No282 潜甲/元ネタ解説

Last-modified: 2023-05-11 (木) 04:38:38
所属(中華民國海軍)
Kriegsmarine
艦種・艦型IIB型潜水艦
正式名称-(納入断念につき未命名、「艇」*1の「甲」*2)
→U-120(1940)
起工日1938.3.31
進水日1940.3.16
就役日(竣工日)1940.4.20
除籍日(除籍理由)1945.5.5(1950.浮揚後解体)
全長(身長)42.7m
基準排水量(体重)275英t(279t)
出力浮上時:MWM製RS127S 6気筒ディーゼルエンジン2基2軸 700PS(690shp)
潜水時:SSW製電気モーター2基2軸 360PS(355shp)
最高速度水上:13.0kt(24km/h) 水中:7.0kt(13km/h)
航続距離水上:8.0kt(15km/h)/3100海里(5700km)
水中:4.0kt(7.4km/h)/35-43海里(65-80km)
乗員22-24名
装備2cmSK C/30単装砲1門
53.3cm魚雷発射管3門(艦首:3門)
装甲なし
建造所Flender Werke, Lübeck
(フレンダーヴェルケ社 ドイツ連邦共和国シュレスヴィヒ=ホルシュタイン州リューベック市)
  • 「潜甲」は、中華民国が導入を進めたものの国際関係から同国で就役がかなわなかったドイツ製潜水艦である。
    • 実際に中華民国海軍で活動したことはないので、「潜甲」という艦名は幻萌オリジナル。
      「潜」艇+甲乙丙丁...という、案外わかりやすい(?)ネーミングだが、例えばWWI頃に中華民国海軍が接収した輸送船の一群は「華甲」「華乙」*3…と命名されたこともある。
  • WWI後ドイツが建造した最初期のUボート「II型」のうち、初期型の船体を延長し燃料搭載量を増やした「IIB型」がタイプシップである。
    比較的小柄で航続距離も短いのが特徴であり、1930年代後半に魚雷なども合わせて1000万帝国マルクで2隻購入を予定した。
    だがドイツ側はこのプロジェクトに対して前向きでなかったためか建造は遅々として進まず、結局国際情勢の悪化などの影響で建造されていた潜水艦そのものは中華民国に納入されることはなく、ドイツ潜水艦のUナンバーを付されてドイツ海軍の下で就役した(→U-120U-121)。
    • ちなみにドイツ海軍艦艇としてのU-120は、通商破壊のために外洋に出ることさえままならない航続距離の関係から専ら本土近海で訓練艦として従事しており、1945年の自沈までその任を全うしていた。

*1 中国語で潜水艦の意
*2 甲乙丙丁...の甲
*3 中「華」+甲乙丙丁...