FINAL FANTASY Ⅴ

Last-modified: 2024-03-16 (土) 22:00:02

登録日:2012/04/14 Sat 03:55:31
更新日:2024-03-16 (土) 22:00:02
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。この世に繁栄をもたらす4つのクリスタルに限界の時が迫っていた。
は止み、は涸れ、そして世界は揺れ始める。
しかし、人々はまだ知らない。クリスタルに込められた真の意味、重大な秘密を…





「FINAL FANTASY Ⅴ(ファイナルファンタジーファイブ)」は1992年にスクウェア(現スクウェア・エニックス)からFINAL FANTASYシリーズ(以下FFシリーズ)5作目として発売されたスーパーファミコン用ゲームソフト。ジャンルはロールプレイング。
1998年にプレイステーションへ移植され、1999年にはFINAL FANTASY ⅣFINAL FANTASY Ⅵと共にPS用ソフトFINAL FANTASY COLLECTIONに収録。2006年には新たにジョブやモンスターなどを追加したゲームボーイアドバンス版が発売され、2011年にWiiバーチャルコンソールとゲームアーカイブスから配信されている。2013年にはGBA版ベースのiphone版が登場した。

CM

※推奨BGM:チョコボのテーマ

チョコボ、今行くぞ!
スーパーファミコンで登場
FINAL FANTASY Ⅴ
ファイナルファンタジーⅤ
大容量 16メガ


【概要】

「クリスタル」を題材にしたストーリー、剣と魔法のファンタジーにメカをミックスした世界観と、基本的なシステムを踏襲しながら新たな試みに取り組んだ極めてFFらしいと言える作品。
前作から格段に進歩したグラフィックとその奥深いシステムにより人気を博し、FFシリーズ初のダブルミリオンを達成した。
クリスタルを主題にした最後のファイナルファンタジー。

ストーリーは少年漫画を彷彿とさせるような王道で、何かと重く暗いテーマや背景を抱えがちなシリーズでは珍しく作風は明るめ。

ラスボスよりも強い「裏ボス?」「隠しボス」と呼ばれるモンスターを設定した先駆け的な作品であり、これ以降のRPGは裏ボスを仕込むことが定番化した。
本作のしんりゅうオメガは恐らく日本ゲーム史上最も有名な裏ボスではないだろうか。
この二体以外にも、より強敵を求めるプレイヤーを楽しませる為、普通に立ち向かっても到底敵わないモンスターが複数配置されている。

完成度の高いシステムと絶妙なゲームバランス、やり込み要素の豊富さから、発売から20年経った現在でもプレイされ続けている。


【システム】

前作FF4からATBシステムを採用し、ATBゲージが画面上に表示されるようになった。

その他、FINAL FANTASY Ⅲ?のジョブチェンジシステムを発展進化させたジョブ・アビリティシステム?を導入。
22種類に及ぶジョブ(キャラクタークラス)を自由に変更し、ジョブごとに設定された経験値を入手することにより新たなアビリティ(能力)を覚えていく。

覚えたアビリティは基本的に一つだけ(「すっぴん」は二つ、「ものまねし」は三つ)付加することが可能になっており、黒魔法を使用するナイトや斧を装備した白魔道士といった風に状況に応じてカスタマイズできる。
多彩な作戦を組み立てることで強敵を完封することすら可能な反面、使い方を間違えばジョブの良さを殺してしまうことにもなりかねず、プレイヤーの工夫が問われるものとなっている。
バトル漫画で例えるなら、能力の相性が勝敗を決する能力バトル型といった感じ。

この能力貼り付けシステムは後のシリーズの「マテリア」や「ジャンクション」など形を変えながら受け継がれていく事となる。


【ストーリー】

人々はクリスタルの力で豊かな日々を営んでいた。
しかし、風が止んだのを機に世界は変調を来してゆく。
チョコボのボコと旅する青年は、成り行きで出会ったタイクーンの王女レナ、記憶喪失の老人ガラフ、海賊の頭領ファリスの三人と共に、光の4戦士として世界の命運を賭けた戦いに身を投じていく。


【登場人物】

CVはディシディアシリーズやワールドオブファイナルファンタジーなどオールスター作品からのキャスティング。

バッツ・クラウザー?
CV.保志総一朗?
主人公。詳細はリンク先へ。

◇レナ・シャルロット・タイクーン
CV.川澄綾子
父を追って城を飛び出したタイクーンの第二王女。19歳。
心優しく献身的な性格で、誰かを救うために自分が傷付くことを厭わない。
露出の激しい衣装が多い。……露出狂?
よく酷い目に遭う。
某なく頃?にのヒロイン?の元ネタなのも有名。だが声はセイバーになった。

◇ガラフ・ドウ/ガラフ・ハルム・バルデシオン
CV.中博史
隕石の傍で倒れていた老人。60歳。
名前以外の記憶を失っており、漠然とした使命感からクリスタルを守るため行動する。
明るく少しお茶目で、記憶喪失なのに暗さを感じさせないあっけらかんとした爺さん。
正体は異世界の住人で、30年前バッツたちの世界にエクスデスを封印した「暁の4戦士」のひとりにしてバル城の主。
ガラフ・ドウは記憶喪失時に名乗った名前で、本名はガラフ・ハルム・バルデシオン。
 
◇ファリス・シェルヴィッツ
CV.田中理恵?
海賊の頭領を務める男装の女性。20歳。
舐められることを嫌い、子分以外には女であることを隠している。
実は行方不明になっていたタイクーンの第一王女であり、レナの実姉。本名はサリサ・シュヴィール・タイクーン。
レナほどではないがセクシーなコスチュームが多い。
最初のジョブは時期的に女性と判明していなかった為か男性的な服装ばかりだが、女と知られてからははっちゃけた。
最近では男装の麗人キャラとして非常に有名になったためか、最初から性別を隠していないように見える。

◇クルル・マイア・バルデシオン
CV.田村ゆかり?
ガラフの孫娘。14歳。
初登場は中盤に差し掛かる頃とやや遅いが、幻やガラフの断片的な記憶の中で度々登場している。
性格は一言で表すとお転婆。
動物と会話できる不思議な力を持つ。
中盤の山場でガラフがパーティから離脱したあと、ガラフの能力を引き継いでパーティに加入。

◇ドルガン・クラウザー
CV.てらそままさき
暁の4戦士のリーダー格で、バッツの父親。
元々はバッツたちが住む「第1世界」の住人ではなく、ガラフたちの「第2世界」の住人だったが、エクスデスの封印を見守るため第1世界に残った。
本編開始三年前に病で他界している。
 
◇ケルガー・ヴロンデット
CV.金尾哲夫
暁の4戦士のひとりでウェアウルフが住むケルブの村長。
年なのに無理してバッツに一騎討ちを挑み、返り討ちにされて寝たきりになってしまう。
ルパインアタック(笑)。

◇ゼザ・マティアス・サーゲイト
CV.菅生隆之
暁の4戦士にしてサーゲイトの王。
冷静な性格から「氷のゼザ」の異名で呼ばれていたらしいが、本編でクール要素はあまり見受けられない。むしろ豪快。
王と呼ばれるのがしっくり来ないと語っており、「剣士ゼザ」を名乗る。

◇アレクサンダー・ハイウィンド・タイクーン
レナとファリスの父親でタイクーンの王。
真っ先に風の異変に気付き、風の神殿の様子を見に行ったきり行方不明になる。
ちなみにミドルネームのハイウィンドはシリーズ代々、竜騎士あるいは槍使いによく付けられる名前である。
GBA版・スマホ版の顔グラ表示機能における最大の風評被害者。

◇シド・プリヴィア
クリスタルの力を増幅する機械を発明した天才科学者。結果的にクリスタルを砕くことになってしまい、責任を感じている。

◇ミド・プリヴィア
シドの孫で同じく科学者。おじいちゃんっ子。ショタっぽい。
女の子だったらシドニーになっていたのか気になるところ。

◇ボコ
CV.花澤香菜
バッツと共に旅をしているチョコボ。
彼に乗って滝の裏を調べると召喚獣を呼べるランプが手に入ったり、世界一周すると分身できる服が貰えたりする。
物語の後半では彼女が出来ました。

◇シルドラ
海賊船を牽引する海竜。
昔は暴れん坊であったが、ファリスと出会い親友になる。
重傷を負っている身でありながらファリス達を助け、力尽きる。
しかし、その魂はいつかファリス達の力となってくれる。

◇飛竜
タイクーンとバルで一匹ずつ飼われている竜。
舌は万病の薬となるが、飛竜草という特殊かつ希少な草でしか傷を癒せない事から絶滅危惧種となっている。

◇ギード
第2世界の賢者と呼ばれる齢700歳の亀。
ひっくり返ったら自分で起きられないが、深い知識とエクスデス相手に互角の戦いを繰り広げる戦闘力を有し、光の4戦士をサポートする。

ギルガメッシュ?
CV.中井和哉?
FF5随一の人気を誇る愛すべきバカ。
詳細はリンク先へ。

エクスデス?
CV.石田太郎(初代)/楠見尚己(二代目)
30年前世界を支配しようとした暗黒魔道士。
詳細はリンク先へ。カメェェェ!!!!

◇ものまねしゴゴ
海に沈んだ塔にあるクリスタルのかけらを守っている謎の人物。
彼の行動を真似すれば勝てるらしい。
実は次回作にも登場?している。

オメガ
古代ロンカ文明が生み出した凶悪兵器。
ある洞窟で彷徨っている。
詳細はリンク先へ。

しんりゅう(神竜)
オメガを追って来た神の名を持つ竜。
最強の剣が入った宝箱に潜んでいる。
詳細はリンク先へ。

エヌオー?
1000年前に「無」の力を手に入れ、世界を恐怖に陥れたとされる暗黒魔道士。
伝説の武器を持つ勇者達に倒されたといわれているが…
詳細はリンク先へ。


【余談】

  • 1994年にはシリーズ初の後日談となるOVAが発売されている。シリーズ初のアニメ作品でもあるのだが、あまりに原作とかけ離れたビジュアル*1や悪い意味でアニメ的すぎるキャラクターたち*2により、黒歴史と評されている。名前だけ借りたあかほりさとる?作品と考えたほうがしっくり来る。
  • 本来FF4とFF5は二部作を予定されており、現在FF4として発売されている作品はFF5のタイトルを冠する予定だった。しかしファミコンで開発されていた本来のFF4は諸事情により開発状況70%に達していながら開発中止となり、代わりに作られたのが本作である。
  • 戦闘不能のキャラがいるままラストバトルが終了するとエンディングが若干変化する。いずれもバッドエンディングにはならないので、色々見てみるのも一興だろう。
  • 初期プロットではエンディングで主人公がレナとファリスに言い寄られる展開があったらしい。これはモンスターデザインを担当した野村哲也氏によって阻止されたとか。
  • 初回プレイ時には手応えを感じるくらいの難易度なのだが、すべてのボスに必勝法が存在しており、一部抜きん出て強力なアビリティにより、知識を得れば途端にヌルゲーと化してしまう。
    だがしかし、そこで終わらないのがこのゲーム。どのジョブも最後まで使用できるよう調節されており、複数回のプレイに耐えるものとなっている。
    戦略性が高いシステムからか制限プレイが多くあり、今ではLV1のキャラひとりでほぼ全てのボスを攻略する戦術が確立されているほど。
    マクガイバー?ばりの知恵と勇気で凶悪な敵に挑む姿にはある種の感動すら感じられる。
    この様々な作戦を構築できるシステムと、どんな敵もやり方次第で攻略できるゲームバランスが生み出した奥深さこそが本作を名作足らしめる所以だろう。
    プレイ済の方も「みだれうちさえれば余裕www」と言わず、強力なアビリティや既存の必勝法を封印してもう一度やってみては如何だろうか。
    きっと新たな魅力に気づくはず。
  • 後に配信される携帯電話用RPG『FINAL FANTASY LEGENDS 光と闇の戦士?』は本作のジョブチェンジシステムがほぼそのまま受け継がれている。ただし、見た目は同じだが中身はかなり違っている。



追記・修正とはいったい・・・うごごごご!



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