連邦

Last-modified: 2016-03-21 (月) 19:35:53

連邦の3300年以前の歴史および、以降の動向まとめ。政治的特徴など。

民主主義(Democracy)と富(Wealth)

 太陽系(Sol)を拠点とする最古の星間国家である。人類発祥の地である地球において創設された連邦は、その後、テラフォーミング化された火星にその政治の中心を移して現在に至っている。連邦の社会構造は、対外的には民主主義の原則に基くとされる。連邦は数多くの星系国家或いは自治国(?)によって成り立っており、国民は彼等の国籍が置かれた星系或いは国において連邦議会議員(member of Congress)及び連邦大統領(president)を選出するための投票権を持つ。連邦大統領の任期は8年であり、最初の4年が過ぎると改めて「信任投票」が行われる。

 一方で、連邦の発展に大きく寄与しているのは企業であり、連邦宙域は企業間の戦場と化している。商業組織(Commercial organisations)間の競争は熾烈を極め、それがさらに国民の関心を呼び、法律もそれを追認せざるを得ない状況である。国民は溢れかえる広告の中で生活を送っているのが実情である。

 汚職・賄賂(corruption)は決して珍しいことではない。仮にその罪を問われるようなことがあっても誰もが自らの行為を臆面もなく擁護しようとする。社会構造は財力によって階層化され、「持てる者」か「持たざる者」かのいずれかしかない。「持たざる者」である圧倒的多数の貧困層と「持てる者」である一握りの突出した富裕層によって社会は二分される。

 連邦経済を支える莫大な国内総生産:GDPが大規模かつ重武装を誇る連邦宇宙艦隊の財源となっている。艦隊の価値と影響力がその威容に表れている。

 文化的側面で言えば、連邦は幾つかの点(たとえば宗教など)に関しては寛容であるものの、薬物乱用、政治活動及び特定の文化活動については全く不寛容である。極めて数多くの事柄、たとえば奴隷(slaves)、クローン技術(cloning)、特定の麻薬(narcotics)等の売買・所持は全て違法とみなされる。

 連邦法は連邦議会で承認された憲法に依っている。国民が持つ権利と自由は憲法によって保障されている。連邦内の各星系国家或いは各自治国内のいずれにおいても、程度の差はあるにせよ人身売買は法律で禁止されている。幾つかの星系では、宇宙船艦載武器(ship-based weapons)、個人用武器(personal weapons)、依存性の低い薬物(drugs)、酒類(alcohol)の売買・所持も罰則対象となっている。

 メディアはセレブ文化を煽っている。有名政治家、社会コメンテーター、芸能人や億万長者といった各界のセレブいずれもメディアの注目が集まるように画策している。これは、国民の代表である連邦政府が他国に仕掛ける戦争にメディアの関心がほとんど向かないためにようにするための、大規模な大衆操作或いは世論誘導といえる。このようなやり口はここ数百年来変わっておらず、また変化の兆候も見られない。

 (※Elite:Dangerous Newsletter #22「民主主義(Democracy)と富(Wealth)」より抜粋訳・一部意訳)

連邦議会(Federation Congress)

※以下はhttps://forums.frontier.co.uk/showthread.php?t=225156の抜粋翻訳です

  • 連邦議会のしくみ
    連邦議会は500人の議員(Congressmen:この用語に男女の区別はない)から成る。火星のオリュンポス・ヴィレッジ(Olympus Village:「村(Village)」とは言うものの実際には巨大都市である)にある連邦議会議事堂に各議員の議席が用意されている。第三千年紀初期(23世紀ごろ)に火星のテラフォーミング化が進められて以降、連邦議会議事堂はそれまで置かれていた地球のワシントンD.C.から同地に移された。
  • 連邦議員の選出・任命のしくみ
    連邦議員は大統領も含めて8年ごとに選挙によって選出され(任期:8年)、さらに各4年ごとに議会で不信任投票(vote of no confidence)が行われる。もし投票の結果、不信任が可決した場合は議会は解散となり、議員の総選挙が行われる。連邦議員(或いは大統領)は連続して複数の任期を務めることはできない。ただし、任期を終えた連邦議員には大統領に立候補する権利が与えられる(というよりも大半の議員は任期を終えるとそのまま大統領選に立候補する)。
  • 全ての連邦属星系に連邦議員の選出権は認められているのか?
    原則的にはそうである。もちろん例外もあり、ごく一部の星系では単一星系で複数の議員を立てている場合もある。たとえば太陽系など歴史のある星系はこのような例外が認められている。一方で、外宇宙(辺境宙域)における驚異的な社会成長・人口増加は、連邦議会における辺境星系の発言力(投票権)を相対的に狭めてしまっている。というのも、辺境星系から選出された連邦議員は一人で複数の星系の意見代表を務めざるを得ないのが現実だからである。このアンバランスに対処するため議席数を新たに増やすべきとの議論が繰り返し行われているが、議員全員に等しく投票権が認められている連邦議会では最終的には"数"が物を言う。旧勢力ブロックからすれば新勢力ブロックの台頭は従来のパワーバランスが崩れてしまうことになりかねない。そのため議会の"圧倒的多数"は現状維持の構えを崩していない。
  • 連邦議員の選出と各連邦属星系の政治機構は関係があるのか?
    連邦内では誰でも議員に立候補できる。民主制(Democratic)を敷く小規模派閥勢力じゃないと連邦議員は選出されないということはないし、企業系や協同組合系の小規模派閥勢力出身の連邦議員もいる。立候補に際しても特定の政党や小規模派閥勢力の後ろ盾は必要ない。尤も、それらの後ろ盾があれば選挙では有利である。連邦には三大政党が存在する。民主党(Democrats)、共和党(Republicans)、自由党(Libertarians)である。各企業グループはそれぞれの候補者或いは政党(たとえば共和党のハドソンなど)を支持或いは献金を行う。その他の利益団体も同様である。
  • もし星系を支配する小規模派閥勢力が代わった場合は連邦議員も交代を迫られるのか?
    任期満了まで議員の座を失うことはない。ただ実際には政治活動を継続することはムリなので、地元で代表選挙が行われるのを機に自ら辞職を願い出る場合が多い。
  • 連邦議員の職務
    連邦議員の職務は、自らの選挙区の代表者として地元の意見に沿うように議会を進めることである。連邦議員は個人の事務局(オフィス)以外に政府の一機関としての公的な事務局を別途構えることができる。たとえば代表委員会などがその例に挙げられる。連邦議員は、その政治的役割と相反する恐れがある企業から利益を受取ること(或いは企業に利益を誘導すること)は禁じられている。しかしそれ故に、友人や配偶者などを介して陰で企業との結びつきを構築しているため、実情がどうなのかはほとんど判らない。