LINEスタンプ『ザ・フェッツの解放宣言』はザ・フェッツ結成30周年を記念して発売されたLINEスタンプである。
- 発売日:2022年1月
- スタンプ数:32点
- 価格:120円
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概要
トニー・カニバルは勤務する会社で多くのLINE公式スタンプ、LINEクリエイターズスタンプをプロデュースしてきたが、ザ・フェッツ30周年を記念して自らスタンプを制作した。企画から場面の選定、スタンプ画像の制作、申請まで行っている。ジョージ・ネクロフは企画会議に参加している。
32点のスタンプは『ザ・フェッツの解放宣言』から選んでいる。LINEスタンプの規制により、血や銃、暴力を想像させるものはNGであるため、それらのシーンを選ばないか、血や銃を除かれている。
スタンプ画像内のテキストは、劇中のイメージを残しながらも、スタンプとして使えるように直している。『ちょっと待ってください』『正直、嫉妬しました。』は劇中のセリフからではなく、この映画を見た早稲田大学映画研究会(映研)の先輩K・Y氏の言葉である。
映画の登場人物は全てスタンプになっている。O・R氏は劇中組織の事務所の黒板の上に遺影として置かれているだけだが、それも再現されている。同様にマスコットキャラクターのJUNくんも黒板に落書きされている。ただしスタッフロールにある鶴巻南公園の猫はスタンプ化されていない。
解説
- ごきげんよう
映画の冒頭、『銀幕劇場 My Favarite Movie』が始まるが映画解説者M氏がピアノから振り返って挨拶をするシーンから。実際は『ごきげんよう』とは言っていない。
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- オレと遊ばない?
組織のおやじがマネキンと戯れるシーン。
マネキンはプッキーと名付けられ映研の部室にあったものを無断拝借した。即興的演出であり、おやじを演じたT氏のダンスもT氏が即興で踊ったものである。
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- 手を貸さないか?
ジョージ・ネクロフがタマーを自分の組織に引き入れようとするシーン。浅草花やしきのBeeタワー(2016年解体)で撮影された。
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- 話を聞こうか?
ジョージがタマーとデートしていた女に背後から声を掛けるシーン。
- 会いたいな
トニー・カニバルがジョージに決闘を申し込むシーン。
- Hey You Peanut!
トニーとタマーが女と花見をするシーン。"Hey You Peanut!"は『かわいこちゃん』ぐらいの意味。トニーは一人浮かれていて、女は戸惑っている。
- 正直、嫉妬しました。
"Hey You Peanut!"と同じシーンから。映画としてはタマーがトニーと女の関係を見守っているぐらいだが、スタンプでは『嫉妬』しているという解釈を入れた。
この言葉は映研の先輩K・Y氏が、試聴後20年以上経ってからジョージに言った感想である。自主映画で高い評価を得ていたK・Y氏がなぜ嫉妬したのかははっきりしない。
- 愛してるよ~
タマーが公園で女と戯れるシーンから。『愛してるよ』のセリフは終盤の決闘シーンで、タマーが女に言ったセリフから。
- うふっ
女がタマー、トニーと公園で花見をするシーンから。
- やったぁ
公園でタマーとトニーが子供たちから襲われるシーンから。
- やさしく愛して
"やったあ"と同じシーンから。
- しあわせ
乞食が地下通路でシケモクを拾って吸うシーンから。
- ありがとう
作品中唯一名前がある"まさや"が死んで、その笑顔を回想するシーンから。セリフにも遺書の中にも『ありがとう』という言葉はない。
- ちょっと待ってください
ジョージがタマー、トニーと共に大学に入学し、サークルの勧誘で込み合うキャンパス内を歩いていたところ、呼び止められたシーンから。
- まだ早いよ
決闘シーンで、怪我をしたトニーにとどめを刺しにきた男。このジョージの子分は、ジョージが10まで数えず9でトニーを撃った際に、『あれ、まだ9だよ』という。『まだ早いよ』という言葉はこのセリフから。
- 忙しいんですけど
ジョージは活動を活発化し”焚書坑儒"を行う。このスタンプは図書館にやってきて男が読んでいた本を奪っていくシーンから。この男は『忙しいんですけど』とは言わないが、実際にこのシーンを撮影中、勉強している人から『静かにして』と怒られた。
- 仕事中
事務所でおやじとタマー、トニーが話をするシーン。黒板にはJUNくんのらくがきがある。黒板の上の遺影は組織のOB。
- 怪しいわね
プロデューサーが役者であるタマー、ジョージ、トニーを叱るシーン。
- 何だって?
"オレと遊ばない?"でおやじとプッキーが踊っているところに入ってくるトニー。自分たちに魔の手が迫っているのに呑気なおやじに腹が立っている。直後あわてて飛び込んできたタマーに、おやじは『どうした?ママのおっぱいでも吸いたいのか?』と聞く。
- 嘘だろ~
決闘シーンで女に裏切られたことで絶叫するタマー。
- 正解!
『銀幕劇場』の映画解説者JUNが、『VTRスタート!』というシーンより。当時のテレビ番組『ズームイン朝』でも同様のアクションがある。ズームイン朝の司会者である福留アナは『アメリカ横断ウルトラクイズ』の司会もやっていて、番組内で『正解!』とやっていた。
- 御免御免
映画解説者JUNが宇宙に打ち上げられ、人工衛星となるシーンより。『御免御免』というセリフは映画中にはないが、映画解説者ながら劇中に登場し、おいしいところを持っていくので、スタンプで謝らせた。
- ヤボですよ
映画解説者JUNが劇中に登場する衝撃のシーンより。ここではセリフはないが、『銀幕劇場』の映画の紹介の中で、『これ以上語るのはヤボってもんでしょう』と言っている。
- ぎゃあああああああ
映画プロデューサーがジョージやタマー、トニーにより、壁に顔をこすりつけられるシーンより。
- ゆ・る・さ・ん
東京タワーの下で、逃げたトニーのことを憎々しく思うジョージ。
- おまえ一人がヒーローのつもりか!
おやじの墓参りのあと、突然トニーに殴り倒されたタマー。自分一人で決闘に向かうトニーにタマーがこのセリフを言う。
- つめたいなあ
決闘シーンで最期を迎えるトニー。
- ファイト!
映画プロデューサーが、役者であるタマー、ジョージ、トニーにはっぱをかけるシーン。
- もりあがろうぜ
隅田川のテラスにジョージを連れてきて殺そうとするが、ジョージから友情の証Kazooを取り出され、『笑点』のテーマにノッてしまうトニー。タマーは冷ややか。
- YEAH!
映画解説者JUNの葬式を終え踊りまくる男たち。歩道橋の上でJUNのマスクをはぎ取って、トニーのサンバホイッスルに合わせて音楽が鳴り始めるが、そのとき『YEAH!』という掛け声が入る。
- じゃあねえ
事務所でタマー、トニーを見送ったおやじ。両方の親指を鼻の穴に入れ、他の指をひらひらと動かすのは、『フェッツ式別れの挨拶』である。






























