所属 | Reichsmarine→Kriegsmarine(1935) |
---|---|
艦種・艦型 | ケーニヒスベルク級軽巡洋艦 |
正式名称 | Königsberg |
名前の由来 | Königsberg プロイセン王国東プロイセン州ケーニヒスベルク市(現 ロシア連邦北西連邦管区カリーニングラード州カリーニングラード市) |
起工日 | 1926.4.12 |
進水日 | 1927.3.26 |
就役日(竣工日) | 1929.4.17 |
除籍日(除籍理由) | 不明(独Unternehmen Weserübung/英Operation Weserübung(ヴェーザー演習作戦)1940.4.10沈没) |
その後 | 1942.7.17浮揚再度転覆沈没 1943.3着底したまま引き起こし 1944.9.22 再度転覆 1945解体 |
全長(身長) | 174.0m |
基準排水量(体重) | 6000英t(6096.3t) |
出力 | Schulz-Thornycraft式重油専焼缶6基Germania式蒸気タービン4基2軸68200PS(67267.0shp) MAN製10気筒ディーゼルエンジン2基1軸 1800PS(1775.4shp) |
最高速度 | 32.1kt(59.44km/h) |
航続距離 | 14.5kt(26.85km/h)/5500海里(10186km) |
乗員 | 514~850名 |
装備(1940) | 15cm60口径SK C/25三連装砲3基9門 8.8cm76口径SK C/32連装高角砲3基6門 3.7cmSK C/30機関砲x8(4x2) 2cmC/30機関砲x4 53.3cm三連装魚雷発射管4基12門 艦載機x2 |
装甲 | 舷側:76~101mm 甲板:20~40mm 砲塔:20~30mm バーベット:30mm 艦橋:30~100mm 隔壁:15mm |
建造所 | Kriegsmarinewerft,Wilhelmshaven (ヴィルヘルムスハーフェン海軍造船所 ドイツ連邦共和国ニーダーザクセン州ヴェルヘルムスハーフェン市) |
- ケーニヒスベルク級、または同型艦3隻がすべてKで始まることからK級巡洋艦とも呼称される。
1924年に沿岸防衛用の巡洋艦エムデンに引き続いての巡洋艦建造が議会で承認され、建造が開始された。
ベルサイユ条約により厳しい排水量制限を課されていたドイツであるが、巡洋艦の制限目いっぱいで高い性能を得るべく随所に工夫が凝らされた。
装甲は軽合金と電気溶接を多用して軽量化し、15cm三連装砲という類を見ない火力に加え、
通常のタービン機関による2軸推進の他に、巡航用ディーゼルエンジンを備えており、燃費向上に貢献した。 - しかし完成してみるとその無茶な砲配置と電気溶接により船体に悪影響を及ぼし、巡航用ディーゼルエンジンは出力不足で10ktしか出せず、戦闘用タービンとの切り替えには15分を要した。
(砲配置は後方の砲塔を可能な限り前に向けるため軸線からずらして配置したのが原因で、安定性を欠いた)→wikipediaより参考
特にせっかくの航続距離を活かした外洋での通商破壊に満足に使えなかったことはドイツ海軍の悩みの種であった。 - ケーニヒスベルクはスペイン内戦に参加した後、ドイツ海軍初の大舞台となるヴェーザー演習作戦に参加した。
しかし作戦初日にベルゲンの陸上砲撃が命中して損傷したところ、翌日陸上基地から発進したイギリス海軍のスクア爆撃機により3発の命中弾を受け転覆沈没した。
ヴェーザー演習作戦は結果的には成功に終わったが、ドイツ海軍は多くの艦艇を失い、その後の作戦、特に英本土上陸作戦に重大な影響を及ぼすことになる。
- なお名前の由来となったケーニヒスベルク市は戦後ソ連に編入され、カリーニングラード市と名前を変えている。
小ネタ
- 台詞で「馬鹿な方法」とまで言われてしまっているディーゼルエンジンは、本来ならば巡航用タービンを搭載する予定だったところ、それよりも軽量で燃費が良いとして搭載されたもの。
ボイラーとタービンで巡航した場合毎時17.6トンの燃料消費のところ、ディーゼルエンジンならば毎時11.6トンの燃料消費で済んだ。
ただしその代償としてボイラーとディーゼルエンジンを切り替えために一度軸の回転を停止させ、ギアをディーゼルエンジンからボイラー部に繋ぎ変えて再び回転数を上げなければならない。
あまりにもふざけた方式のため乗組員から苦情が殺到し、次級ライプツィヒ級ではディーゼルエンジン用に独立した軸が1本追加されて切り替えをなくし3軸推進となっている。 - 改造前の立ち絵はイラストレーターのinfukun氏が「流行りのソシャゲー絵っぽく描いて」とのリクエストに応じて描いたもの。
評判が今一つだったためか、改造後の立ち絵は描き慣れた普段のスタイルに方向転換したらしい。