「えっと・・・まず材料はっと・・・。」
「肉はねぇのか、肉は。」
「アイク、落ち着きなよ。」
元気な人たちだなぁ・・・。
・・・そういえば・・・。
この箱、誰に渡そうか。この人たちに渡すのが1番妥当なのだろうけど、もうちょっと様子を見よう。
「まずはケーキの材料をそろえましょう。あっちです。」
「肉はまだか、肉は。」
「ケーキの後!!」
本当に元気な人たちだなぁ・・・。
ドタドタドタッ・・・。
「・・・なんだかあっちのほうが騒がしいですね・・・。」
「何かあったのか?」
『えーえーあーあー・・・クリスマスを楽しみにしている諸君たちにお知らせです。』
『クリスマスなんて・・・ぶち壊してやるよ!!!』
な、なんですって?!
みんなの楽しみを奪うなんて許せない!!
それに・・・もし、クリスマスがなくなってしまったら・・・
わたしがここにいる意味がないじゃない!!
何とかしなきゃ!!
その時、誰かが声が聞こえたほうへ走って行っていた
でも、何もできない私は、この騒動を見守ることしかできなかった