勇者デンジュモクの冒険6

Last-modified: 2017-07-28 (金) 13:20:28



前回までのあらすじ
過去を吐露し、決意を新たにした勇者デンジュモクと、絆をより深くしたナマコブシ、マッシブーン、カミツルギ、ウツロイド、赤ウツロイド
いよいよ最後の賢者へ!


カミツルギ「こ……ここが彼岸の賢者の洞窟?」
マッシブーン「まるで人気がないな」
赤ウツロイド「呼んでみるか? とりあえず……」
ウツロイド「おーーい! 彼岸のレヒレさーーん! 力を授けてもらえませんかーー!」


しーーん…………


デンジュモク「返事ねーな……」
ナマコブシ「どこにいるんでしょうか……」


???「後ろよ」


勇者一行「「!!?」」バッ
カプ・レヒレ「今のは私の霧……まだまだね」
マッシブーン「貴女が賢者か……」
カプ・レヒレ「ええそうよ。 賢者はそれぞれ勇者の能力を底上げする……
私のところではその総合……『戦力』を鍛えさせてもらうわ」


カミツルギ「1人ずつに分けられたけど、僕は何をするの?」
カプ・レヒレ「アナタの武器はスピードね……じゃあこの高スピードで動くハリボテに攻撃していて」
カミツルギ「わかった! えい! せいなるつるぎ!」ズバッ


ウツロイド「私は何をすればいいの?」
カプ・レヒレ「治癒魔法の質を上げるわ……この近くの病院を手伝って」
ウツロイド「りょーかい、行ってきます」


マッシブーン「おらぁ! ふっ!」
カプ・レヒレ「言われる前にもう鍛練を始めてる……流石ね」


赤ウツロイド「mgmg……ひたすら毒キノコを食べることに意味とかあるのか?」
カプ・レヒレ「ええ。 毒に耐性がつけば、使う毒も強力になってくるわ」


デンジュモク「で、俺は何を鍛えるんだ?」
カプ・レヒレ「……アナタにはこれをあげる」
デンジュモク「なんだこれ? 黄色のクリスタル……?」
カプ・レヒレ「Zクリスタルのひとつ、デンキZ。 アナタ、Zリングを持ってるんでしょ?」
デンジュモク「ん? ……あああ!
そういえば女王に貰ったァ!」
カプ・レヒレ「……そのZリングとZクリスタルを組み合わせれば、戦闘中に1回だけ。 “Zワザ”っていう必殺奥義が使えるの」
デンジュモク「すげえ! じゃあそのクリスタルをはめれば!」
カプ・レヒレ「ちょっと違うわ。 今のアナタにはまだ使えないの」
デンジュモク「えっ!? なんで」
カプ・レヒレ「Zワザを使うには膨大な魔力が要るの。 アナタも充分魔力は高いけど、Zワザを扱えるまでには至っていない。 そこで! アナタには……」
デンジュモク「…………」
ギャング「「…………」」
カプ・レヒレ「ここにいるギャング全員を倒してもらうわよ!」
デンジュモク「イヤイヤ待て待てちょっとォ! ギャングて! コレ100人以じょ……」
カプ・レヒレ「はいスタート!」
ギャング「「おおおおおお!」」
デンジュモク「待てよォォォォーーーーーー!!!」


マッシブーン「ハア、ハア……だいぶパワーや反射神経が鍛えられたな……」
ウツロイド「……お疲れ……」
カミツルギ「疲れたぁ…………」
赤ウツロイド「……もう食べられん……」
ナマコブシ「皆さんお疲れ様です! 
あれ? デンジュモクさんは……」
カプ・レヒレ「フム……ちょっと見て来るわ」


カプ・レヒレ(ギャング150人はちょっとハードル高すぎたかしら……普通100人のところだったんだけど、ブルルのお墨付きってことで増やしちゃったわ)
カプ・レヒレ「デンジュモク? 無事? ……!」


デンジュモク「……ハア、ハア……」
ギャングその1「」
ギャングその46「」
ギャングその138「」
デンジュモク「……ヘヘ」バタッ
カプ・レヒレ「デンジュモク!」
デンジュモク「レヒレさん……やったぜ俺……ギャング100数十人抜き
どうだ? Zワザ使えそうか?」
カプ・レヒレ「………(魔力が格段に上がってる……) ええ、充分よ」
デンジュモク「!! やった……」
カプ・レヒレ「まさかクリアするとは思わなかった……ブルルが認めるわけね」
ウツロイド「お疲れーデンジュモク
回復するよ」
デンジュモク「サンキュな」
カプ・レヒレ「……(このパーティなら……魔王も倒せるかも……)」


その頃
ネクロズマ「……貴様が魔王か」
アクジキング「…………」mgmg
ネクロズマ「決着をつけさせてもらうッ!」ダッ
???「待て」
ネクロズマ「!? 貴様は……
ということはまさか!」
???「…………」ニヤリ


続く