GPSの性能がいかに違うのか興味が出たのでスペック(仕様)を調べてみた。
ほぼ互角なのだが、あとは実際使ってみてどうか…かな?
GT-723F 秋月電子取扱開始に伴う記事追加について
2011年2月より秋月電子さんでGT-720Fより更に小型な GT-723F の販売がスタートしました。
メーカーデータシートを比較する限りは表の通りです。
大きな変更点としては、サイズがかなり小さくなった事。(厚みは大差無いが縦横 10mmずつ小さくなっている。)
端子5番・6番がTTLシグナルとして正式記載されている事と、サポートアンテナがパッシブだけしか記載が無くなりました。
感じとしては潜水艦のアクティブソナー・パッシブソナーのような雰囲気と私は考えてますが、アクティブアンテナの場合、何らか電波を出しているのか?という疑問にもぶち当たります(苦笑
あと、対応電圧が変わっています。 車で使用する場合は性能の良い三端子レギュレーター(7805等)を使わないと
入力電圧の影響で 6.0v 以上が加わった場合の損傷等が気になります。
しかし、消費電流が減少しているので電池稼働したい場合は、サイズ・稼働電圧・消費電流 この3条件は良くなったと言えます。
まだ筆者は GT-723F を購入していません。人柱な方のレビューを楽しみにしています。(笑
Byonics GPS3 vs GT-720F vs GT-723F
項目\ユニット名 | Byonics GPS3 | GT-720F | GT-723F |
製造元 | SiRF Technology | CanMore Electronics Co., Ltd. | CanMore Electronics Co., Ltd. |
チップセット | SiRF star III | Venus 6 rev. (y.2010) | Venus 6 rev. (y.2011) |
測地系 | WGS-84 (世界測地系) | WGS-84 (世界測地系) | WGS-84 (世界測地系) |
アンテナ | ? | Support active and passive antenna | Built-in passive antenna (only?) |
受信チャンネル数 | 20 ch | 65 ch | 65 ch |
感度 | Aqcusition: -148dBm 追跡: -159dBm | 信号検出 -160dBm 再収集 -155dBm | 信号検出 -160dBm 再収集 -155dBm |
位置精度 | 5m (WAAS) | 約 5m | 約 5m |
測定範囲 | 高度 18km 速度 500m/sec | 高度 18,000m 速度 515m/秒 | 高度 18,000m 速度 515m/秒 |
LEDインジケーター | 赤色 ・通電開始時以降常時… ? ・衛星捕捉時… ? | 赤色 ・通電開始時以降常時… 点灯 ・衛星捕捉時… 1秒 点灯 / 1秒 消灯 | 赤色 ・通電開始時以降常時… 点灯 ・衛星捕捉時… 1秒 点灯 / 1秒 消灯 |
A-GPS | ? | サポート有り | サポート有り |
DGPS | ? | SBAS(WAAS,EGNOS)対応 | SBAS(WAAS,EGNOS)対応 |
コールドスタート | 42 秒 (平均) | 30 秒 (平均) | 30 秒 (平均) |
ワームスタート | 38 秒 (平均) | 20 秒 (平均) | 20 秒 (平均) |
ホットスタート | 1 秒 (min) | 1 秒 (平均) | 1 秒 (平均) |
NMEA-0183 protocol | Ver. 2.2 | Ver. 3.01 | Ver. 3.01 |
EIA-232D(RS-232C) レベルコンバーター | 内臓 | 内臓 | 内臓 |
通信条件 | 速度:4800bps (デフォルト) データビット:8 bit パリティ:無し(N) ストップビット:1 bit | 速度:9600bps (デフォルト) (4800~230,400bpsまで変更可能) データビット:8 bit パリティ:無し(N) ストップビット:1 bit | 速度:9600bps (デフォルト) (4800~230,400bpsまで変更可能) データビット:8 bit パリティ:無し(N) ストップビット:1 bit |
電源 | 3.3V ~ 5V | 3.3V ~ 6.0V | 3.3V ~ 6.0V |
消費電流 | 通常 65mA | ・衛星を捕捉していない時…約85mA ・衛星を捕捉している時…約60~63mA | ・衛星を捕捉していない時…約50mA ・衛星を捕捉している時…約30mA |
ピンアサイン | 1:TTL TX (0-5V TTL NMEA data from GPS) 2:TTL RX (not normally used) 3:Vcc (+3.3 volt - +5 volt DC) 4:Ground 5:RS-232 TX (+/- 8V RS-232 NMEA data from GPS) 6:RS-232 RX (not normally used) | 1:GND 2:POWER (3.3~6.0v) 3:RS232C IN 4:RS232C OUT 5:TTL IN 6:TTL OUT | 1:GND 2:POWER (3.3~6.0v) 3:RS232C IN 4:RS232C OUT 5:TTL IN 6:TTL OUT |
販売元 | Byonics | GiSTEQ Corp 秋月電子通商 | GiSTEQ Corp 秋月電子通商 |
サイズ | 32 x 32 x 9.0mm | 34 x 34 x 9.20mm | 20 x 20 x 8.8mm |
販売価格 | $64.+送料+関税その他手数料 | ¥2,700- +送料 | ¥2,800- +送料 |
スペック上では大差無いので、実際ロガーとして試してみている人のWebを参考にしてみた。
結果、SiRF star IIIチップの方は、トンネル内等で補則状態が外れてしまうのだが、
ロガーにはそれなりの座標が記録される形となった。
逆にGT-720Fはトンネル内で補則したままになる場合があり、その際は記録座標が飛び
ありえない位置を記録として残してしまう場合があった。
電源のON/OFFが繰り替えされる際、時々ホットスタートが効かなくなる点は両方同じだった。
しかし、GPS2がほぼ1秒程度のホットスタートが出来なかったので、この2モデルに不満はない。
GT-720FはSkyTraq系のソフトウェア GPS Viewer でシリアル接続速度を変更する事が出来る。
シリアル以外にも、不必要なNMEAプロトコルを排出しないようにも設定可能だ。
A-GPSも同ソフトウェアで設定出来る。
SiRF star IIIはとても定評あるチップセットだ。しかし値段は少し高い。
特に座標精度にこだわりが無ければ、VenusチップのGT-720Fでも使い物になるだろう。
GPSは高度誤差が出やすいのだが、この2つを比較した場合、 SiRF star IIIチップの方が、誤差が少なかった感じがする。
上の記事はいかがでしたか?
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- 大変役立ちました。詳しく教えていただけませんか? -- 松浦智治? 2012-05-23 (水) 09:16:40