APRS 周波数情報含むオブジェクトビーコンの仕様書 (APRSの父、WB4APR Bob Bruninga氏作の仕様書を一部抜粋)
- 音声レピーター オブジェクト設定
- EchoLink ノード局情報 オブジェクト設定
- IRLP ノード局情報 オブジェクト設定
- WiRES-II ノード局情報 オブジェクト設定
- ハムフェアー・ハムフェスタ・ハムショップ オブジェクト設定
- オブジェクト・ビーコン間隔
◎ 概要
APRSはビーコンで なぅ!な様々なご当地情報を発信出来る事も大きな魅力の1つです。
具体的には VoIP無線(WiRES-II、EchoLink、IRLP等)の運用周波数情報とか
ローカルで使用可能なレピーター局情報等です。
正しい形式で情報ビーコンが発信されれば、KENWOOD社製 TM-D710、RC-D710、TM-D700、TH-D7A
YAESU STANDARD社製 VX-8、VX-8D、VX-8G、FTM-350等をお使いのユーザーには有益な情報になります。
ビーコン内容は自分の好きなように書きたい所ですが、ある程度仕様が決まっていますので、
とりあえず、APRS作者 WB4APR Bob Bruninga氏が書かれた仕様書を参考に構築してみましょう。
執筆は今時点で最新の 2009年10月22日 更新の情報を参考に紹介しています。
今後の仕様書アップデートにも随時対応して参りたいと思います。
APRS FREQUENCY FORMATS:
ビーコンは1回(1つ)の送信で 約半角英字80文字以内の平文 を送信可能です。
移動局が通常のビーコンコメントのサブバンド受信周波数を記載する事は多いにありますが、
今回は移動しない局がサービスするローカル情報という事に的を絞ります。
ローカル情報は基本的に自局情報とは違うので、オブジェクトで出す事が筋です。
オブジェクトで出す場合のビーコン形を少し勉強しましょう。
_________1_________2_________3_________4_________5_________6_________7_________8
12345678901234567890123456789012345678901234567890123456789012345678901234567890
;BCON-NAME*111111zDDMM.hhN/DDDMM.hhE0PHG****/FFF.FFFMHz T088 {hogehoge text message}
- オブジェクト形式固定部分 この場所は不動です。必ずこれ。
- オブジェクト名前 (移動局・固定局ではコールサインの部分。オブジェクトはコールサインでない方が良い)
- 位置座標部分(オブジェクトを表示させたい場所)
- シンボルマークの Alt 側
- シンボルマークの Primary 側
- PHG (4桁)部分 ( オブジェクトでは4桁まで。5桁を設定するとバグります。)
- 周波数情報 部分
ま、大体こんな感じです。
実際の電波ではこの送出情報以外に、送信元(自局コール)やDestination address、更にはデジパスまでミックスした状態で
1つのパケットとして送出されますので、「あれ書きたい、これ書きたい」と自慢精神を起こすと
長くだらしない素人染みた汚いビーコンを出す結果となりますので、内容はシンプルに紳士的にカッコ良くですw
オブジェクトビーコンで重要なポイントは・・・
桁数をズラさない事です。
PHGが始まるポイントまでは1桁たりともズレれば、ビーコンとして不成立になり表示されません。
なので、オブジェクトネーム(BCON-NAME)は桁数が少なければ空白を入れるなり調整して
とにかく桁数をズラさない事です!!
と、ビビらせるような事を書いてますが、ここまでシビアに気を使わないといけないのは、主に UIDIGI 等のデジピーターで
生ビーコンの平文を書く人だけです(^^;
UI-View32やAGWTracker等、Windowsで動くAPRSソフトでは自動的に空白を入れて揃えてくれているので心配しなくてもOKです。
詳細解説
ビーコン先頭の;(セミコロン)はオブジェクトである事の宣言です。
*111111z 部分はタイムスタンプ部で、APRSソフトでは設定項目はありません。(自動挿入される)
UIDIGI等で手入力でビーコンを書き、スタンプ変動が無い場合はNULLビーコンとしての意味で *111111z にする決まりです。
ま、後は、皆さん自身で実験して感を掴んで下さい。(笑)
音声レピーター 周波数情報
レピーター局のオブジェクトを出すに当たって、いくつか守って頂きたい条件があります。
- レピーター局オブジェクトは出来る限りレピーターに近い場所の局から
レピーターの使用可能範囲を出来る限り正確にする為に出来る限り近いI-Gate局にビーコンを送出頂く。
常置場所運用局(I-Gate)からオブジェクトを出す場合はデジパス設定 デジパス無しでRFして頂く事。
(デジピーターで遠くまでオブジェクトが見えるとレピーター利用可能範囲が曖昧になる為。)
(また、輻輳状態を少しでも起き難くする意味も含めています。)
- 出来ればレピーター管理団体に一言挨拶を入れておいて頂きたい。
日本国内の正規レピーターは、その殆どが日本アマチュア無線連盟(JARL)の関連設備です。
レピーター管理団体によっては短気にもクレームを入れて来られる所もあるかもしれません。(^_^;;
- デジピーターをレピーター設置場所に併設している場合は・・・
デジピータービーコン と レピーター情報ビーコン は必ず別けて下さい。
UIDIGIのROMプログラムを使用の場合は3種類ビーコン設定が出来ると思われます。
その1つをレピーター情報で使う形で設定を行いましょう。
この場合のデジパスは必ず指定しないで下さい。
ただ、レピーター周波数は限られているので、日本全土でオブジェクトが発生したら同じ周波数がブッキングして大変な事になる場合もあります。
事前に http://www.findu.com/cgi-bin/find.cgi?439.* 等で他に同周波数のオブジェクトを設定している場所が無いか確認したり、
同じ周波数設定がある場合は (例) 439.84-HS のようにSSコードを付加したり、
やむ終えない場合はデジパスに NOGATE を設定し、インターネット側への流出を抑止して下さい。
WB4APR Bob Bruninga氏は仕様書で『New-N Paradigmでは全てのデジピーターが最寄の音声レピーターの情報をRFするべき』と
提唱されています。
が、まぁ、この辺りは日本各地の情勢に合わせて周波数情報をサービスするか否かは、皆さんが最適と思える形で実現していきましょう。
ビーコン作り ※ 他周波数ビーコンと出し方(構造)が違います。
_________1_________2_________3_________4_________5_________6_________7_________8
12345678901234567890123456789012345678901234567890123456789012345678901234567890
;FFF.FFFxy*111111zDDMM.hhN/DDDMM.hhErT088 R25k NETxxxxxx MTGxxxx...
- オブジェクト形式固定部分 この場所は不動です。必ずこれ。
- 周波数情報 部分
- オブジェクト名前 (移動局・固定局ではコールサインの部分。オブジェクトはコールサインでない方が良い)
- 位置座標部分(オブジェクトを表示させたい場所)
- シンボルマークの Alt 側
- シンボルマークの Primary 側 レピーターは小文字英字 r
- レンジ 部分 (PHGの代わりにレンジ表記を使用。単位は R**m(メートル)、R**k(キロメートル)を主に使用)
詳細解説
周波数情報はオブジェクトネーム部に入れます。 これはAPRS運用指針での決まりです。
1kHz単位が0(ゼロ)の場合は省略出来ます。その場合のビーコンは以下のような形にも出来ます。
;439.86-HS*111111z....... (例:広島県内の439.860MHz、-5000kHzシフトのレピーター)
また、海外では D-STARの音声レピーターをDVとして記載している所もあります。
;439.95-DV*111111z....... (例:D-STAR音声レピーターの439.950MHzのレピーター)
コメント部の始まりは トーン周波数 の入力から始める。(T*** 形式)
続いて レンジ として、レピーターの到達半径を記載する。 ( R は半角大文字英字。k(キロメートル)や m(メートル)は半角小文字英字。)
NET や MTG の書き方は各自で調べて下さい。(^_^;;
個人的にはレピーターのコールサインや山の名前があるのも良いと思うので、
;439.84-HS*111111z34MM.hhN/132MM.hhErT088 R25m JR4xG Mt.Ryu-Oh- (XXX m)
みたいな書き方がしてあっても面白いかなーって見ています。
UI-View32 のオブジェクト設定例 |
EchoLink OBJECT FORMATS: (EchoLink ノード局情報)
K1RFD JONATHAN P TAYLOR氏作のVoIP無線ソフト。EchoLink の情報ビーコンの構築方法の解説です。
例: | EchoLink ノード局 | ノードNo: 333339 | 運用周波数: 430.960MHz | トーンスケルチ: 88.5Hz | モード:ワイドFM |
利用可能半径: 13km | 座標/北緯:33.48.43 東経:132.02.32 (例です。実際の場所とは異なります。) |
ビーコン作り
_________1_________2_________3_________4_________5_________6_________7_________8
12345678901234567890123456789012345678901234567890123456789012345678901234567890
;EL-123456*111111zDDMM.--NEDDDMM.--E0FFF.FFFMHz Tnnn STTS CALL...
............... <== 43半角英字以内で
- オブジェクト形式固定部分 この場所は不動です。必ずこれ。(APRSソフトでは自動挿入。設定項目無し)
- オブジェクト名前 (ノードナンバーを記載する部分。EL-nnnnnn の形式。オブジェクトはコールサインでない方が良い)
- 位置座標部分(オブジェクトを表示させたい場所)
- シンボルマークの Alt 側 EchoLink の場合は半角大文字英字 E
- シンボルマークの Primary 側 VoIP無線ノード局は半角数字 0(ゼロ)
- 周波数情報 部分
- レンジ 部分 電波到達距離半径 (PHGの代わりにレンジ表記を使用。単位は R**m(メートル)、R**k(キロメートル)を主に使用)
基本形は上記の通りです。
"STTS" 部分の説明。 ここは、決まって4文字数で ノード状態を表します。 | "busy" | 交信中・使用中 |
"conf" | カンファレンス接続中 | |
"off_" | 停止中 | |
"idle" | 接続待機中 | |
その他 |
ただ、ビーコンコメントとして設定した場合は、運用状況にリアルタイムに変更を加える事が難しい。
この場合、もし、EchoLinkがUI-View32と同じパソコン上で動作している場合は、EchoLinkから
UI-View32にリンクする機能が提供される。これを活用するべきである。
CALL 部分にはノードで使用しているコールサインを設定します。
しかし、この形式の場合、電波到達半径(RANGE)の情報を記入するだけのスペースを得る事が出来ません。
_________1_________2_________3_________4_________5_________6_________7_________8
12345678901234567890123456789012345678901234567890123456789012345678901234567890
;EL-123456*111111zDDMM.--NEDDDMM.--E0FFF.FFFMHz Tnnn Rxxm %CALL..
............... <== 43半角英字以内で
(和訳)
レンジを入れた場合、CALLの前に % の1桁ステータスを入れる事が出来る。
しかし、これらEchoLinkノード局情報ビーコンをモバイルハンディー機で見た場合、
コールサイン後の -L や -R を見る事が出来ない場合がある。
UI-View32 のオブジェクト設定例 |
EchoLink情報ビーコンをMIC-Eで出す場合の形式:
このフォーマットは KENWOOD社製 TM-D710をEchoLinkノード用無線機として使用する場合に
送出するビーコン内容として推奨される。
MYCALL>LLLLLL,DIGI:'GGGCSD0E]FFF.FFFMHz Tnnn RXXk Ecolink node=
- LLLLLL 部分は latitude(緯度)をMIC-E 圧縮した所。
- GGGCSD 部分は longitude(経度)と、コース(進行方向)とスピード(速度)をMIC-E 圧縮した所。
- "0E" 部分は EchoLink である事を示すシンボルマーク部分。
- "]" 部分は KENWOOD TM-D700 シリーズの Mic-E 圧縮である事を意味しています。
- "=" がビーコン末端にある場合は、KENWOOD TM-D710 である事を示しています。
- "FFF.FFFMHz Tnnn RXXk" 部分は、 周波数、トーン、レンジの形式です。
IRLP OBJECT FORMATS: (IRLP ノード局情報)
IRLP の情報ビーコンの構築方法の解説です。
例: | IRLP ノード局 | ノードNo: 1234 | 運用周波数: FFF.FFFMHz | トーンスケルチ: nn.nHz | モード:ワイドFM |
座標/北緯:DD.MM.-- 東経:DDD.MM.-- |
ビーコン作り
_________1_________2_________3_________4_________5_________6_________7_________8
12345678901234567890123456789012345678901234567890123456789012345678901234567890
;IRLP-1234*111111zDDMM.--NIDDDMM.--W0FFF.FFFMHz Tnnn STTS CALL...
............... <== 43半角英字以内で
- オブジェクト形式固定部分 この場所は不動です。必ずこれ。(APRSソフトでは自動挿入。設定項目無し)
- オブジェクト名前 (ノードナンバーを記載する部分。IRLP-1234 or IRLP12345 の形式。コールサインでない方が良い)
- 位置座標部分(オブジェクトを表示させたい場所)
- シンボルマークの Alt 側 IRLPの場合は半角大文字英字 I
- シンボルマークの Primary 側 VoIP無線ノード局は半角数字 0(ゼロ)
- 周波数情報 部分
基本形は上記の通りです。
STATUS (STTS)は(Idle, off_, busy, etc).
こちらに IRLPノードのステータスをノード状態に合わせて提供するスクリプトが公開されている。
http://irlp.kc6hur.net/irlp_scripts.php
UI-View32 のオブジェクト設定例 |
WiRES OBJECT FORMATS: (WiRES-II ノード局情報)
Vertex Standard WiRES-II の情報ビーコンの構築方法の解説です。
例: | WiRES-II ノード局 | ノードNo: 6363 | 運用周波数: 430.900MHz | トーンスケルチ: 88.5Hz | モード:ワイドFM |
利用可能半径: 12km | 座標/北緯:33.48.43 東経:132.02.32 (例です。実際の場所とは異なります。) |
ビーコン作り
_________1_________2_________3_________4_________5_________6_________7_________8
12345678901234567890123456789012345678901234567890123456789012345678901234567890
;WIR-6363D*111111z3348.43NW13202.32E0430.900MHz T088 R12k STTS...
............... <== 43半角英字以内で
- オブジェクト形式固定部分 この場所は不動です。必ずこれ。(APRSソフトでは自動挿入。設定項目無し)
- オブジェクト名前 (ノードナンバーを記載する部分。WIR-nnnnD の形式。オブジェクトはコールサインでない方が良い)
- 位置座標部分(オブジェクトを表示させたい場所)
- シンボルマークの Alt 側 WiRES-IIの場合は半角大文字英字 W
- シンボルマークの Primary 側 VoIP無線ノード局は半角数字 0(ゼロ)
- 周波数情報 部分
- レンジ 部分 電波到達距離半径 (PHGの代わりにレンジ表記を使用。単位は R**m(メートル)、R**k(キロメートル)を主に使用)
基本形は上記の通りです。
ただ、オブジェクトビーコン発信者とノード管理者が同一人物(同一コール)なら良いのですが、まれにそうでない場合があります。
(ノードをクラブ局コールで運用中の場合等)
そうした状況に対応するべく、著者は以下の形式で運用を試みています。
APRS仕様書との違いは黄色でハイライトされた部分です。
;WIR-6363D*111111z3348.43NW13202.32E0PHG2250/430.960MHz T088 JN4OQT WiRES-II
ビーコンコメントの周波数情報後に ノード局のコールサイン や WiRES-II を入れる事で、WiRES-IIノード局である事を明確にしています。
※オブジェクトで PHG を使う事が良いかは微妙です。運用指針で禁止とされていたら改訂したいと思います。
詳細解説
特に無し。
APRS仕様書の抜粋和訳
FTM-350をWiRES-IIのノード無線機として使用するなら、そのビーコンコメントに
MIC-Eエンコードで、以下の形式になるようビーコンフォーマットを設定するべきである。
ビーコンコメント設定ポイントは黄色でハイライトされている部分です。
MYCALL>LLLLLL,DIGI:'GGGCSD0W`FFF.FFFMHz Tnnn RXXk WiRES node _"
UI-View32 のオブジェクト設定例 |
WINLINK OBJECT FORMATS: (WinLINK 情報)
日本ではあまり需要が無いと思うので省略します。
興味のある方は仕様書原文(英語)をご覧下さい。
ハムフェアー・ハムフェスタ・ハムショップ OBJECT FORMATS:
これらビーコンは Alt Table で元々無線屋としてのシンボルマークが始まりでした。
運用指針改訂が重なり、ハムフェアーやハムフェスタ等、APRSが関連するアマチュア無線イベントの案内として送信出来るように
変わりました。
HFEST-ddx イベントビーコンが送出可能な時期は、イベント開催日の1ヶ月前からです。
ビーコン作り
_________1_________2_________3_________4_________5_________6_________7_________8
12345678901234567890123456789012345678901234567890123456789012345678901234567890
;HFEST-ddx*111111z3420.23N\13234.21Eh/432.880MHz InfoFreq / Hiroshima_HamFest!!
............... <== 43半角英字以内で
- オブジェクト形式固定部分 この場所は不動です。必ずこれ。(APRSソフトでは自動挿入。設定項目無し)
- オブジェクト名前 (ハムフェアー・ハムフェスタは HFEST-ddx 形式。 dd=日付 )
- 位置座標部分(オブジェクトを表示させたい場所)
- シンボルマークの Alt 側 ハムイベントの場合 半角英字で ¥。 無線機屋の場合、半角大文字英字で H
- シンボルマークの Primary 側 半角小文字英字 h
- 周波数情報 部分
- イベントビーコンの送出は必ずイベント日1ヶ月前以内で行う。
- ビーコン作成前に FindU 等のサイトで同日にイベントが重なっていないか調べる。
http://www.findu.com/cgi-bin/find.cgi?HFEST-*
他イベントが先にビーコンを出していた場合はオブジェクトネームの最後にアルファベットを付加し、
追加する。 (例:HFEST-17 が既に使用中の場合、 HFEST-17A 又は HFEST-17B とする。) - イベントビーコン送出間隔は時期で変更する
1ヶ月前~1週間前 - 30分間隔 AGWTrackerはオブジェクト毎に送出間隔を変えれるが、
UI-View32はオブジェクト全ての間隔しか変更出来ない。
他のオブジェクトを設定している場合には
イベント時過多にならぬよう注意する事!!1週間以内~当日 - 20分間隔 当日 - 15分間隔
イベントビーコンに関しましては、「APRS Working Group」が推奨している”APRS Local Frequency Info Initiative ”に従った
オブジェクトビーコン形式を紹介しております。
この形式のビーコンを発信することにより FindU.com の"HFESTページ"にリストアップされます。
このページでは近々開催される世界のAPRS関連イベントを一覧することが出来ます。世界共通の標準ビーコン形式です。
UI-View32 のオブジェクト設定例 |
ハムショップ・ハムストアー情報
ハムフェアー等で \h のビーコンが使われている関係から、無線機屋である事を明確にするビーコン形式が発表になっています。
Alt Table に Hを設定して、 Hh 形式で出す事を定義付けされています。
勿論、今まで通りに \h で出していても問題はありません。
例:)ハムショップ東広島 の場合
;JJ4RJE *111111z3423.32NH13244.26Eh/ HamShop Higashi-HS 082-425-5286
UI-View32 のオブジェクト設定例 |
※ ハムショップ東広島さんは、個人経営なのでオブジェクトネームは店長さんのコールサインになっています。
オブジェクトネームはコールサイン以外も設定出来るので株式会社クラスのお店は店名も設定可能です。
Object Beacon Interval
- 基本的に移動しない運用局同様に30分毎以上を基準で送出するようにしましょう。
- HFEST-ddx等のハムフェア系イベントの場合、時期に応じ適切にビーコン間隔を変える事が容認されています。
【ビーコン間隔の変更方法】 ~ UI-View32の場合 ~
Setup -> Miscellaneous -> Object interval の項で変更可能。 デフォルト値は 30 mins
参考URL等
- http://aprs.org/info/freqspec.txt ― APRSの父 WB4APR Bob Bruninga氏が書いた仕様書
- http://aprs.org/info/echo-irlp-win.txt ― APRS Objects for Echolink/IRLP and WinLink
- http://wa8lmf.net/bruninga/localinfo.html ― APRS Local Frequency Info Initiative
- http://www.aprs.org/localinfo.html
あとがき・・・
最近、日本各地でも KENWOOD TM-D710やVertex Standard(YAESU / STANDARD)のFTM-350の影響で、
QSY機能 を利用する局が増えてきました。
APRS対応無線機では[TUNE]ボタン1プッシュで簡単にサブバンドを変える事が出来るこの機能はとてもありがたいです。
ただ、その機能を紹介する国内の多くのWebページでは、メーカーの取扱説明書に基づいて我流解釈をされた物が多く、
APRS仕様書について触れた内容が書かれている物を見た事がありません。
APRSを楽しむ私たちは、別に高等な遊びをしているのではないのです。
- 限られたソフトウェア(開発終了ソフト)やハードウェア(APRS対応無線機や昔のTNC)を駆使し
- まだ未確定もあるが、ある程度運用指針が決まっている遊びを始めようとしている。
という事なのです。
日本のアマチュア無線家の風評程いい加減で無責任なものはありません。
それを聞き実践してしまう人も同レベルなのです。低きに流されないで下さい。
ベテラン各局にお願いします。
新たにAPRSを始めようとする無線家に手ほどきをする場合、 情報のソース を明らかにして頂きたい。
「こうしたらどうかな」と思うような事があっても、仕様書ではどう扱われているのか・・・?
ビーコンの書き方からシンボル1つ1つの意味まで調べ抜いた上で、日本のAPRS-WG(ワーキング・グループ)の方に相談したりして
思いついた運用が他ベテラン各局や海外のスーパーOM局に誤解や不安を与えないか確認して情報を広めて頂くようお願い申し上げます。
その上で、どうしてそれが良いと思ったか や 情報源はここです という内容も含めて広めて頂きたいのです。
(情報ソースのURL、パーマリンクも一緒に広める。 各自責任在る運用を心がける。)
日本のアマチュア無線家は「自分は楽しんでも人が始めようとしたら足を引っ張ろう」とされる低脳な方が非常に多い。
私は全てのAPRSに興味を持った無線家がAPRSの運用を始め、楽しめる事を願います。