広がっていたものの、長い歴史の中で荒れ果ててしまい砂漠化した経緯を持つ。
首都ヴァキュオには4大アカデミーの一つであるシェイドアカデミーが存在している。
首都以外の砂漠地帯に住まうものはそのほとんどが遊牧民であり、「この厳しい環境で共に生き残ったなら友達である」という価値観を持っている者が多い。また、グリムから身を守るために遊牧民同士で部族を形成しているケースも存在する。
他の国同様に評議会があり、正式な政府も存在するものの、ヴァキュオの国民の殆どは現政府を支持しておらず、シェイドアカデミーの校長であるセオドアを統治者として支持している傾向が強い。
このことからも分かるように、ヴァキュオの気風は全体的に法や秩序を重視しておらず、その一方で厳しい環境の中での共生や連帯を尊ぶ傾向がある。一方、首都内に住む者の気風は少し異なっており、他国に対して排他的な者も多い。

遊牧民ゆえに食文化も独特で、蝙蝠のシチューや虫のフライなど癖の強めなものが多い。その中でも砂漠に住まうカニは珍味として知られている。
芸術面の文化も独特で、音楽ジャンルとしてはデスメタルミュージックが有名。

ヴァキュオには巨大カニなど様々な生物が多数存在し、特にフラットバックスライダーと呼ばれる砂の中を泳ぐ大亀は「見ると幸運になる」と言われ親しまれている。

スクロール

この世界で一般的に使用されている多機能デバイス。
現実世界で言うスマートフォンに近いデザインを持つが、画面を仕舞いUSBメモリ程度のサイズ(小型スクロールの場合)にまでコンパクト化する機能が備わっている。Scroll(巻物)という名前は、おそらくこの機能に由来するものだろう。
機能面においても、現実世界のスマートフォンに準じているものが多く、インターネットや通話、動画再生のほか、ゲームコントローラとしても使用出来る。もちろんお財布ケータイのような使い方も出来る。
鍵として使えることも仄めかされており、この世界で暮らすにあたっての必需品であるといえるだろう
空中に映像を投影することも可能。
ハンターの戦闘補助用デバイスとしての側面も持っており、オーラ残量を確認し画面に映し出す機能が備わっている。
また、インターネットや電話回線が使用不可能な状況下でも短距離であれば端末間での通信が可能であり、ハンター複数人での戦闘時の連絡用無線として度々使用されている。
ハンターのライセンスとしての機能も兼ねており、身分証明書として使われることもあるようだ。

ダスト

レムナント内でさまざまな事に用いられるエネルギー源の名称。現在では加工され、様々な分野で使用されている。人間やファウナスのオーラに反応し、効果が発現する。クリスタル型と粉末型がある。また、大きく4つの種類に分けられるが、人工であれ天然であれ、より強力なものや、新型のものを作り出すことができる。色により特性や効果は異なる。

  • 戦闘での使用
    • 加工されていないダストは扱いが難しく、戦闘で有効に運用する為にはオーラと知識、センスに長けている必要がある。
    • ダストを銃弾に組み込むもしくは、銃弾型に加工するのが最も一般的な使用方法。
    • 上記の方法以外では、武器そのものに組み込まれるほか、服の繊維に織り込まれることもある。
    • また、センブランスと併用することも可能である。
    • 原始的な使用法として「体内に直接ダストを取り込む」というものがあるが、これには莫大な負荷と苦痛を伴う。
  • シュニー・ダスト・カンパニー
    • ダスト産業の最大手企業。ワイス・シュニーの父親であるジャックス・シュニーが社長を務める。また、ホワイトファングとは対立状態にある。
  • 主なダストの種類
    • ファイア
      赤色のダスト。炎を発生させる。後述のアイスダストと組み合わせることで霧を発生させるスチームダストになる。
    • エレクトリック
      黄色のダスト。電気系の武器に使用される。
    • グラビティ
      黒もしくは紫色のダスト。重力・反重力を司るダストであり、単純な衝撃力増強に使われるほか、車のホバリングや武器の自律稼働・操作などに用いられる。
      ミストラル近辺に存在するマツ湖の浮島の様に、自然由来の巨大なグラビティダストが島などを浮かせる事例も存在し、その応用として巨大建造物の浮遊に用いられることもある。
    • アイス
      白みがかった青色のダスト。氷を生成する。風と水のダストを組み合わせることで生成される。固形物を生成する特性によって非常に高い汎用性を得ている。
    • ロック
      暗いオレンジ色のダスト。岩を生成する。岩の弾丸を作る、岩の壁を作るなどの用法が示されており、汎用性の広いダストの一つであるといえる。
    • ハードライト
      アトラスが開発した人工ダスト。強力な光のエネルギーを放つ。非常に汎用性が高く、RWBYの作中においてはシールド、レーザービーム、列車の燃料等様々な用途で使用されている。
      また、固形物の生成も可能であり、原作においてはこのダストを使用して武器の複製を行う特殊武器が存在する。
    • ブライトオレンジ
      正式名称不明。熱を与えることで赤熱化・液状化すること、冷えることで黒く変色し固まることから恐らく溶岩のダストであると思われる。
    • コンバスチョン(燃焼)
      乗り物の燃料として使われている。戦闘用のファイアダストとは別のタイプだと思われる。原作においてはヤン・シャオロンのバイクの燃料として使われている。
    • スチーム
      色は不明。名前の通り霧を起こすダスト。
    • ウォーター
      青色のダスト。水を生成する。
    • ウインド
      薄緑色のダスト。突風や竜巻などを発生させる。

オーラ

レムナントの生物が持つ魂の具現であり、その力は多岐にわたる。能力や強さには経験や訓練、先天的な才能など、様々な要因によって変化する。
オーラは訓練次第で命を持つものなら誰でも使用可能な力であり、ヒトやファウナスのみならず、魂さえ宿していれば動物や機械人形に至るまで(理論上は)オーラを纏う事が出来るといわれている。
オーラに通じる者はオーラを可視化させることも可能である。オーラは魂の力であるため、この時発現するオーラの色やセンブランスは使用者によって様々である。

  • オーラの使用用途
    • 攻撃:オーラを対象に伝達することで目標を破壊することができる。また、武器や物にオーラを流すことで威力や強度を上げることも可能である。
    • 防御:オーラをバリアーの様に展開することで攻撃を防御することが可能。身体に纏うことで防御力を上げることも可能である。
    • 回復:オーラを用いることで小さな傷なら瞬時に再生することができる。これは意識せずとも自動的に回復する。
    • 解放:他人のオーラを解放できる。ただし、オーラの消費が高いというデメリットがある。
  • 補足
    • ただし、消費時間・消費量により所持オーラが減っていく。オーラがなくなると弱体化、さらには戦闘不能となる。
    • 機械による測定が可能なエネルギーであり、上述のスクロールの項で示した通り、スクロールのアプリケーションを使うことで、オーラの残量を視覚化することが出来る。
      また、アカデミーや大会用アリーナ等に備え付けられたハンター同士の模擬戦用のフィールドには、オーラの残量を示す電光掲示板が備え付けられている。

センブランス

  • 概要
    センブランスとはオーラに長ける者が使える、使用者の持つオーラの特性である。オーラのより実態的な形態とも称される。
    個人によって発現する現象や効果は大きく異なり、高速移動、磁力の操作、予知、果ては限定的・短時間の不死性の獲得やオーラ切れの相手に対する攻撃力増加といった変わり種まで様々なものが存在する。
    効果や能力は使用者の性格などによって決定されている傾向がある。基本的に遺伝によって子に能力が引き継がれることは無い。(シュニー家のような一部の家系を除く)
    しかしながら、家族である程度性格が似通うことはよくあることであるため、結果として家族で近い能力のセンブランスが発現する例は存在すると思われる。

また、ダストを用いることでセンブランスにダストの力を組み込むことができる。

センブランスは精神状態によって不安定になることがあり、暴走してしまうこともある。
また、原作におけるクロウ・ブランウェンの不幸やクローバー・エビの幸運の様に、能力自体が自動発動するタイプ且つ制御不可能な性質が付与されている場合も存在する。

  • 成長
    「センブランスは筋肉の様な物」と例えられることもあるように、センブランスは修練によって成長・進化することがあり、稀にではあるが新しい能力に目覚めることもある。(恐らく近い系統の別能力が発現すると思われる。元の能力と掛け離れたものが発現するかどうかは描写が無いため不明)
  • 発現
    発現のタイミングは人によって様々だが、外的要因での覚醒の場合、精神的もしくは肉体的なショックによって能力が発現することが多いようだ。
    また、センブランスに目覚めるまでの期間には個人差があり、なかなか見つけられずにいるものや目覚めぬままに生涯を終える者もいる。反対に子供の段階で能力に目覚める場合もあり、極端な例では生まれつきセンブランスが発現しているケースや、さらに極端な例として胎児の段階で既に能力が発現していたケースも確認されている。

グリム

グリムとは、レムナントの世界に現れた怪物である。

  • 生態
    • 魂を持たないがゆえにオーラを持たないが、凶暴さと力でそれを補う。
      破壊の獣と称され、人間をみつければ襲いかかる。また、人間だけではなく、人間の文化や創造物も破壊対象である。
    • 発生の仕組みは不明だが、怒りや悲しみ、憎しみ、恐怖といったネガティブな感情に反応し、寄ってくるとされている。
      人間がいない場合でも、そのような感情が残された土地に潜んでいることも多く、廃墟や廃村などで度々グリムの生息が確認出来る。
      例を挙げれば、かつて多くの死傷者を出したヴェイル王国のグレン山には、壊すもののなくなった現在ですらも数多くのグリムがさまよっている。
    • 死ぬときは霧散して消える。
    • 若いグリムは小さく、知能がない。その為人間を見つけ次第襲いかかる。
      しかし、グリムは戦闘経験を得ることで成長し進化する。
      より長生きになり、大きくなり、また、強くなる。強いグリムは何百年も生き、その間進化を繰り返す。それと同時に知能をつけ、生き残る為に戦闘を避けるようになったり、群れをつくるようになったりする。
      しかし、凶暴性は残っており、人間の文化圏外ギリギリに息を潜め、足を踏み出した人間を襲うようになるなど、より効率的に人間を狩るようになるグリムもいる。
    • グリムについては謎が多く、解明していないことは多い。また、毎日の様に新種が現れ、研究は追いついていない。
  • 歴史
    • グリムの起源は定かではなく、人間の誕生以前からこの大地に存在したとする学説も存在する。
      人間がダストの力を発見、使用するまでの間、人類は絶えずグリムの驚異に晒されてきた。
      ダスト発見以降、なんとかグリムに対抗できるようになった人類はグリムの攻勢を押し返し、4つの国を建てた。人々はグリムに対抗する手段を整え、文化を再建し、平和を享受しているように見える。しかし、一歩文化圏を出ればそこはもうグリムの住処であり、数え切れない程の数のグリムが人間の命を狙っている。
      都市外での生活・自治を目指し、都市開発を進める運動を行っているものもいるが、その目標を成し遂げるには一定以上の防衛力と治安の安定が不可欠となる。ゆえに、その大半は頓挫しているというのが実情である。
      人類の平和は、未だ限られた生活圏の中でしか成立しえないといえるだろう。

ハンター

ハンツマン/ハントレスとは、グリムの討伐とレムナントの平和の維持を仕事とする戦士である。

  • 過程
    • ハンターを目指す者の多くはまず訓練学校にて戦闘の基礎や武器の造り方、オーラやダストの使い方など学ぶ。ここでの訓練は必ずしも必要というわけではなく、すでに十分は技術と知識を持っている候補者はこの過程を飛ばす者もいる。
    • その後、次世代のハンターを養成するビーコンアカデミーのような、さらに高度な訓練学校に入学する。
    • 基本的には、プロのハンツマン/ハントレスになるにあたりアカデミーの卒業という段階を踏むことになるが、それに匹敵する功績や実績を持つ場合はその限りではなく、卒業を経ることなくプロになる者も存在する。
    • また、ライセンス試験というものが存在しており、教育課程を経ず試験に合格することでプロとなる者も存在する。
    • 男性の場合は「ハンツマン」、女性の場合は「ハントレス」と呼ばれている。
  • ライセンス
    • ハンターは学生を含めて皆ライセンスを持つ。ライセンスには名前、ID、エンブレム、ライセンスの発行国、卒業校、実績に応じた権限の制限などが登録されている。
  • 忠誠
    • ハンターは基本的に特定の国に所属することは無く、選択の自由が与えられている。
    • アトラスはこの方針に反抗的な態度を示しており、卒業生に対し、軍への所属を強く推進している。

ファウナス

ファウナスとは、レムナントに住むもう一つの種族である。

  • 特徴
    • ファウナス達は人間の容姿に加え、動物の特徴を備えている。尻尾が生えたファウナスや、爪を出すファウナス等、その動物的特徴は様々であり、同種の動物ベースであったとしても、人によって現れる特徴は異なる。
    • 耳に動物的特徴が表れているファウナスの場合、人の耳と動物の耳が共存している事例も存在する(原作においてはブレイク・ベラドンナやヴェルヴェット・スカーラティナが該当)
    • その一方で、人の耳の部位がそのまま動物の耳に置き換わっている事例もあり、耳の数に関しても前述の通り様々である。
    • ファウナスの動物的性質はひとりにつき一つ。
    • また、夜目が利くことでも有名である。加えて、身体的な部分だけでなく、食事の好みなど、表に現れない特徴も持っていると思われる。
    • ファウナスのベースとなっている動物は大半が哺乳類だが、爬虫類、鳥類・魚類・節足動物モチーフの者も哺乳類モチーフ程ではないにしろ確認されている。
    • なかには人間のシルエットを持たない者も存在し、顕著な例としてはメナジェリー島に住む人魚型ファウナスが挙げられる。
    • ファウナスは人間とも交配が可能で、人とファウナスの子供はたいていの場合ファウナスになるようだ
  • 歴史
    ファウナスの出現は人類とほぼ同じころ、あるいは人類の誕生の少し前に誕生したと言われている。
    その動物的特徴からファウナスは人間に恐れられ、差別の対象になることも数多くあったという。
    やがて彼らは自らの数を上回った人類を天敵とみなし、安全な土地の不足も相まって種族間の対立は根深いものとなっていった。
    世界大戦後、二度と戦争を起こさぬよう世界中の人々が国同士で折り合いを付けるなか、ファウナスはレムナントの民としての人権を獲得し、大戦前の扱いへの補てんとしてメナジェリー大陸を与えられることとなる。
    だが後年、全てのファウナスをメナジェリーに収容しようとする流れが生まれ、ファウナスはその扱いに対して武装蜂起を以て異を唱えることとなる。
    これが後に「ファウナス権利革命」と呼ばれることになる異種族間戦争である。
    この戦争がいつ起こったか、いつ終結したのかは定かではない。
    少なくとも3年間は続いたこと、そして作中での説明から大戦期から現代の間で長い時間が経過していることは確かなようだ。
      

現代においてファウナスの人権は保証されるべきものとなり、人とファウナスが共に歩める社会が確立されつつあるものの、一部の地域では未だ根強い差別が残っているようだ。