所属 | Royal Navy |
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艦種・艦型 | 改ブラックスワン級スループ→フリーゲート |
正式名称 | HMS Amethyst (U16)→(F116)(戦後?) |
名前の由来 | Amethyst 紫色の水晶 ブラジルのリオ・グランデ・ド・スールが世界最大の産出地。スリランカ、マダガスカル、中央アフリカで質の良いものが産出する。石言葉は「誠実・心の平和・高貴・覚醒・愛情」 |
起工日 | 1942.3.25 |
進水日 | 1943.5.7 |
就役日(竣工日) | 1943.11.2 |
退役日(除籍後) | 1953 除籍日不明(1957.1.18解体) |
全長(身長) | 91.3m |
基準排水量(体重) | 1350英t(1372t) |
出力 | ボイラー2基?蒸気タービン2基2軸 4300shp(4359.6PS) |
最高速度 | 20.0kt(62.96km/h) |
航続距離 | 12.0kt(22.22km/h)/7500海里(13890km) |
乗員 | 192名 |
装備(建造時) | 4inch45口径Mk.XVI連装両用砲3基6門 エリコン20mm機関砲x12(6x2) Hedgehog対潜迫撃砲1基 爆雷投射機4基 |
装甲 | なし |
その他ゲームとの性能違い | ゲーム内では駆逐艦に属するが本来は護衛駆逐艦相当であるスループに属する |
建造所 | Alexander Stephen and Sons,Govan,Glasgow (アレクサンダー・ステファン・アンド・ソン社 スコットランド国グラスゴー市ゴーヴァン区) |
- そもそも船団護衛などを目的として建造された艦であるため、要求されているのが「敵であるU-ボートより速度で優位性を持つ」「十分な対潜能力」「航空戦力への対処の為の対空能力」である。そしてそれには十分なスペックを持っていた。
- 基準排水量1350t、全長86m、全幅11.7m、機関出力4300馬力、最大速力約20kt
(比較対象初春型1400t、全長109m、全幅10m、機関出力42000馬力、最大速力約33kt)
- 基準排水量1350t、全長86m、全幅11.7m、機関出力4300馬力、最大速力約20kt
- 1942年3月25日、グラスゴー造船所にて起工。1943年5月7日に進水し、同年11月2日に竣工した。改ブラックスワン級に類別される。
- 1944年5月30日、第37護衛隊に所属し防空巡洋艦コロンボ等とともにUGS36船団を護衛。ジブラルタル海峡を突破し、地中海に進出した。
- 1945年1月16日、第22護衛隊に転属したアメジストはアイルランド西方にてU482を協同で撃沈。2月20日にはU1208を協同で撃沈している。
- その後、太平洋艦隊に編入されるが程なく日本が降伏。復員任務のため9月6日、ラバウルへ入港。
- 1948年、香港に停泊していたアメジスト。そのアメジストの前に一匹の野良猫がいた。その野良猫は乗員の一人についていき、一緒に乗艦。
発見時、まだ1歳の子猫だった。栄養失調で弱っていたため乗員が保護。その後、艦長の不意を突いて彼の帽子の上で寝てしまった。この子猫はサイモンと名付けられ、艦内で飼われた。 - 改ブラックスワン級の中でこの艦が特に選ばれたのは「アメジスト号事件(揚子江事件)」とも呼ばれる人民解放軍との武力衝突が理由か。
- イギリス大使館員を避難させる目的で揚子江を遡上していたアメジストが人民解放軍から砲撃を受け、艦長は死亡、艦自体も人民解放軍によって拘束された、という事件。
- イギリス政府はこの事件について交渉したが、共産党は「不当に侵入したイギリス艦による砲撃による多数の死傷者の発生が事件の原因であり、イギリス側が全面的に非を認め謝罪をすること」を求めた。当然このような要求をイギリス側が呑めるはずもなく、全面拒否。
- 交渉開始からおよそ二か月後、アメジストは夜闇に紛れ、中国客船のように偽装して脱走。人民解放軍の追撃を辛くもかわし、逃げおおせた。
- この事件の際に、サイモンは全身を強く打ち瀕死の重傷を負う。医療班が必死に治療したが、あと少しの命だと周囲を落胆させる。
しかし奇跡が起き、死の淵から蘇った。傷が治ると、すぐに艦内のネズミ狩りに出撃。この奇跡は窮地に陥っていたアメジスト乗員に希望を与え、先述の脱出に繋がるのである。
無事に帰国すると、サイモンは英雄として迎えられた。毎日山のように手紙が届き、艦長がそれを捌かなければならない程だった。
やがてサイモンには二等水兵の階級が与えられた。最期は感染症に掛かり隔離された上で病死。ロンドン北部の動物墓地に埋葬された。
- 生き残ったアメジストは11月、デヴォンボートに入港し、修理を受けた。
- 1950年7月、修理完了。極東艦隊第三フリゲート戦隊に編入され、翌年の朝鮮戦争に参加。
- 1953年に予備役へ編入。そして1957年1月18日、プリマスで解体された。
- 解体前、揚子江事件を題材とした映画が製作される事になった。これを受けてアメジストは映画に出演しようとしたが、最早エンジンが使用不能だったため断念。
代わりに姉妹艦が出演している。
- 解体前、揚子江事件を題材とした映画が製作される事になった。これを受けてアメジストは映画に出演しようとしたが、最早エンジンが使用不能だったため断念。