ヤシマ作戦

Last-modified: 2009-03-02 (月) 22:36:37

第六話において実施された、第5使徒ラミエル殲滅作戦の名称で、作戦立案者で実施責任者の葛城ミサト一尉によって命名された。
強固なA.T.フィールドを展開し、一定範囲内に侵入する敵に対して強力な荷電粒子ビームを放つ第5使徒に対して、その射程外から陽電子砲による超長距離狙撃を行なう作戦である。この作戦の成功率は8.7%である。
作戦に使用する陽電子砲は、戦略自衛隊技術研究所で開発中のものをNERVの持つ特権で徴発し、狙撃をEVA初号機、防御をEVA零号機が務めた。
作戦は日本全国の電力を全て徴発して実施されたが、第1射は第5使徒の放ったビームとの干渉によって外れ、エネルギー再充填の時間を稼ぐために盾となったEVA零号機は、第5使徒の放ったビームの直撃により大破、第2射の命中によって第5使徒は漸く撃破された。
この作戦で零号機パイロットの綾波レイはエントリープラグ内の高温化により生命の危機に陥るが、碇シンジによって救出された。
本作序盤のクライマックスとなる作戦で、日本全国の電力を徴発するという作戦スケールの大きさと、一撃必中が要求されるシチュエーションの醸し出す緊迫感は出色であった。
ただ、制作当時の事情により作画が完全な外部制作となってガイナックスの管理が充分に行き届かなかったこともあり、制作陣にとっては不満の残る出来であったようで、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』でも同じくクライマックスとして描かれ、作戦概要や演出が大幅に変化している。
作戦名の由来は、狙撃戦と言う事から屋島の戦いにおいて那須与一が平家の揚げた扇の要を射落とした故事と、日本全国から電力を集めたことから古事記巻第一神代上第四段に見られる日本の古称である「大八洲国」の2つに拠る。
新劇場版では後者の由来のみが赤木リツコによって語られている。