No62 ロバーツ/元ネタ解説

Last-modified: 2022-08-21 (日) 23:52:00
所属Royal Navy
艦種・艦型ロバーツ級モニター艦→砲術練習艦(1945)→宿泊船(?)
正式名称HMS Roberts (F40)
名前の由来Frederick Roberts, 1st Earl Roberts(1832-1914) イギリス陸軍元帥 インドやアフリカなど多くの遠征に参加し現地の制圧・鎮圧を指揮した 最後のチーフ・オブ・フォースの最高司令官である
起工日1940.4.30
進水日1941.2.1
就役日(竣工日)1941.10.27
退役日(除籍後)1945.11.27 1965.6除籍(売却後1975.7.19解体)
全長(身長)113.77m
基準排水量(体重)7970英t(8098t)
出力Admiralty式重油専焼缶2基Parsons式蒸気タービン2基2軸 4800shp(4866.6PS)
最高速度12.5kt(23.15km/h)
航続距離12.0kt(23.17km/h)/2600海里(4815.2km)
乗員350~460名
装備(1945)15inch42口径Mk.I連装砲1基2門
4inch45口径Mk.XVI連装両用砲4基8門
ヴィッカース2ポンド機関砲x16(1x8+2x4)
エリコン20mm機関砲x20
装甲舷側:4~5inch 砲塔:13inch バーベット:8inch
建造所John Brown and Company, Clydebank, Scotland
(ジョン・ブラウン社 スコットランド国ダンバートンシャー郡ウェスト・ダンバートンシャー州クライドバンク市)
  • 元ネタは英国海軍のロバーツ級モニターの一番艦「ロバーツ」
  • 本来モニターという名称は、南北戦争時に北軍が投入した装甲艦「モニター」の事を指していたが、次第に装甲艦全般を意味する単語になった。
    その後装甲艦が一般化し、現代の軍艦に通ずる近代的軍艦が登場すると、モニターは比較的小型で低乾舷の船体に大口径の主砲を搭載した艦を意味するようになった。小さな体に大きな主砲。萌えの一つの極致だね。
  • 「ロバーツ」は北アフリカ上陸やシチリア島・サレルノ上陸、ノルマンディ上陸など英海軍が参加したヨーロッパでの主要な上陸作戦に参加して活躍。終戦後、二番艦アバークロンビーとも宿泊船や砲術練習船として使用された後に解体処分となっている。
  • 因みに艦種の元となった「モニター」は1000トンにも満たない小さな艦である。にも関わらず、11インチ(279mm)の砲を2門搭載した。
    三倍以上の排水量を持っていた、アメリカ連合国海軍(南北戦争時の南軍)の装甲艦「バージニア」と4時間ほど殴り合って引き分けたという漢女(オトメ)である。
  • なお、このモニター艦のコンセプトを潜水艦と英国流悪魔合体させ組み合わせたものがM1級潜水艦。こちらは対地攻撃ではなく、商船・輸送艦攻撃を主眼に置いたものであり、魚雷を温存する目的だった。似たようなことはフランスもスルクフでやっているが、戦艦級の12インチ砲を積んだのはM1級くらいである。