所属 | Royal Navy |
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艦種・艦型 | レナウン級巡洋戦艦 |
正式名称 | HMS Renown (72) |
名前の由来 | Renown 英語で名声、声望という意味 |
愛称 | Refit, The Largest Destroyer in the Fleet |
モットー | Antiquae Famae Custos(Guardians of Ancient Renown) |
起工日 | 1915.1.25 |
進水日 | 1916.3.4 |
就役日(竣工日) | 1916.9.20 |
退役日(除籍後) | 1945.6 1948除籍(1948.3.19売却後解体) |
全長(身長) | 242.0m |
基準排水量(体重) | 27200英t(27696t)(1916)→32000英t(32513t)(1939) |
出力 | Babcock-Wilcox式石炭重油混焼缶42基Brown Curtis式蒸気タービン2基4軸 112000shp(113553.4PS)(建造時) →Admiralty式重油専焼缶8基Parsins式蒸気タービン4基4軸 120000shp(121664.4PS)(1939) |
最高速度 | 32.0kt(55.56km/h)→31.0kt(55.56km/h)(1939) |
航続距離 | 15.0kt(37.04km/h)/9400海里(16668km) →15.0kt(37.04km/h)/9400海里(16668km)(1939) |
乗員 | 1200名(1939) |
装備(竣工時) | 15inch45口径Mk.I連装砲3基6門 4inch45口径3連装砲3基9門 4inch45口径砲2基2門 21inch四連装魚雷発射管2基8門 艦載機x4 |
装備(1945) | 15inch45口径Mk.I連装砲3基6門 4.5inch45口径連装両用砲10基20門 2ポンド機関砲x28(3x8+1x4) エリコン20mm機関砲x72(23x2+26) 21inch四連装魚雷発射管2基8門 艦載機x4 |
装甲 | 舷側:3~6inch 甲板:1~2.5inch 砲塔:7~9inch バーベット:4~7inch 艦橋:10inch 隔壁:3~4inch →舷側:3~9inch 甲板:1~5inch 他は同じ(1939) |
その他ゲームとの性能違い | 魚雷発射管を装備しているがゲーム中では発射しない |
建造所 | Fairfield Shipbuilding and Engineering Company,Govan, Glasgow (フェアフィールド・シップリング・アンド・エンジニアリング社 スコットランド国グラスゴー市ゴーヴァン区) |
- レナウン級巡洋戦艦の1番艦、ネームシップ。
二番艦はマレー沖海戦にて沈没したレパルス。その他、レジスタンスという三番艦も予定されていたが建造中止となった。
イギリスの近代海軍の父、フィッシャー卿が巡洋戦艦の建造を推し進めた事が切欠となり、発注がキャンセルされたリヴェンジ級戦艦の資材を流用して作られた。
起工は第一次大戦下の1915年1月25日、就役は1916年9月20日と戦艦少女の収録艦船の中でも古い部類に入る。
しかし、就役後は大規模な作戦には参加せず北海で活動、第一次大戦で最大の海戦であったユトランド沖海戦にも参加しなかった。 - 第一次大戦参加後は1920年から21年にかけてエドワード皇太子の巡幸に使用され、世界中を旅して回った。オーストラリアやアメリカへも渡り、日本にも来航した(後述の小ネタも参照)。
さらに巡幸から帰国後の23年からは近代化改修が施され、雷撃や砲撃に耐えられるよう装甲増設などの改造が施されている。
その後さらに改修が施され、第二次大戦の勃発直後までに武装なども強化され、水上機搭載能力も付与された。
その一方で度重なる改装によって凌波性や速力は低下してしまった。 - 第二次大戦時には艦齢はすでに20以上にさしかかっていたが、その高速性からレナウン級はイギリス海軍の主力艦として作戦行動に投入されていった。
- 1939年には通商破壊活動中のアドミラル・グラーフ・シュペー探索のために大西洋に出撃、その後1940年には北海へと出撃し、機雷敷設作戦の援護なども行っている。
4月9日にはシャルンホルスト、グナイゼナウと言ったドイツ海軍戦艦と遭遇、交戦しグナイゼナウにダメージを与えた。- この戦いではドイツ艦から戦艦ネルソンと誤認された。
大火力を持つネルソン級が高速で迫ってきた事からドイツ側は「ネルソンが29ノットを出している!」と驚愕した。
- この戦いではドイツ艦から戦艦ネルソンと誤認された。
- 1940年後半からはH部隊に所属、ジブラルタルを本拠地にしてヨーロッパの戦場を渡り歩いた。
そこでも幾度となくレナウンは作戦へと投入された。
ドイツ海軍の脅威に晒されていた船団の護衛任務から、航空機輸送作戦、さらにイタリア本土を攻撃したグロッグ作戦など多くの戦いにも参加していた。 - 1941年にはフッドを撃沈したビスマルクを追撃するべく出撃している。
その後、1944年からは戦いの場をヨーロッパから太平洋に移し、東洋艦隊へ参加。セイロン島を拠点に、対日戦にも参戦している。 - こうして二度の世界大戦を駆け抜けたレナウンは1945年に生きて終戦を向かえ、本国沿岸での小規模な活動の後に1948年に除籍され、スクラップとして売却された。
- 第二次大戦という激戦の中で、イギリス・ドイツ・日本の巡洋戦艦は多くが散っていき、沈没や大破着底などの過酷な運命をたどった。
そんな中、レナウンは最後まで戦争を生き延びた世界唯一の巡洋戦艦という稀有な存在であった。
小ネタ
- かつてレナウン娘の歌とそれをバックに踊る女性達のCMで名を馳せた企業「レナウン」の社名は1923年にエドワード皇太子の御召艦として来日した本艦から取ったものである。
- 1965~1967年頃の上記企業の意味不明なCMにHMSレナウンと思しき艦が数秒登場する。
- 名前の「レナウン」は英語で「有名」「高名」という意味を持つ。
- 台詞の「瀟洒(しょうしゃ)」とは「俗っぽくなく洒落ている」「垢抜けて洗練されている」という意味の言葉。
- 編成画面等の枠に収まると仮面ライダーの変身ポーズのようになる。
- 「29ノットのネルソン」はノルウェーでの作戦行動中、ドイツ戦艦グナイゼナウの見張員が大きな塔型艦橋からレナウンをネルソンと誤認、ネルソンが(21ノットしか出ないのに)29ノットで接近中と報告した事例が由来。
ネルソンは極めて特徴的なデザインの戦艦だが、正面から見ると塔型艦橋以外の特徴はほとんどシルエットで潰れてしまうため、誤認に至ったと見られている。
(英戦艦唯一の16インチ砲持ちのため、ネルソン級は最大の警戒対象でもあった) - ちなみに母港台詞でもこの「29ノットのネルソン」はネタにされている。
ネルソンの母港台詞では29ノットで航行した事を問われて「誰かの見間違いではないか」と発言している。