【潜月編】/【5章 慈悲無き月の挽歌】/【リベルの罪科】

Last-modified: 2023-11-13 (月) 11:43:41

ISEC

イベントディミルヘイム編第2幕 潜月編 5章 第2話

概要

【太陽神バラル】に潜んでいた何かは上空に飛びあがると、天上に出現した【インビジブルムーン】に潜り込みその姿を現す。
その正体こそ太陽神バラルと対となる存在、【月神ゾンマ】であった。
【ザルガ双神】【三凶神】を創りし暗闇の大母神にして、夜の時紡ぎ、人の姿をおぞましく感じるゾンマは虚空の世界を望む事を語る。
妬ましき存在は、上位神の【光神アルタニウス】【闇神マインドラ】の存在であり、バラルと相克の存在と定めてから、陰と陽は永遠に対立し、永劫争い続ける関係にあり、原初の存在を望むゾンマはバラルを下し陰陽一体の存在となることを目的としていた。
陰陽一体となる目的は虚無の世界として宇宙を創り替え、旧き神の痕跡を消し去る事であり、その目的のために対となるバラルを蝕む機会をうかがい、その過程で観察者の存在を見逃さなかった。
【リベル】がバラルとの試練で行った霊的死角に潜り込んだ経緯、インビジブルムーンの不可解な挙動、リベル行った行為は同時にゾンマにバラルの死角を教えた事に等しい行為であり、真相を知ったリベルは愕然とするが、【ミルリク・ベリアス】【ディミルヘイム】創生のための試練を切り抜けるために必要な事であったと伝える。
だが、ディミルヘイム創生自体が、ゾンマの計画のひとつであり、ディミルヘイム創生以前に太陽が覆うことの無かったこの惑星を中心とした惑星配列を調整したのもゾンマであり、それが直列に並ぶ事で、バラルの力が極限まで弱まり、その瞬間にゾンマはバラルの存在を喰らい尽くす事を目的としていた。
しかし、【ヴァージニア・ナイツ】【ユリアン】【モニカ】【アデル・ベリアス】【アセルス】【レオナルド】【エリザベート】【T260G】【ブルー】【ルビィ】【ヒロユキ】に加え、ディミルヘイム創生以前から存在していた【シーク】【ズムタール】【ヴァルム】もまたゾンマの存在を拒絶し立ち上がろうとしていた。
神への挑戦を受諾したゾンマは、浮遊大陸として扱っていた部位をインビジブルムーンに包み込み、本来の月面の姿に変貌させる。
そして、【ラザレス】【イリス】【イヴァン】【オルガ】が地面よりおぞましき気配を感じ取ると、内部に潜んでいたゾンマが降臨するが、未だリベルは再起不能の状態であり、そこに駆け寄る者が現れる。
ゾンマの激しい衝撃にレオナルドとエリザベートが弾きとばれそうになるが、【ヘクター】に支えられ持ちこたえる。
しかし、ザルガ双神との戦いから始まった厳しい戦いに限界を迎え始める中で上空に現れたのは浮遊城であり、かつて人類と停戦した上で【バラル・エクリプス】と対峙した【七英雄】が姿を現す。
リベルの意に反し、ゾンマの手によって人類に対する敵対勢力の手駒として呼び出された七英雄は、ゾンマに反旗を翻すべく立ち向かうことになり、【ワグナス】を先頭に、【ノエル】【スービエ】【ボクオーン】【ロックブーケ】【クジンシー】【ダンターグ】の猛攻を受けると同時に、【吸収の法】によって得た魔の力がゾンマを蝕む。
ゾンマもまた反撃に転じ、浮遊城ごと七英雄に一撃を与えるが、役目を終えた七英雄は戦線離脱した。
更にゾンマが支配する夜の空間に光が照らされると光の神【エロール】が姿を現し、バラルの力が弱まったのを機にその権能を行使する。
その力で現れたのは【アルドラ】【ダーク】であり、アルドラが術を放つと同時にダークの暗技が突き刺さり、更に銀の戦士【ミルザ】がゾンマに一撃を与える。
役目を終えたアルドラ、ダーク、ミルザは立ち去り、アデルはゾンマが怯んだ隙を逃さず号令をかけると、
【シャビエル・バルガス】【フィニス】【メタルブラック】、四皇嗣が突撃し、その間にリベルに駆け寄る者がリベルに語りかけようとしていた。
心神喪失したリベルは、自身の理想郷としていたディミルヘイムが、七英雄を怒らせるに値する存在であると同時に神を模倣する行為に対してバラルは、それを罰するべく行ったものである事を振り返っていた。
それと同時に霊的死角をゾンマに利用され、現状を作り出してしまった事を悔やむが、光のシルエットに包まれた存在がリベルの行った行為を肯定する。
その存在は、【ズィガエナ】の自我としての存在から独立し、ディミルヘイム創生まで眠り続けた先にリベルより力を分け与えられた、【アモル】であった。
アモルの呼び声にゾンマとの戦いに奮起する者達の声を聞きつけ、リベルが目覚めると、【デス】によって蘇生された4人目の正体がアモルであることに気が付く。
人類の抗う姿におぞましさを感じ始めたゾンマの前に、リベルが立ち上がり、その霊的死角を見破ると、ミルリク、アモル、リベルの一撃がゾンマを貫いた。
だが、真にトドメを刺したのはリベル達にあらず、ゾンマが地表より姿を現してから、霊的死角に潜り込み、ゾンマの神力を吸収し続けていた者がいた。
その正体は【聖王】の身体に憑依し、ディミルヘイムに再臨した【魔王】であった。