勇者デンジュモクの冒険7

Last-modified: 2017-07-28 (金) 13:22:43



前回までのあらすじ
UB王国……長らく平和だったこの国は、女神フェローチェによって加護を与えられていた。
しかし魔王アクジキングによって女神は封印され、恵みが失われてしまう。
女神の封印を解くのに必要なのは、賢者と呼ばれる4人から与えられるスタンプ……
大切なものを守れなかった過去を持つ
雷の魔導師<ライトニング>デンジュモク、その使い魔ナマコブシ、
筋肉戦士<イクスパンション>マッシブーン
折り紙盗賊<スラッシュ>カミツルギ
白の魔法使い<パラサイト>ウツロイド
赤の魔法使い<パラサイト>赤ウツロイド
ついに全ての賢者からスタンプと更なる力を得た、この勇者一行は
魔王を倒すため、魔王城まで来ていた……!


カミツルギ「ここが魔王城……」
赤ウツロイド「ずいぶんと不気味な建物だな……センス悪っ」
ウツロイド「そこはツッコミ入れちゃダメなとこだと思うよ」

魔王兵「ハッ……侵入者だ! 応援を!」
マッシブーン「見つかってしまったな……どうする?」
デンジュモク「そりゃあ……強行突破に決まってんだろ!」
ナマコブシ「ですね!」
魔王兵「かかれェッ!! ……うっ!?」
ドサ、バタバタバタ
赤ウツロイド「今のは私の毒だ。 雑魚はこれで減ったぞ」
カミツルギ「サンキュ! 僕らは突っ込むよ! リーフブレード!」
マッシブーン「おう! ばくれつパンチ!」
デンジュモク「かみなり!」
ドドドドドドドドドド! ! !
魔王兵「ぐわああああッ!」
魔王兵「く……ッ おかしい! 奴らも攻撃は喰らっているハズなのに……ッ」


ウツロイド「私の白魔法で常時回復状態。 ちょっとやりすぎ?」
ナマコブシ「いえ。 むしろこれくらいじゃないと魔王は出てきませんよ」


デンジュモク「うおおおおお! シグナルビ……はっ!?」
ウツロイド「魔法が出ない?」
赤ウツロイド「これは一体……」
ナマコブシ「魔法を封じられている……?」
???「ご名答」


デンジュモク「誰だお前は……ッ
え…………………!?」
マッシブーン「オイ、まさかアイツら!」
カミツルギ「ナマコブシの話に出てきた……!」


グソクムシャ「久しぶりですね、デンジュモクさん?」
デンジュモク「………………ッ」
アメモース「何そんな驚いてるんです?」
ミロカロス「私達、魔王様についていったじゃないですか」
アリアドス「もう忘れた、なんて言いませんよね?」
ヤトウモリ「我々は貴方を見捨ててついていったんです」
ヌメルゴン「弟子を見捨てるような師匠になんてついていけませんから」
デンジュモク「…………は……あ…………ッ!!」
カミツルギ「デンジュモク! しっかりして!」
アメモース「どうやら精神に大きくダメージを与えられたようですね……
勝機は逃しません。 ふきとばし」
ウツロイド「!!」シュン
マッシブーン「これは……!」シュン
赤ウツロイド「強制ワープ……空間移動系の魔法か!」シュン
カミツルギ「ど、どこに飛ばされるの!?」シュン
ナマコブシ「デンジュモクさんっ!」シュン
デンジュモク「…………」シュン


ドサッ
ウツロイド「痛た……ここはどこ?」
赤ウツロイド「ウツロイド! 同じ場所だったか!」
ウツロイド「赤! ……ずいぶん遠くに飛ばされたみたい……どこかの森だよね」
赤ウツロイド「あのアメモース、かなり強力な空間魔法使いのようだな」
アメモース「誉めていただきありがとうございます」
ウツロイド「!! アナタもここに……!」
アリアドス「私もいますよ。 あなた方はここで終わってもらいます」
赤ウツロイド「そんなことはさせない!」


カミツルギ「どこかの岩山なんだろうね……」
マッシブーン「ああ、そうだな……
む? 来るぞ!」
ドドドドドド! ! !
ミロカロス「外しましたか……」
ヤトウモリ「なかなか優秀な反射神経をお持ちのようで。 ですが忘れないでくださいよ……地の利はこちらにあります」


デンジュモク「…………」
グソクムシャ「フフ……言葉も出ないようですねぇ」
ヌメルゴン「実質2対2。 精神だけでなく、身体も潰してやりましょうか……」
ナマコブシ「く……デンジュモクさん……!」


???「…………」mgmgmgmgmg
???「貴様は本当によく喰うな……
さて、こいつの処分をどうしようか」
ネクロズマ「…………くッ、まだ……勝負は、ついて、いな……い……がぁッ!」ドサ
ネクロズマ「……う……」ググ
???「まだ生きているか。 なかなかしぶといな……あの女神のためか。
素晴らしい忠誠心じゃないか……
だが
もう一度……地に伏せてもらうか」
ドッ…………
ネクロズマ「……は……ぐ……」バタ
???「………………」mgmgmgmg
???「なかなかやる野郎だったが
……まぁ、魔王に敵う者はいない
さっき入ったらしい侵入者も、我が近衛兵にかかっては生きて帰れぬだろう」


ウツロイド「……」
赤ウツロイド「……」
アメモース「……」
アリアドス「……」


カミツルギ「……」
マッシブーン「……」
ミロカロス「……」
ヤトウモリ「……」


デンジュモク「……」
グソクムシャ「……」
ヌメルゴン「……」
ナマコブシ「……」


続く