タイキシャトル

Last-modified: 2024-04-23 (火) 04:18:46

https://www.youtube.com/watch?v=4kbcnzmVmEo
98年、安田記念。
大雨のなかの無敵、タイキシャトル。
可能性は人を熱くする。

馬について*

タイキシャトル.jpg

名前タイキシャトル
生年1994年
主戦騎手岡部幸雄
CM安田記念

2011年安田記念CMより。


98年安田記念優勝馬。
他の勝ち鞍にはマイルチャンピオンシップ、スプリンターズステークス、ジャック・ル・マロワ賞など。
父Devil's Bag、母Welsh Muffin、母の父Caerleon。
尾花栗毛が光るエリートであり、国内外で活躍した。


アメリカのタイキファームで生まれてからしばし北米で競走し、この頃から岡部騎手に搭乗してもらっている。
95年にアイルランドへ、96年には北海道・大樹ファームへと移動して調教を受けるが、何故かこの後にゲート試験に3回落ちるという珍事を起こしている。
しかし97年に一気に台頭し、未勝利戦に始まって500万下、菖蒲ステークスと連勝、惜敗した菩提樹ステークスでも2着には入り、更にユニコーンステークス(GIII)、横山典弘騎手を迎えたスワンステークス(GII)も勝ち上がるとその勢いのままマイルチャンピオンシップを、更に岡部騎手が戻ってきてからはスプリンターズステークスを完勝する。
短距離路線馬初の年度代表馬になるかという噂も立ったが、これはエアグルーヴに取られている。
98年は放牧中に蹄に亀裂が入る事態となるも、装蹄師・志賀勝雄氏の的確な対処で難を逃れ、京王杯スプリングカップ(GII)でレコード勝ち。そして安田記念では凄まじい豪雨と稀に見る超不良馬場の中、直線を圧倒的な走りで駆け抜けて優勝する。
https://www.youtube.com/watch?v=RUv94gyw8zU
この一件で深いターフにも適応できると踏み、日本馬初の海外GI勝利を目標に掲げて海外遠征に出る……が、ジャック・ル・マロワ賞の直前、安田記念で大敗を喫してタイキシャトルとの対戦を避けたシーキングザパールが武豊騎乗の下でモーリス・ド・ゲスト賞を勝った事で『初』という記録は潰える。
これに奮起した岡部騎手とタイキシャトルはモーリス・ド・ゲスト賞以上の栄冠であるジャック・ル・マロワ賞を圧勝し、岡部騎手が珍しく感情的に涙を流すシーンも見られた。
その後日本に帰国しマイルチャンピオンシップに出場すると、シーキングザパールも出場していた事もあってか圧倒的な走りを見せ、マイルチャンピオンシップ史上最大着差タイ記録である5馬身差の完勝を見せて連覇。
スプリンターズステークスを引退レースとするも、ここではマイネルラヴ、シーキングザパールにアタマ、クビ差で敗れて3着となっている。

何かと『惜しい』印象が強い馬ではあるが、引退年に短距離馬初の年度代表馬と日本馬初のフランス・エルメス賞の最優秀古馬に選ばれ、1999年には外国産馬初の顕彰馬ともなっている。
現在は種牡馬としてイーストスタッドとアロースタッドと行き来しつつ、ウインクリューガー、メイショウボーラーなど短距離で活躍する馬を多く輩出している。

CMについて*

ここから少しずつカラーが付き始め、背景が赤になり、写真もカラーになる。
世界へ飛び出さんとするタイキシャトルの熱い可能性を前面に押し出した構成である。
なお2011年の安田記念はリアルインパクトが勝っているが、彼も2015年にはオーストラリア・ジョージライダーステークスに出走し優勝しており、安田記念のレベルの高さが窺える。


  • 経歴おかしくない? -- 2024-04-23 (火) 04:18:46