No83 ジャベリン/元ネタ解説

Last-modified: 2018-02-24 (土) 19:21:07
所属Royal Navy
艦種・艦型J級駆逐艦
正式名称HMS Kashmir→HMS Javelin (F61)(1938)
名前の由来ヒンディー語:कश्मीर 英語:Kashmir インド北部とパキスタン北東部の国境付近に広がらる山岳地域 標高8000m級の山脈があり、世界第二の高峰K2がそびえる
→Javelin 投げられるように設計された軽い槍の総称 40万~50万年前から存在している武器で、古代エジプト文明からギリシア文明、ローマ文明などの時代から使われてきた。現在はスポーツ「槍投げ」として親しまれている。
起工日1937.10.11
進水日1938.12.21
就役日(竣工日)1939.6.10
除籍日(除籍後)1949.6.17除籍(1949.11売却後解体)
全長(身長)108.66m
基準排水量(体重)1690英t(1717t)
出力Admiralty式重油専焼缶2基Parsons式蒸気タービン2基2軸 44000shp(44610.3PS)
最高速度36.0kt(66.67km/h)
航続距離15.0kt(27.78km/h)/5500海里(10186km)
乗員183~~218名
装備(1941?)4.7inch45口径Mk.XII連装砲3基6門
4inch45口径Mk.V単装両用砲1門
ヴィッカース2ポンド機関砲x4(1x4)
エリコン20mm機関砲x4(4x1)
21inch四連装魚雷1基4門
爆雷投下軌条1基
爆雷投射機2基
装甲なし
建造所John Brown and Company, Clydebank, Scotland
(ジョン・ブラウン社 スコットランド国ダンバートンシャー郡ウェスト・ダンバートンシャー州クライドバンク市)
  • ゲーム内では8番艦となっているが本来は6番艦。実際の8番艦はHMS Jupiter (F85)ジュピターである。
  • J級駆逐艦は前級トライバル級駆逐艦が、駆逐艦としては大型で建造費が高いこと、魚雷発射管が4連装1基だけと乏しいことなどの欠点を改善する新型艦として建造された。
    4基あった主砲のうち後部の1基を減らして、5連装魚雷発射管2基を搭載し、船体設計も大きく改めるなど野心的な設計となったが、
    結局コストはトライバル級よりも高くつくというおかしな結果に終わった。
  • ジャベリンは1940年5月のダイナモ作戦において沈没した船の救援活動などを行った後、イギリス海峡で主に活動していた。
    40年11月、他のJ級駆逐艦4隻とK級駆逐艦カシミールと共にイギリス海峡を哨戒中、ドイツ軍駆逐艦隊と遭遇し、交戦。
    ジャベリンは艦首と艦尾に被雷して切断され、船体構造の実に57%を失った。
    にも関わらず懸命の努力により浮上していたこの不死身の船はジャッカルに牽引され、本国に帰還すると修理が行われた。
  • 1942年5月、復活したジャベリンはマダガスカル島攻略のアイアンクラッド作戦に参加、日本軍の甲標的による雷撃で戦艦ラミリーズが損傷を受けたので、潜水艦の探索と爆雷攻撃を実施する。
    6月には地中海へ戻り、マルタ島周辺での支援作戦であるヴィガラス作戦に参加するも、作戦は失敗した。
    ジャベリンは損傷した駆逐艦ネスターの乗員救助と曳航を行ったが、ネスターは奮闘むなしく沈没した。
    その後も地中海でメルサマトルーの砲撃支援などを行い、1943年後半には修理のため本国に帰還。
    修理完了後の1944年からは本国周辺海域で船団護衛などを行い、無事終戦を迎えた。
  • 因みにジャベリンというのは投擲槍のこと。有名な対戦車ミサイルとも同じ語源。