ローラー(Splatoon)

Last-modified: 2024-03-16 (土) 21:42:24

登録日:2022-12-08 (木) 14:46:47
更新日:2024-03-16 (土) 21:42:24
所要時間:約 9 分で読めます


▽コメント欄
Tag: Splatoon Splatoon2 Splatoon3 Splatoonブキ解説項目 コロコロ ブキ ローラー 転がしブキ 鈍器




ローラーとは、『Splatoonシリーズ』に登場するブキ系統である。


概要

壁等をコロコロしてペンキを塗り広げる道具のローラーを、そのままサイズアップした近接ブキ。
シューティングゲームでありながら銃器要素を完全に捨て去った見た目通りに近接戦闘に特化しており、ローラー部分を直接当てれば一撃で相手を塗り潰すことが出来る。

振り下ろした後に入力しっ放しにすると地面を塗るコロコロモードに移行し、その見た目通り移動しながら地面を素早く塗り進める特徴をもつ。敵も一部を除けば一撃で轢き殺せる。

さらに振り攻撃時はインクの飛沫を前方に飛ばし、ある程度の距離までダメージを与えることも可能。とはいえチャージャーやスピナーほどの射程は無く、全体的に遠距離への対応力は一部の例外を除いてほぼ皆無。インク消費も結構大きめ。

また、自分の目の前にブキを振り下ろすという仕様上、正面への攻撃の際は自分の足元を塗れないという何気ない欠点もあるので、足場が悪い場所での戦闘は基本不利。キルを取るために塗り広げる意味でも前に出る必要があるブキ種だ。

その余りある近距離戦に割り切った特性と1確威力を持つが故、このブキはスプラトゥーンにおける唯一無二の『塗り』と『インクへのセンプク』要素が他のブキ以上に噛み合っている。

ステージに疎らに撒き散らされたインクのどこかに食虫植物の如く音もなく潜伏して待ち構え、近寄ってきたイカタコをワンボタンで一瞬で潰せる奇襲性能がローラーの大きな強み。
他シューティングで言う『角待ちショットガン』をインクさえあれば常にどこでも行えると言えば分かりやすいか。

なにせ敵のインクが一帯に撒かれたエリアどころか、一滴レベルのインク跡でも潜伏できる仕様上、どこに潜んでいるか分からない一撃必殺の近接ブキがどこからともなく飛び出して死角からブチ殺しに掛かってくるのだ。
ポップな見た目に反してやってることはまんま通り魔。3Dゲームなので平面でなく上方からの奇襲?も当然出来る。スプラローラーだッ!

無論やられた側は心臓に悪いなんてもんじゃない。
いざ大事な場面でことを起こそうとしたらいつの間にか塗り潰されるのだ。時として一気に戦意を削がれることだろう。

チャージャースピナーのような射程の暴力とはまた違った『圧力』こそ、ローラーというブキが備えた魅力である。


運用

清々しいまでに近接戦闘に特化した前衛ブキであるため、シューター以上に前に出てキルを取ったり前線を塗ったりとやることは多い。
コロコロ移動で広く塗って貢献し、いざとなれば直接殴って始末出来る単純性で初心者でもそこそこ扱えるが、単純さ故に極めるとすれば要求スキルのハードルはグンと上がる。

先の通り銃要素を投げ捨てているので例外を除いて中~遠距離への対応はことごとく苦手。飛沫を飛ばせるといっても、振りモーションがあるためにシューター等より隙はデカい。
ナイフ片手に銃へ突撃するような真似は普通やらないだろうが、バトルではそんな甘い事は言ってられない。敵は容赦なく向かってくるし、無慈悲なまでに撃ち抜こうとしてくる。

逆に言えば、近づきさえすれば後はこっちの独壇場。
直接ぶん殴ればエイムもへったくれもない。.52ガロンをも越える速度で相手は死ぬ。飛沫でも何度か浴びせれば死ぬ。
幸いにも、ほとんどのローラーは近接戦に振り切った性能に見合う機動力は与えられている。よって、ローラーを持つならどんな手を使ってでも接近戦に持ち込まなくてはならない

接近戦では最強格レベルではあるものの、一定の経験を積んだ相手は当然それを理解している。こちらを認識して迎撃態勢になった敵に真正面から突撃したところで、大抵は撃ち抜かれて死に戻りするのが関の山。
潜伏中や移動中、地形越しに獲物をよく観察し、こちらを『認識』しているか、つまり『近寄れて』『殺れる状況』かどうかを判断する必要がある。

もちろん、始末する時は不意打ちだろうが味方と交戦している奴を横から掻っ拐おうが問題は無い。敵の数を減らせればそれで味方全体のリスクを減らせて万々歳なのだ。
段差に隠れ、リスポーンしてきた敵を片っ端から産地直葬したりといった狡猾な立ち回りだって立派な戦術である。といっても当然煽り行為はダメだぞ!
度重なる理不尽な潜伏キルにブチギレて突撃してくる=こっちの土俵に誘い込めたなら、後はもうカモ状態。
まぁ要するに最終的に試合に勝てばよかろうなのだ。?

2』以降は『タテ振り』と呼ばれる、縦向きにしたローラーを振って飛沫をより遠くへ飛ばす中距離への干渉手段を獲得した。振りスピードはやや落ちるものの、壁塗りや素早い接近が可能となっている。
また、ヨコ振りでは出来なかった足元塗りが出来るのも大きなポイント
これらを駆使し、奇襲を主軸にして戦場を荒らし回ってやろう。


種類

スプラローラー

ローラーの基本型。
この時点でも一定の戦闘力を持っており、振り速度も0.4秒と早く、機動力も申し分無い。
威力、速度、射程で偏った特性を持たない平均的なステータス故に性能も安定しており、様々な亜種ローラーが追加されている環境でも愛用者は多い。
ただやはり遠距離ブキは苦手なので、サブやスペシャル等で上手く対応しよう。

コレを担ぎながらローラーの基本を体に覚えさせ、それから対応したいシチュエーションを探していき、各々亜種へと手を出していくのがメジャー。

1』と『2』には見た目違いのヒーローローラーレプリカも存在。スタイリッシュな見た目が好みならamiiboやヒーローモードで手に入れておこう。
3』ではヒーローローラーは無いものの、真っ白な見た目のオーダーローラーレプリカが存在する。


スプラローラーコロコロ

『初代』でコロコロコミックとコラボした際に輩出されたスプラローラーの亜種。ブキチセレクション収録。
フレームは中空チタン、軸受けにボールベアリングを採用し、内部に ダンパーを取り付け、更にスタビライザーや強化グリップ等々……ブキチが様々なパーツでグレードアップした結果、一周回って元のスプラローラーと同一の性能になったという如何にも"らしい"設定。
ローラー部分にはコロコロのロゴが彫られているのも特徴。

サブスペはスプラッシュシールドとスーパーショットという特異な組み合わせで、『3』まではローラーにシールドを積んだのは現状コレのみだった。


カーボンローラー

軽量のカーボン素材を採用し、飛沫の射程を失った代わりに振り速度とコロコロ移動が尋常でないくらい爆速になった接近戦完全特化のローラー。

スプロラの時点で既にかなりの振り下ろし速度を持っていたのに、さらに倍のスピードで振り下ろせるようになっている。その振り速度は僅か0.2秒以下
こちらの射程圏内にしっかり捉えれば先にダメージを受けても後出しで捩じ伏せられる驚異的を通り越して理不尽じみたド畜生スピードを誇る。

相手側からすればインクからカーボンが顔を出したと思ったら、いつの間にかキルカメラに切り替わっていた?レベルの文字通りの『瞬殺』ぶりを発揮する。

一方で射程の短さは大きな弱点であり、ひたすら前に出なければ活躍出来ないピーキーなブキ。
飛沫の威力も低く、コロコロモードで轢き殺せなくなっているのも中々痛い。

ただし、サブにクイックボムを搭載しているなら話は別。
『1』では無印、『2』『3』では『カーボンローラーデコ』についているのだが、なんとクイボ直撃からの本体の飛沫で必殺コンボが出来てしまう。
これにより本来の1確距離より少し離れた相手すら抹殺してしまうため、ぶっ壊れブキと名高い。
『1』で近距離ブキを使用していたイカ達からはトラウマものであり、愛好家も多いが嫌っているイカも多いというとにかく好き嫌いの激しいブキ。


ダイナモローラー?

概要に示されている『例外』がコイツ。
基部に発電機とモーターを内蔵し、あろうことかローラー本来の機動力を自らかなぐり捨て、遠心力を強化して飛沫の飛距離・量を増大させたローラー界のバスターソード。

絶望的に落ちた機動力とインク消費を生け贄に、前方への莫大な制圧力を得た中距離ローラー。
制約は多いものの、熟練者が担げば単騎で戦局をひっくり返しかねないポテンシャルを有している。
詳細は個別項目へ。


ヴァリアブルローラー

ローラー部にケース型の伸縮機構を採用し、各ローラーの良いとこ取りを目指した特殊ローラー。
分かりやすく言えば、スプラローラーのヨコ振りとダイナモローラーのタテ振りを搭載して遠近両方に対応させたブキ。それぞれ微妙に振りが早くなっているが、1確範囲が狭くなっている。

ヨコ振りは塗りもスプロラに劣るが、タテ振りの方はダイナモと比べて横にもインクが広がるためこちらは塗り性能がかなり高い。
加えて比較的軽量なので、タテは振りかぶっている間もそこそこ移動できる点がダイナモと大きく異なる。また、コロコロモードで1確が取れるローラーの中では最も塗り進みが早い。

素早い近接戦と中距離への干渉を切り替えて戦うことができ、味方の編成によって求められる立ち回りも大きく変わっていく。タテヨコ両方をうまく使いこなせないと器用貧乏になってしまう特異なローラー。
タテ振りを敵の近くで間違えて繰り出すと、そのゆったりとした隙だらけの挙動故にほぼ確実に返り討ちにされてしまうので注意。
特に壁を登ってすぐに敵に攻撃しようとした時に、ジャンプで壁を登ってくるとタテが暴発しやすい。ボタン操作を良く慣らして運用しよう。

『3』では前作の『ヴァリアブルローラーフォイル』から引き継ぐ形で無印が「マルチミサイル」を持っていたが、他のマルチミサイル持ち?が暴れたとばっちりを受けスペシャルゲージの溜まりやすさ・マルチミサイルのゲージ消費仕様ともども弱体化されることになった。


ワイドローラー

例外その2。『3』の'22年Chill Seasonで追加された新型ローラー。
ハッ○ーセットか駄菓子屋のオモチャ風の安っぽいプラスチックの塊みたいな見た目が特徴で、タンク部分に相当するパーツもファストフードのドリンクケース。

圧倒的なまでの塗り性能を誇るヨコ振りと、細長いが非常に長射程のタテ振りが特徴。
徹底的な軽量化に加えロールの幅が横に長いため、中量級でありながらカーボンに匹敵する速さのコロコロ移動で広範囲を塗ってしまえる。運営曰く『一面を自分のインクに染めてハッピーになろう!』とのこと。

とまぁ一見至れり尽くせりな性能だが、轢き殺しが不可能・ヨコ振りすら直撃2確・タテ振りの1確範囲も短いなど火力面が大幅に犠牲になっており、ローラーとは思えないほどメインの対面性能が劣悪。
その上、初めて実装された無印はスプラッシュシールドとキューインキという即応性のダメージ手段が無いサブスペで、単騎の戦闘力がとにかく低い。
そのダイナモとは別ベクトルでピーキーな性能をはじめ、巷ではいじられるネタに事欠かないから不遇ブキ。

詳細は個別項目。


おすすめギアパワー

  • インク効率アップ(メイン・サブ)
    近距離では飛沫を飛ばし続けて牽制する使い方が多いので、とりあえず困ったら積んでおくと間違いない。
    ことダイナモローラーであれば半分近くをメイン効率で埋めなければマトモな運用が出来ない。
    また、当たり前ながらサブも併用して戦うのでサブ効率も優秀。
    クイックボムを持ったカーボンローラーならサブ効率をガン積みして2個投げ戦法を運用するのもアリ。
  • インク回復力アップ
    インク切れを起こすと只の威力皆無の穴空きチーズのこん棒に成り果てるので、切らさないように動き、万が一切れてもこのギアで素早く回復して戦線復帰しよう。
  • イカ移動速度アップ
    接近戦を主とするため、まず近づく為の機動力の確保として重要なギア。単純に逃げる足としても活きるので、生存率=前線での活動時間も増す。
    ローラーはシューター以上に前線に出て暴れる必要があるので、基本ギアパワーに採用しても腐らない。
    ダイナモローラーはイカ速度のマイナス補正を相殺する目的でサブに一個積むと多少はマシになる。
    カーボンローラーは熟練するまでは射程の都合で『思ったより届かない』視覚的ラグが起きやすいので、感覚的にも何時もより『前に出る』為に優先度は高めで載せておこう。
  • 復活時間短縮
    前線特攻を生業とするブキなので相性バッチリ。
    近距離即死ブキをやっとこさ倒したら爆速で帰ってきて荒らされるとなると相手からしたらウザいことこの上ない。
  • 安全シューズ/相手インク影響軽減
    多少のインク踏み抜きを無視してでも近距離で戦う状況も少なくない。
    前衛故に攻撃を貰いやすいブキであるので、最大40ものスリップダメージと移動力低下は死活問題。
    サブ影響軽減と併せてお守り程度でも良いので積んでおこう。
  • イカニンジャ
    なんでもいいからとにかく近づいて相手を撲殺したいという殺意の高いプレイヤー向け。
    射程の短いローラーは位置がバレるだけでも不利になりかねないので、積むだけで簡単に気配を消せるのはまさにうってつけ。
    デメリットとしてイカ移動速度が下がってしまうので打ち消し用にイカ速を積むと動きやすい。



追記・修正は、重い?コンダラ?を振り回しつつお願いします。


△ページトップ
項目編集


この項目が面白かったなら……ポチッと 1 

コメント欄

▷ 表示する