No565 セヴァストポリ/元ネタ解説

Last-modified: 2024-04-30 (火) 00:58:40
所属Военно-морской флот СССР
艦種・艦型69号計画艦(クロンシュタット級重巡洋艦)
正式名称Севастополь
名前の由来Севастополь 黒海に面したクリミア半島南西部に位置する都市
起工日1939.11.5
進水日未進水(独ソ戦で建造中断、独軍撤退時に爆破全損し戦後解体)
就役日(竣工日)未就役
全長(身長)250.5m
基準排水量(体重)39034英t(39660t)
出力水管石油専焼缶12基蒸気タービン3基3軸 212913PS(210000shp)
最高速度32.0kt(59.26km/h)
航続距離14.5kt(26.9km/h)/8300海里(15372km)
乗員1819名
装備38cm連装砲3基6門
152mm連装砲4基8門
100mm連装両用砲4基8門
37mm連装機関砲6基12門
装甲舷側:230mm 主甲板:90mm 砲塔:305mm バーベット:330mm 艦橋:330mm
建造所Черноморский судостроительный завод, Николаеве
(ムィコラーイウ北造船所(ソ連 第200号海軍工廠) ウクライナ国ムィコラーイウ州ムィコラーイウ市)
  • 1930年代、ソ連は第3次5か年計画に基づき、海軍戦力の大規模な拡充を目指した。
    この計画では戦艦15隻、大型巡洋艦15隻からなる水上打撃艦隊を中核とする艦隊を保有し、列強各国の海軍に対抗するものだった。
  • 大型巡洋艦は当初、22号計画艦と呼ばれ、排水量15500t、速力38kt、240mm砲9~10門を搭載し、条約型巡洋艦を圧倒できる性能を持つとした。
    その後、ドイツ海軍のドイッチュラント級装甲艦(10000t、28kt、283mm砲6門)への対抗として設計を見直し、305mm砲を装備した、より大きな巡洋艦建造計画に変わった。それが69号計画艦である。
  • 22号計画艦の運用思想を引き継いでいるため、ソ連内外で巡洋艦と称したが、基準排水量35200t、全長250m、305mm砲9門搭載と、巡洋戦艦と変わらない大きさまで肥大化しており、一部の書籍では巡洋戦艦に分類されるほど。
     
  • 当時のソ連にとって戦艦・大型巡洋艦を合計で30隻も保有することは建艦能力の面から無理があり、その後の計画でまず戦艦4隻、巡洋艦2隻を建造することとなった。
    戦艦は406mm砲9門を備えた23号計画艦(ソビエツキー・ソユーズ級)となり、ムコライウなどで建造が始まった。
    巡洋艦はクロンシュタットとセヴァストポリと命名さたが、実は設計が完全に定まる前に起工していた。
  • また、独ソ不可侵条約により、ドイツ製の武器を購入できるようになったため、ドイツの38cm砲を取り付けてより火力を上げた69I案に設計変更された。
    だが、1939年にドイツがポーランドに侵攻したことで38cm砲の輸入は叶わなくなり、さりとて元の305mm砲の設計・製造が全然進んでいなかったため、クロンシュタット級は1941年に建造中止された。