スピナー(Splatoon)

Last-modified: 2024-03-17 (日) 10:57:09

登録日:2022-12-07 (水) 13:57:02
更新日:2024-03-17 (日) 10:57:09
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Tag: DPSの鬼 Splatoon Splatoon2 Splatoon3 Splatoonブキ解説項目 ガトリング砲 スピナー スプラトゥーン チャージ ブキ




スピナーとは、『Splatoonシリーズ』に登場するブキ系統の一つであり、ロマンの塊である。


概要

初代』のアップデートより追加された後発のブキ種。『2』で2種類、『3』で1種類が新規追加されている。

一際目を引く大容量タンクに接続された多銃身バレルという、物騒な造形を一目見れば分かるであろう。
そう、ガトリング砲である。

チャージャーと同様にチャージを挟むブキであり、二段階にも及ぶチャージ時間に比例し、長時間に渡ってインクを超速レートでブッ放すトリガーハッピー御用達のブキ種。
特定の位置にドンと構えて固定砲台と化し、唸る高速回転バレルから広範囲にインクをドゥルルルルルルル出来るのだ。

ロマン以外の何物でもない。

そのごっつい見た目通り攻撃性能は高い。特に、コンマ数秒でも弾を当て続ければどんなイカタコをも殺す圧倒的な攻撃力と、チャージに比した広く密度の高い弾幕によるメチャ広い攻撃範囲のおかげで、敵が見えてさえいれば近づく前に始末できる総合火力の高さがウリ。
「チャージ後、長時間弾を撃ち続ける」という特性のおかげで、チャージャーと異なりエイム力が多少足りなくても誤魔化しが効く。要は撃ちながら敵に銃口を向ければ相手は死ぬということ。

一方、鈍重で足が遅いという無視できない欠点もある。
そして撃つためにはチャージせねばならず、そのチャージ中は歩行速度が遅くなる。そして自分の足元にインクが落ちないため、「撃つ→インクに潜る→高速移動」という他のブキなら当たり前にできるルーティングが非常にもっさりとしか行えない。
大抵の敵はその射程&攻撃力で近づく前に始末できるのだが、このもっさりした挙動のため、接近戦に持ち込まれると非常に不利。
横や背後から不意打ちされると非常に脆い…というかとっさの対処全般が悉く苦手。
その代わり、射撃中のヒト移動は比較的速い部類に入る。ヒト移動速度アップをつけるとかなり軽快に動く事も可能。


性質

攻撃力・精密性・連射速度といった基礎スペックが非常に高い。
当然正面からの撃ち合いにはめっぽう強く、1対1なら圧勝、2対1、3対1であろうと余裕で撃ち勝てる。複数のイカを鎧袖一触にできる爽快感はスピナーならでは。
チャージさえすれば発射中も歩き撃ちが可能なので、障害物に出入りして様子見しながら射撃、という戦術も可。

ただ、それを分かっているシューター/マニューバー/ローラー及びフデの近接使い達がバカ正直に真正面から突っ込んでくるワケがないというのが、このゲームの難しい所。

なにせこのブキ、

  • (程度に差はあるが)チャージに時間が掛かる
    • 加えて基礎火力は30前後で確定数が4発なので、溜め無し撃ちではマトモに戦えない
  • しかもチャージキープが基本できないのでイカ状態からすぐ攻撃に移れない
  • 両手持ちする程に重いので歩行速度にマイナス補正が掛かり、足が遅い
  • 他のブキと違って足元にインクが落ちないので、遠くは塗れるが近くが塗れない=急接近されたり足元を塗られたりすると逃げられない
    ……と足回りの面で大きな弱点を抱えており、不意打ちに非常に弱い。
    特に最後の項目が致命的な弱点であり、敵インクの中に突っ込むなど、安全な「足場」を奪われた状態になるとほとんどの行動がとれなくなってしまう。

わかば?を手にしたばかりのイカしてない(ランク4以下の)連中ならともかく、ガチマッチに参加するようなイカ達はスピナーの弱点も当然熟知しており、バンバンこちらの場外戦術に持ち込んで始末しに掛かってくる。

横や後ろから近距離ブキに襲われたらまず勝ち目はないし、こちらの射線が通らないようわざと壁の裏に隠れて、そこからインクを投げるように攻撃されるのもキツいので、そいつらをイカに相手にしないか、或いはイカにそのような状況に持ち込ませないかが重要になる。

だが、エイム力を磨きチャージの感覚も叩き込んだ上級者はフルチャージに拘ることはない。遠距離の敵はフルチャージで蜂の巣にし、不意をついて近づいてきた敵は半チャージで始末するという使い分けができることがほとんどで、こうなるとスキを突くことすらままならない鉄壁の要塞と化す。
どのブキにも「上級者ならできているべきテクニック」が存在するものだが、スピナーに関してはこの「半チャージ撃ち」がそれに当たるだろう。

それはさておき、スピナー使いは「イカに背後を取られにくい安全な場所を確保するか」「その安全な場所をイカにして守り切るか」という点に勝敗が掛かっているブキである。
安全な場所を確保したら、忍び寄ってくる敵をウォーリーを探せ?の要領でいち早く発見し、邪魔になる前にキルしておく」というのがスピナー使いの主な仕事。
もちろん、容易に回り込まれるような目立ちやすい場所に留まって射撃するのはご法度。

だが、いかに安全な場所を確保するのが大事とはいえ、芋っていてはせっかくの攻撃性能も活きてこない。
味方の進軍に合わせて、スピナーも前進する必要がある。
「敵が撃てるようになる危険な場所」と「安全だが敵を撃つには遠い場所」、この2つの境界線ギリギリを見極めることこそが、実はスピナーにとって一番大事なポイント。

当然インク消費の増減も激しいので、タンク容量には常に気を配っておかねば肝心なところで只のデカい的になりかねない。
インクが枯渇していてもチャージ自体は出来るが、速度が通常の半分以下になる。
相手が見えなくても一定のタンク容量とチャージを維持し、咄嗟の状況でも照準を合わせられるよう身構えてられるように。
しっかり鍛練を積んで固定砲台から移動要塞へと進化しよう。


種類

バレルスピナー

最もオーソドックスな性能を有するスピナー。
THE・ガトリングなバレルと、ウォーターサーバー型のデカいタンクが目を引く。

スピナーの中では中間の性能だが、射程も長くチャージ速度もすぐに慣らせるレベル。スピナーの基礎を覚えるには最適な纏まった性能に仕上がっており、何気にインク消費効率も比較的良好。
ただし、前に出るような運用はスピナー初心者なら控えた方がいい。まずはチャージャー同様にステージごとの定位置を覚え、相手より上の位置を取ることを体に覚えさせよう。

『2』では見た目のみが変わったヒーロースピナーレプリカ、『3』でもオーダースピナーレプリカが存在する。見た目の好みで担ごう。


スプラスピナー

バレルよりも射程を落とした代わりにチャージ速度を向上させた中~近距離向けのスピナー。
射程が短めなので必然的に前に出て戦う必要があるが、素早いチャージで近距離でもシューター達と渡り合えるポテンシャルを有する。
塗り性能も高いが、見た目に反して素の消費量が多めであり、チャージが短い=撃つ機会が多いのでインク管理は怠らないよう。

前線でタメを張れる上にその辺のブキなら射程差で一方的に殴られる痛さと怖さを教えてやれる性能から生み出された『性格スピコラ』の造語は有名。

「“スプラ”銘だから初心者向けのバランス型かな?」と思いきや、実はスピナーとしては後発の種類で、むしろカテゴリ内では尖ってる部類。これは、『ペトロ』が初めてのスピナーとしてバレルスピナーを市場へ投入し、『スプライカ』ブランドが後から発表したという背景設定があるため。
とはいえスピナーのチャージや独特のエイム感覚に慣れてないイカにとっては、上手く噛み合えばお手軽にスピナーの強みだけを体験でき、扱いやすく感じることもあるバランスとなっている。


ハイドラント

より肥大した真っ赤なボディと長砲身のトライバレルに長大なタンクを搭載した重量級スピナー。
消火栓をモチーフに、その機構を転用した圧力でドゥルンドゥルンとバレルが唸る様はさながらバイクエンジン。

約2.5秒も掛かるとんでもなく長いチャージ時間重量級ブキのリッターやダイナモと同様のイカ速度10%低下、チャージ中の移動速度が最低等の数々のデメリットを対価に、バレルスピナーよりもさらにワンランク上の長射程を獲得したスピナー。
その上フルチャージ時には威力が上昇するという特性も持っており、スピナーで唯一3確のダメージを叩き出すことができる。

スプラチャージャーをも越える射程で高威力の弾を上から長時間に渡って浴びせられるという、脅威以外の何物でもない鬼畜性能。チャージ時間が長い分射撃時間も長く、ヒジョーーに長い間インクをブッ放すことが出来る。
密集しやすい地形であれば敵チームを2~3人纏めて薙ぎ払う地獄絵図を展開することも容易い、圧倒的な攻撃性能を誇る。

当然だがインク消費は莫大なので、ギアで補いつつ適度に回復を挟む管理スキルも要する。
足回りも非常に重いため、そのオーバースペックを活かすには相応のプレイヤースキルも必要とし、初心者が使ってもただの重りにしかならない。
チャージ時間が長いために相対的な塗り性能も壊滅的なので、キルに振り切って運用するために他のスピナーで立ち回りを極めてから担ぐことを推奨する。


クーゲルシュライバー?

『2』で追加された多色ボールペンがモデルのスピナー。名前はドイツ語でそのままボールペンを指す。

射撃開始直後は射程が短い代わりに連射力に優れた短射程モードだが、一定時間射撃を続けると射程と精度に優れた長射程モードに変化するという変わった特徴を持つスピナー。ボトルガイザーやヴァリアブルローラーと同じ、2モード搭載の可変ブキである。

また、射撃中にもう一度溜め直せるリチャージ機能が搭載されており、それを用いることで一方のモードを維持して戦うことが可能。
長射程モードでの狙撃はもちろん、短射程モードを維持することで後衛ブキにあるまじき塗り性能と高いキルスピードを発揮する。
総じて遠近両方に対応可能な随一の自由度を誇るが、それをフルに活かすにはやり込みが必要。

『2』で登場した当初はかなり至れり尽くせりの性能で大暴れしたが、その結果念入りにも程がある下方修正を受けて悲しみを背負うこととなった。


ノーチラス47

『2』から登場した銀色に輝くメカメカしいスピナー。
名前はオウムガイの意味。

威力と射程は控え目だが、チャージ量に依存しない『チャージキープ』がスピナーの中で唯一可能、かつリチャージ機構まで備えた非常に多機能なスピナー。
代わりに射撃時間は短いが、リチャージ機能を使えば長時間発射することは可能。
インク消費効率がやや向上している他、弾ブレも少なく弾速も速いためエイムが精確なほど真価を発揮する。並の短射程ブキや中射程ブキでこいつに抵抗するのは至難の業だ。

スプラスピナーより突撃したいというヒャッハーなプレイヤーには誂え向きな一品だが、適宜チャージを調節しながら器用に戦う必要があり、対応出来る状況が多い故に要求スキルは高い。
またチャージ中のヒト速度がハイドラント並に鈍足なので、未チャージ状態で会敵すると非常にキツい。

射撃時間の短さをリチャージとキープで補うような性質なので、フルチャージで無理に撃つよりも高精度のエイムと最低限の弾数(手数)を意識し、半チャージ射撃に専念すると戦いやすくなる。


イグザミナー

『3』のDrizzle Seasonで追加された新しいスピナー。モチーフはおそらく採点ペン。
射程はノーチラスと同等だが、フルチャージ時のみスピナー中トップクラスの連射速度に変化する。
その発射レートはクーゲルシュライバーの短射程モードに匹敵し、他の追随を許さない分厚い弾幕で照準に捉えた敵を一瞬で蒸発させてしまう
また、スピナーの中ではチャージ中・発射中のヒト速が速いのも特徴で、射程外へ逃れようとする相手も許さない獰猛なハンターのようなブキ。

その一方、射程の割にフルチャージに要する時間が長いという弱みももつ。
半チャージでも十分な火力が出せるが、1発の威力はスピナー中最低であり、減衰などで確定数がブレやすいのも悩ましいところ。
チャージ時間という大きな隙を誤魔化しつつ、前線に出て暴れることが求められる技巧派のブキ。


おすすめギアパワー

インク残量がそのままチャージ可能な量=残弾数に直結する。固定砲台のような戦い方故に特化させるのは容易。

  • インク効率アップ(メイン)
    インクを消費しながらチャージする仕様上、単純にフルインクから発射出来る回数が増加するので、いくら積んでも腐らない。
    ハイドラントは特に消費が激しいので、他パワーを差し置いてでも優先的に採用しよう。
  • ヒト移動速度アップ
    撃ち歩き時の速度が向上し、制圧力やエイム合わせに寄与する。塗れない床に居座ることもままあるため、定位置への移動としても使える。
    イカ速度の方はハイドラントを担ぐ際にマイナス補正を相殺する用途でサブに一個積んでおくと多少は動きやすくなる。
    クーゲルの場合は短射程モードでの恩恵が大きく、後衛ブキでありながら接近戦もこなしやすくなる。
  • 相手インク影響軽減
    いわゆる安全靴。ヒト状態での移動が多いので、ヒト移動速度アップと共に積んでおくと安定感が増す。
  • インク回復力アップ
    かなりすぐにインクが枯渇するので、メイン効率と合わせてバランス良く積んでおこう。
  • 復活ペナルティアップ
    キルレートの高い上級者向け。
    バレルやハイドラ、クーゲルは長い射程を生かして一方的に相手を倒す機会が多いため、チャージャーに次いで選択肢に入れやすい。
    現在は修正されているが、『3』発売初期ではエナジースタンドの復活時間短縮も相殺するおぞましい機能を有していた。
  • 対物攻撃力アップ
    スペシャルやガチホコのバリアを強く意識するなら。
    スピナーは総じてDPSが高いので、バリアを剥がせるスピードが格段に増す。



追記・修正はトリガーハッピーに陥った状態でお願いします。


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