タイトル : 黒歴史
著者名 : Leeds
ジャンル : 黒歴史
そう・・・あれは熱い夏の日だった・・・・
他人のおさがりの夜専用のオカズしか食していなかったおれは
オンリーワンがほしくなったのだ
当時の俺はフルスロットル
よる専門なのに朝からツマミ食いもザラ
だから学校帰りに偵察をかさね
とうとうみつけたんだ
とある 自 販 機
部活を塾にいくといってさぼり
1ヶ月のお小遣いをまるまるにぎりしめてはしった坂道
汗だくで家にかえった俺のカバンには
光輝くアンチクショウがいたんだ
みえる、みえるよ
聖なる大宇宙がみえる
中の人の一部には
桑田選手みたいなエラもいたけれど
すべてのページをフル活用したと自負できる
でも何事にもおわりはやってくる
そう、飽きるんだ
たとえば裏の電話番号がたくさん書いてあるところとか
おれはかけた
それまでとは別の意味でかけた
10件中2件ほどは民家だった
想像してごらん
夜中に眠そうな声で「はーい」ってでるおばさんの声
でも当たりはあったんだ
おれはハマった
日課になった
音のなる床さえもわかるようになったほどだ
だが終わりは月末にやってくる
あるとき母がおれを呼び出した
暗い普段つかわない部屋だった
母:ねえ
おれ:はい
母:Qちゃんってよんでいい?
高橋尚子がシドニーで優勝する2年前さ
俺は謝った、それはもうひたすらに
許してくれたと思っていた
たまに食卓で母親が
母:Qちゃ、りーづおしょうゆとってきて
こんなことをたまに言い出すまでは
fin