所属 | United States Navy |
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艦種・艦型 | 貨物船→ボーグ級航空機搭載護衛艦→補助航空母艦(1942)→護衛空母(1943)→ヘリコプター護衛空母(1955) |
正式名称 | Steel Advocate→USS Bogue (AVG/ACV/CVE/CVHE-9) |
名前の由来 | Steel Advocate 英語で鉄の代弁者?→Bogue Sound(ノースカロライナ州ボーグ・サウンド) |
起工日 | 1941.10.1 |
進水日 | 1942.1.15 |
就役日(竣工日) | 1942.9.26 |
退役日(除籍後) | 1946.11.30 1959.3.1除籍(1960年日本で解体) |
全長(身長) | 151.1m |
基準排水量(体重) | 9800英t(9957t) |
出力 | Foster Wheeler式重油専焼缶2基Westinghouse式蒸気タービン1基1軸 8500shp(8617.9PS) |
最高速度 | 18kt(33.33km/h) |
航続距離 | 15.0kt(27.78km/h)/26340海里(48781.7km) |
乗員 | 890名 |
装備 | 5inch38口径単装両用砲2門 ボフォース40mm機関砲x16(8x2) エリコン20mm機関砲x27 艦載機24 |
装甲 | 無し? |
建造所 | Seattle Tacoma Shipbuilding Corporation,Tacoma, Washington (シアトル・タコマ造船所 アメリカ合衆国ワシントン州タコマ市) |
勲章 | Presidential Unit Citation American Campaign Medal(1 star) European-African-Middle Eastern Campaign Medal(2 stars) Asiatic-Pacific Campaign Medal World War II Victory Medal Navy Occupation Service Medal (ASIA clasp) |
- アメリカ海軍の護衛空母。進水は1942年1月15日、同年9月26日に就役した。
ネームシップはボーグであるが、ボーグの前に3隻イギリスに引き渡された艦がいる。 - 開発時期はアメリカのWW2参戦前。
当時、イギリスはUボートとドイツ軍機の襲撃により追い込まれ、船団護衛の航空戦力不足に頭を悩ませていた。
レンドリース法によりイギリスを支援していたアメリカだったが、船団護衛用の軽空母不足にあえぐイギリスはアメリカから軽空母を受け取っていたものの、その数は僅か3隻。
CAMシップ*1やMACシップ*2などの僅かな空母としての機能を持つ急場しのぎの船舶を投入せざるをえない事態が続いていた。
こうした護衛空母の需要が急増する中で、アメリカがC3型貨物船をベースとして量産したのがこのボーグ級である。 - 週刊護衛空母と揶揄されるほど生産されたカサブランカ級には及ばないが、それでもボーグ級は45隻も生産された。
そのうちの34隻がレンドリース法でイギリスへ引き渡されアタッカー級護衛空母として運用。
船団護衛の要として大西洋を中心に使用された。また、イギリスに渡った姉妹艦のチェイサーが実装されている。
また、アメリカ軍自体もボーグ級を使用し、戦線へ投入された。
これだけの数が実戦に投入されたにもかかわらず、第二次世界大戦での戦没艦は雷撃によって沈められた「ブロック・アイランド」ただ1隻のみとなっている。 - ネームシップであるボーグ自体はアメリカ海軍で運用された。
ボーグの主な乗員は珊瑚海海戦によって沈んだレキシントンの乗員であり、就役後まもなく習熟訓練や航空機の発着艦訓練を行いながら大西洋の戦いへと参加している。 - ボーグはこの戦いを通して12隻にわたる潜水艦の撃沈に成功、うち8隻は自艦の艦載機のみで撃沈している。
・43年5月22日 ドイツ海軍 U-569
・ 6月5日 U-217
・ 6月12日 U-118
・ 7月23日 U-527
・ 11月29日 U-86
・ 12月13日 U-172(協同撃破)
・ 12月20日 U-850
・44年3月13日 U-575(協同撃破)
・ 5月13日 日本海軍 呂501(元ドイツ海軍U-1224、協同撃破)
・ 6月24日 日本海軍 伊52
・ 8月29日 U-1229
・45年4月24日 U-546(協同撃破)
と、以上のように潜水艦キラーとして大量のUボートと1隻の伊号潜水艦を屠り、ドイツ海軍に大打撃を与えた。- また、撃沈したうち2隻は日本海軍の潜水艦であった。
共同撃破となった呂501はドイツから通商破壊を目的として譲渡され、日本へ回航中であったUボートであった。
また、伊52は日本とドイツの技術・人材交換を目的とした遣独潜水艦作戦の第五次遣独艦である。
伊52は日本へレーダー逆探知装置をもたらす予定であったが、目的適わずドイツへ渡す予定であった金塊2トン含む物資もろとも海底へ没した。
- また、撃沈したうち2隻は日本海軍の潜水艦であった。
- 1945年、ドイツ軍の降伏により大西洋での戦いが終結した後は、ボーグは太平洋へと移動。
8月15日に日本が無条件降伏後は、太平洋各地の米軍兵士を本土へ復員させるマジック・カーペット作戦へ参加。
翌年11月30日に保管船に編入された。55年には護衛空母から護衛ヘリ空母へ分類を変更されるが、59年3月1日に除籍されている。