メルクリオ・フェルト

Last-modified: 2015-11-11 (水) 03:57:10

「やあ。お茶はいかがかな?」

メルクリオ・フェルト

Mercurio Felt

プロフィール
シンボルしんぼる
種族人間
武器ショヴスリ
性別
年齢16
外見
服の色服の主な色は?
アクセサリー壊れた懐中時計
肌の色健康的な肌色
身長
髪の色銀髪
瞳の色
モチーフ不思議の国のアリスに登場する「帽子屋」
センブランスアリス症候群
ステータス
所属なし
職業非正規ハンター
チームなし
パートナーなし
作者:諸葉

外見

人物

 ごく普通の一般家庭に生まれる。幼い頃に父を亡くしており、母と優秀なハンターだった年上の兄と三人で暮らし、不自由なく育つ。
 強く、心優しい兄に深い愛情と憧れを抱き自身もハンターを目指そうとするが、彼女自身も優しく、また臆病な性格であったことと、なにより兄に止められたことによって一般の学校に入学する。
 15歳の時、兄がグリムとの戦闘で戦死。家族の支柱であり、また最愛の夫に続いて息子まで亡くした母は気が触れてしまう。
 メルクリオにとっても父代わりであり、憧れていた兄を亡くしたショックは大きく、またたった一人の肉親となってしまった母が弱っていく様は見るに耐えないものだった。
 兄の死から程なくして弱りきった母はとうとう病床に伏せって入院生活を送ることとなった。
 メルクリオは卒業間近だった学校を自主退学し、遺品として届けられ保管されていた兄の武器を手にして独学でハンターとしての訓練を始め、非正規のハンターとして活動を始める。
 この頃から臆病だった性格は影を潜め、一転して明るく、まるで亡き兄を演じるように振舞うようになった。
 これは兄を亡くしておかしくなってしまった母や家庭を昔のように戻したいという想いと、彼女本来の性格ではハンター稼業に耐えられなかったため。
 兄がハンターを志そうとしたメルクリオを止めたのもこれが原因。

性格

 性格は明るく人懐っこい、というよりは馴れ馴れしいほど。仲良くなった相手をからかったりなどお調子者な一面も持つ。一人称は「ボク」で、中性的な喋り方をする。
 甘党だった兄のために手作りの菓子をよく作っており、また家族三人だけのささやかなお茶会がなによりも好きだったため、いつもティーカップやポットなどのティーセット一式と茶菓子を持ち歩き、午後のティータイムや喉が渇いた時などはたとえグリムが闊歩する街の外であろうとお茶会を開く。
 席に座るのが、彼女一人だけだったとしても。
 とはいえやはり一人は寂しいらしく、害意のある者でなければ見ず知らずの通りすがりを席に招くこともある。
 武器と同じく兄の遺品である壊れた懐中時計を大切に持っている。

能力

 戦闘訓練を始めてから日は浅く、それまで武器を手にしたことすらなかったため彼女自身の戦闘能力はさほど高くないが、それなりに才能はあったらしくその強さは発展途上といったところ。
 戦闘中には突然高笑いを上げたりなど異常な行動が目立つが、これは本来の臆病な性格を無意識のうちに鼓舞しようとしているため。

 センブランスは「アリス症候群(Alice syndrome)」。自分自身と触れたもの(無機物のみ)を媒介に視覚的な幻覚作用を引き起こす。
 地面に干渉して相手との距離感覚を狂わせたり、手にした武器を巨大に見せて間合いを狂わせるなど、相手の感覚をかく乱する使い方が主となる。
 また、自分の身体限定だが手足や首を切り落とすように消失させ、攻撃を受けたように見せかけて相手の油断を誘うこともできる。
 この能力によって変化したものはあくまでそう見えているだけで実際に触れることはできず、巨大化した(ように見える)武器で斬られても傷を負うことはない。
 対人戦ではセンブランスを主に使って相手をかく乱し、できるだけ殺傷せずに捕らえるか追い払う戦い方を好むが、対グリム戦においてはこの限りではない。