タイトル : キングモロヘイヤー:告白
著者名 : おなにかずき
ジャンル : モロヘイヤ
本文 :
そうだ!どうせ聞こえるなら、聞かせてやるさ!
モロヘイヤ!
好きだァー!モロヘイヤ!愛しているんだ!モロヘイヤ!
料理をする前から 好きだったんだ!
好きなんてもんじゃない!
モロヘイヤの事はもっと知りたいんだ!
モロヘイヤの事はみんな、ぜーんぶ知っておきたい!
モロヘイヤを煮て食べたいんだァ!
焦がしちゃうくらい煮つくしたーい!
果実の毒は
葉のカルシウムでかき消してやる!モロヘイヤ!好きだ!
モロヘイヤーーーっ!愛しているんだよ!
僕のこのビタミン不足の体を助けてくれー!モロヘイヤさーん!
家庭栽培が可能になってから、モロヘイヤを知ってから、僕は君の虜になってしまったんだ!
愛してるってこと!好きだってこと!僕に食べさせて!
モロヘイヤを僕に食べさせてくれれば、僕の体は苦しまなくってすむんです。
優しい君なら、僕の体のうちを知ってくれて、僕に食べさせてくれるでしょう
僕は君を僕のものにしたいんだ!その美しい葉と美しいすべてを!
害虫が邪魔をしようとも奪ってみせる!
イモムシがいるなら、今すぐ出てこい!相手になってやる!
でもモロヘイヤさんが僕の愛に応えてくれれば戦いません
僕はモロヘイヤを煮るだけです!君の根っこの奥底にまで塩を使います!
大さじ一杯の塩をどこにもここにも使用します!
塩だけじゃない!コショウも君に使います!それが僕の喜びなんだから
喜びを分かち合えるのなら、もっと凄い調味料を、どこまでも、どこまでも、使わせてもらいます!
モロヘイヤ!君が土の中に素っ裸で出ろというのなら、やってもみせる!
モロヘイヤ「それって土葬やん」
~Fin~