No100 ライオン/元ネタ解説

Last-modified: 2020-10-29 (木) 22:19:00
所属Royal Navy
艦種・艦型ライオン級戦艦
正式名称HMS Lion
名前の由来Lion 英語でライオン 食肉目ネコ科ヒョウ属
起工日1939.7.4
進水日未進水
就役日(竣工日)未就役
全長(身長)239.3m(1938)→241.7m(1942)→283.5m(1944)
基準排水量(体重)40550英t(41200t)(1938)→42550英t(43233t)(1942)→55540英t(56431t)(1944)
出力Admiralty式重油専焼缶8基Parsons式蒸気タービン4基4軸 130000shp(131803.1PS)(1938)
→152000shp(154108.2PS)(1944)
最高速度30.0kt(55.56km/h)→28.25kt(52.31km/h)(1942)→29.0kt(53.70km/h)(1945)
航続距離10.0kt(18.52km/h)/14000海里(25928km)
→10.0kt(18.52km/h)/16500海里(30558km)(1942)
乗員1680名(1938) 1750名(1942) 1800名(1944)
装備(1938案)16inch45口径Mk.II三連装砲3基9門
5.25inch50口径Mk.I連装両用砲8基16門
ヴィッカース2ポンド機関砲x48(6x8)
UP 7inch20連装対空ロケットランチャー6基120発
艦載機x4
装備(1942案)16inch45口径Mk.II三連装砲3基9門
5.25inch50口径Mk.I連装両用砲8基16門
ヴィッカース2ポンド機関砲x76(9x8+1x4)
UP 7inch20連装対空ロケットランチャー6基120発
艦載機x4
装備(1944案)16inch45口径Mk.II三連装砲3基9門
5.25inch50口径Mk.I連装両用砲8基16門
ボフォース40mm機関砲x64(10x6+2x2)
UP 7inch20連装対空ロケットランチャー6基120発
艦載機x4
装甲舷側:6~14.7inch 甲板:2.5~6inch 砲塔:7~15inch バーベット:12~15inch 艦橋:3~4.5inch 隔壁:4~12inch(1938)
→甲板:4~6inch 他は同じ(1944)
建造所Vickers-Armstrongs Limited,Elswick,Newcastle upon Tyne
(ヴィッカース・アームストロング社ニューキャッスル造船所 イングランド国北東イングランド地域タイン・アンド・ウィア州ニューカッスル・アポン・タイン市エルツィック)
  • 大英帝国が第二次世界大戦前、ドイツ海軍が計画していたH級戦艦に対抗するため作っていた艦。
    4隻の建造が予定されていた。名前は1.Lion(ライオン) 2.Temeraire(テメレーア) 3.Conqueror(コンカラー) 4.Thunderer(サンダラー)
    1940年からイギリスは最新戦艦キングジョージ5世級を就役させたが、同年就役したビスマルクが15インチ砲8門を持っていたのに対し、キングジョージ5世は政治的判断により14インチ砲10門であり、16インチ砲9門を装備するネルソン級は速力でビスマルクに大きく劣った。
  • この上さらにドイツで計画されたH級戦艦は40.6cm砲を積む予定だったので、本艦も対抗して40.6cm砲を搭載し、当時英国海軍最大の軍艦になる予定だった
  • 建造が開始されてから五ヶ月後、第二次世界大戦が勃発。この戦争が原因で限られた資源を大量につぎ込む戦艦の建造に疑問符が付き、1941年9月に建造が一時中断され、建造力は中小艦艇に振り向けられた。
    しかし39年中早くもU47によって戦艦ロイヤル・オークが喪失するに至ると、今後さらなる戦艦の喪失により戦力低下の懸念があった。
    このため英海軍は船体設計も流用で、主砲は倉庫で埃をかぶっていた15インチ砲を転用するという荒業で戦艦ヴァンガードの完成を急がせるとともに、ライオン級戦艦も来るべき決戦兵器として開発を諦めきれずにいた。
    プリンス・オブ・ウェールズ喪失の戦訓を元に設計に改良を加えた他、航空戦艦への転用案も出され、航空母艦の建造をキャンセルして本級建造再開決定という目処までついたものの、最終的には終戦と予算不足などを理由にキャンセルされ、ライオン級は未成に終わった。
  • 時期が時期だけにゲーム中のハイスペックも納得。他の国で同時期に起工された戦艦は、サウスダコタ級やアイオワ級である。
    何かと比較されるビスマルクはちょうど進水したところ。大和は進水まであと一年、完成まで二年。