GPSレシーバー 性能比較 (GPS-3,GT-720F,GT-723F)

Last-modified: 2012-05-23 (水) 09:16:41

GPSの性能がいかに違うのか興味が出たのでスペック(仕様)を調べてみた。
ほぼ互角なのだが、あとは実際使ってみてどうか…かな?



GT-723F 秋月電子取扱開始に伴う記事追加について
2011年2月より秋月電子さんでGT-720Fより更に小型な GT-723F の販売がスタートしました。
メーカーデータシートを比較する限りは表の通りです。

大きな変更点としては、サイズがかなり小さくなった事。(厚みは大差無いが縦横 10mmずつ小さくなっている。)
端子5番6番がTTLシグナルとして正式記載されている事と、サポートアンテナがパッシブだけしか記載が無くなりました。
感じとしては潜水艦のアクティブソナー・パッシブソナーのような雰囲気と私は考えてますが、アクティブアンテナの場合、何らか電波を出しているのか?という疑問にもぶち当たります(苦笑

あと、対応電圧が変わっています。 車で使用する場合は性能の良い三端子レギュレーター(7805等)を使わないと
入力電圧の影響で 6.0v 以上が加わった場合の損傷が気になります。
しかし、消費電流が減少しているので電池稼働したい場合は、サイズ・稼働電圧・消費電流 この3条件は良くなったと言えます。

まだ筆者は GT-723F を購入していません。人柱な方のレビューを楽しみにしています。(笑



Byonics GPS3 vs GT-720F vs GT-723F

項目\ユニット名Byonics GPS3GT-720FGT-723F
製造元SiRF TechnologyCanMore Electronics Co., Ltd.CanMore Electronics Co., Ltd.
チップセットSiRF star IIIVenus 6 rev.  (y.2010)Venus 6 rev. (y.2011)
測地系WGS-84 (世界測地系)WGS-84 (世界測地系)WGS-84 (世界測地系)
アンテナSupport active and passive antennaBuilt-in passive antenna (only?)
受信チャンネル数20 ch65 ch65 ch
感度Aqcusition: -148dBm
追跡: -159dBm
信号検出 -160dBm
再収集 -155dBm
信号検出 -160dBm
再収集 -155dBm
位置精度5m (WAAS)約 5m約 5m
測定範囲高度 18km
速度 500m/sec
高度 18,000m
速度 515m/秒
高度 18,000m
速度 515m/秒
LEDインジケーター赤色
・通電開始時以降常時… ?
・衛星捕捉時… ?
赤色
・通電開始時以降常時… 点灯
・衛星捕捉時… 1秒 点灯 / 1秒 消灯
赤色
・通電開始時以降常時… 点灯
・衛星捕捉時… 1秒 点灯 / 1秒 消灯
A-GPSサポート有りサポート有り
DGPSSBAS(WAAS,EGNOS)対応SBAS(WAAS,EGNOS)対応
コールドスタート42 秒 (平均)30 秒 (平均)30 秒 (平均)
ワームスタート38 秒 (平均)20 秒 (平均)20 秒 (平均)
ホットスタート1 秒 (min)1 秒 (平均)1 秒 (平均)
NMEA-0183
protocol
Ver. 2.2Ver. 3.01Ver. 3.01
EIA-232D(RS-232C)
レベルコンバーター
内臓内臓内臓
通信条件速度:4800bps (デフォルト)
データビット:8 bit
パリティ:無し(N)
ストップビット:1 bit
速度:9600bps (デフォルト)
(4800~230,400bpsまで変更可能)
データビット:8 bit
パリティ:無し(N)
ストップビット:1 bit
速度:9600bps (デフォルト)
(4800~230,400bpsまで変更可能)
データビット:8 bit
パリティ:無し(N)
ストップビット:1 bit
電源3.3V ~ 5V3.3V ~ 6.0V3.3V ~ 6.0V
消費電流通常 65mA・衛星を捕捉していない時…約85mA
・衛星を捕捉している時…約60~63mA
・衛星を捕捉していない時…約50mA
・衛星を捕捉している時…約30mA
ピンアサイン1:TTL TX (0-5V TTL NMEA data from GPS)
2:TTL RX (not normally used)
3:Vcc (+3.3 volt - +5 volt DC)
4:Ground
5:RS-232 TX (+/- 8V RS-232 NMEA data from GPS)
6:RS-232 RX (not normally used)
1:GND
2:POWER (3.3~6.0v)
3:RS232C IN
4:RS232C OUT
5:TTL IN
6:TTL OUT
1:GND
2:POWER (3.3~6.0v)
3:RS232C IN
4:RS232C OUT
5:TTL IN
6:TTL OUT
販売元ByonicsGiSTEQ Corp 秋月電子通商GiSTEQ Corp 秋月電子通商
サイズ32 x 32 x 9.0mm34 x 34 x 9.20mm20 x 20 x 8.8mm
販売価格$64.+送料+関税その他手数料¥2,700- +送料¥2,800- +送料

 スペック上では大差無いので、実際ロガーとして試してみている人のWebを参考にしてみた。
結果、SiRF star IIIチップの方は、トンネル内等で補則状態が外れてしまうのだが、
ロガーにはそれなりの座標が記録される形となった。
逆にGT-720Fはトンネル内で補則したままになる場合があり、その際は記録座標が飛び
ありえない位置を記録として残してしまう場合があった。

電源のON/OFFが繰り替えされる際、時々ホットスタートが効かなくなる点は両方同じだった。
しかし、GPS2がほぼ1秒程度のホットスタートが出来なかったので、この2モデルに不満はない。

GT-720FはSkyTraq系のソフトウェア GPS Viewer でシリアル接続速度を変更する事が出来る。
シリアル以外にも、不必要なNMEAプロトコルを排出しないようにも設定可能だ。
A-GPSも同ソフトウェアで設定出来る。


SiRF star IIIはとても定評あるチップセットだ。しかし値段は少し高い。
特に座標精度にこだわりが無ければ、VenusチップのGT-720Fでも使い物になるだろう。
GPSは高度誤差が出やすいのだが、この2つを比較した場合、 SiRF star IIIチップの方が、誤差が少なかった感じがする。



ページ作者: JN4OQT *1     

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  • 大変役立ちました。詳しく教えていただけませんか? -- 松浦智治? 2012-05-23 (水) 09:16:40

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