No184 ラフィー/元ネタ解説

Last-modified: 2020-05-18 (月) 00:06:20
所属United States Navy
艦種・艦型ベンソン級駆逐艦
正式名称USS Laffey (DD-459)
名前の由来Bartlett Laffey(1841-1901) アメリカ海軍水兵 南北戦争での英雄的行動でMedal of Honorを授与された
起工日1941.1.13
進水日1941.10.30
就役日(竣工日)1942.3.31
除籍日(除籍理由)不明(第三次ソロモン海戦/Naval Battle of Guadalcanal 1942.11.13沈没)
全長(身長)106.12m
基準排水量(体重)1620英t(1650t)
出力Babcock&Wilcox式重油専焼缶4基General Electric式蒸気タービン2基2軸 50000shp(50693.5PS)
最高速度37.5kt(69.44km/h)
航続距離12.0kt(22.22km/h)/6500海里(12038km)
乗員208名
装備(建造時)5inch38口径Mk.12単装両用砲4門
21inch五連装魚雷発射管2基10門
1.1inch機関砲x4(1x4)
エリコン20mm機関砲x5
爆雷投射機x1
爆雷投下軌条x2
装甲なし
建造所Bethlehem Shipbuilding Corporation, Union Iron Works, San Francisco, California
(ベスレヘム造船ユニオン鉄工所 カリフォルニア州サンフランシスコ市)
勲章Presidential Unit Citation
American Campaign Medal
Asiatic-Pacific Campaign Medal(3 stars)
World War II Victory Medal
  • ベンソン級駆逐艦7番艦として1942年3月31日に就役した。艦名ラフィーは南北戦争で名誉勲章を授与された英雄、バートレット・ラフィー水兵にちなむ。
  • 就役後は混迷の続く太平洋戦線へ直ちに投入され、ワスプの乗員救助やサボ島沖海戦に参加する。
  • 1942年11月13日午前1時50分頃(アメリカ時間)、ラフィーはオバノンカッシングとともに巡洋艦3隻と駆逐艦5隻の先導を行っていたが、軽巡ヘレナがレーダーに敵影を確認。
    大混乱の夜戦、第三次ソロモン海戦の火蓋が切って落とされた、
    敵味方双方が甚大な損害を出す中、ラフィーは前方を進む敵を捉え、距離わずか10mで並走しながら5インチ砲と20mm機銃をありったけ撃ちまくった。魚雷は近すぎて爆発しなかった。
    その巨大な敵艦こそ戦艦比叡であり、接近しすぎて主砲の使えない比叡は15.2cm砲で反撃、ラフィーは5インチ砲2門を破壊された。
    更に比叡から距離を離されるとラフィーは転身し、敵陣を突っ切って戦艦霧島へ突進、霧島の主砲の直撃弾を受け、更に魚雷あるいは軽巡長良の主砲を受けて轟沈した。
  • ラフィーの砲撃が艦橋に集中したため比叡は戦闘能力をほぼ消失、その後エンタープライズ他の航空攻撃により撃沈され、霧島もまた戦艦ワシントンとの砲撃戦で沈没した。
  • 英雄の名に恥じることなく奮戦したラフィーの名は没後一年も経たず、新鋭駆逐艦アレン・M・サムナー級の一隻に命名される。
    このDD-724ラフィーもまた、太平洋戦争で名に恥じぬ激闘を繰り広げるのであった。