No143 ニューオーリンズ/元ネタ解説

Last-modified: 2018-12-09 (日) 19:17:40
所属United States Navy
艦種・艦型ニューオーリンズ級重巡洋艦
正式名称USS New Orleans (CA-32)
名前の由来City of New Orleans アメリカ合衆国ルイジアナ州オーリンズ郡ニューオーリンズ市
愛称NO Boat
起工日1931.3.14
進水日1933.4.12
就役日(竣工日)1934.2.15
退役日(退役後)1947.2.10 1959.3.1除籍(1959.9.22売却後解体)
全長(身長)179.2ｍ
基準排水量(体重)9950英t(10109t)
出力Babcock & Wilcox重油専焼缶8基Westinghouse式蒸気タービン4基4軸 107000shp(108484.1PS)
最高速度32.7kt(60.55km/h)
航続距離10.0kt(18.51km/h)/14000海里(25928km)
乗員指揮官96名 乗組員819名
装備(竣工時)8inch55口径三連装砲3基9門
5inch25口径単装高角砲8門
3ポンド単装砲2門(礼砲)
75口径1.1inch機関砲x16(4x4)
エリコン20mm機関砲x8
艦載機x4
装備(1945)8inch55口径三連装砲3基9門
5inch25口径単装高角砲8門
3ポンド単装砲2門(礼砲)
ボフォース40mm機関砲x24(4x6)
エリコン20mm機関砲x28
艦載機x4
装甲舷側:3~5inch 甲板:1.25~2.25inch 砲塔:1.5~8inch バーベット:5inch 艦橋:5inch
建造所Brooklyn Navy Yard，Brooklyn, New York
(ブルックリン海軍工廠 アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン区)
勲章Navy Combat Action Ribbon
Navy China Service Medal
American Defense Service Medal(Fleet clasp)
American Campaign Medal
Asiatic-Pacific Campaign Medal(17 stars)
World War II Victory Medal
Navy World War II Occupation Medal(ASIA clasp)

ニューオーリンズ級重巡洋艦一番艦。前級ポートランド級を改良した条約型重巡で、8インチ3連装砲3基など装備はほぼ同一。ただし対空兵装はまだ貧弱でこれの強化は次級ウィチタ以降となる。
開戦時真珠湾で運悪く機関の修理中だったニューオーリンズは対応が遅れ、小銃や拳銃で対空射撃をする羽目になったが奇跡的に損害は軽微だった。
その後3軸しか動かないにも関わらず、輸送船団護衛任務を完了させて西海岸に戻り本格修理と対空火器の増設を行う。
それからは珊瑚海海戦、ミッドウェー海戦などで空母の護衛についた。
日本軍のネズミ輸送作戦妨害のためのルンガ沖夜戦では艦首を引きちぎられる大損害を受けるも、輸送作戦を阻止し辛くも戦略的勝利をもぎ取り、もげた艦首から必死に排水しながらツラギに帰港。
ネットを被せた上から椰子の葉で覆って隠しながら排水と浸水を食い止めると、自力でシドニーへ移動して仮艦首を装着し、本国に戻って半年以上の修理を受ける。
修理完了すると再び太平洋戦線に戻り、再び機動部隊の護衛などをこなし続けた。
終戦まで無事生き残り、終戦後は名を冠したニューオーリンズを訪問するなどした後、1947年に退役、1959年除籍となった。
緒戦の苦しい時期から終戦までを戦い抜いたニューオーリンズの従軍星章は17個。同型艦ミネアポリス、サンフランシスコ、そして駆逐艦オバノンと並ぶ3位の数である。
（この上は軽巡サンディエゴの18個と、空母エンタープライズ(ビッグE)の20個）