2.1話>>648

Last-modified: 2009-09-26 (土) 15:43:55

648 名前:既にその名前は使われています[]投稿日:2009/05/30(土) 08:30:19 ID:IDevn2U7
三日レベルあげしたら四日金策しろ、と某サイトに書いてあるだけあって、
このスレの諸兄もFFの金策のきつさは身に染みていることと思う。
称号が常にファング、なのにユニクロ装備。
魔法のために貯金と金策、でも魔法が買えないからレベルあげられない。
効率のいい金策をするにはレベルをあげるしかない。
でもレベルあげるにはお金がかかる。そんな悪循環にはまって、私はFFそのものに嫌気がさした時期があった。
今考えれば金策もゲームでの遊びの一つなのに、当時の急いていた私にはあがらないレベルと金策が苦痛だった。

とうとう引退を決意したが、まさか「金策きついから辞めます」なんて言えなくて、引退の理由を言えずにいると、
LSの中でも古参のメンバーのAがtellをくれた。
暇だったらホラまで来て欲しい、との事だった。


649 名前:既にその名前は使われています[]投稿日:2009/05/30(土) 08:47:16 ID:IDevn2U7
その日も金策以外にやることのなかった私は、気分転換にAのいるホラに向かった。

Aはホラ石を降りた所で待っていて、手を振るとPT要請がきたので、誘われるまま入ると、
特になにかの手伝いとかではなく、「ちょっと話したくて」ということらしい。
Aとは、ミッションやクエなどでお世話になったり、PTつれていってもらったりする事はあったが、
LSではなくわざわざPTでただ雑談する、というのは初めてだった。
というより、これといって親しいフレのいない私は、そもそもそんな仲良しイベントは未経験で、
何を話して(゚∀゚)イイ!!のか分からず、少しうろたえた。

けれど、その心配は杞憂に終わり、Aは議題を持参していた。
A:言いにくかったら言わなくていいんだけど、引退の理由はなに?LSで嫌なことがあった?
なるほど、その話題か…。


650 名前:既にその名前は使われています[]投稿日:2009/05/30(土) 09:08:19 ID:IDevn2U7
me:んにゃ、みんないい人だし、不満も嫌なこともないよ!なんというか、個人的な理由。
出来るならこの個人的な理由の部分に突っ込まれたくないな、と思いながら、そう答えると、Aはたった一言、
A:そっか
とだけ言い、その後はジョブの話やくだらない世間話で盛り上がって、そろそろ日付も変わって随分たったし落ちる頃、という時にAが引退の話を再度振ってきた。
A:もしかして、とは思ってたんだけど、金策だるくてモチベさがってる?
ああはい、まさにその通りです。ご明察。
me:あぁ…、うん。それもある
A:貸すよ、出世払いでいいから。
me:いやいや、いいよ、返せるかどうかもわからないしw
A:じゃあ、返さなくていいから。俺はmeにそんなことで辞めないでほしい。
今まで必死に金策とレベルあげを繰り返すだけの日々で、誰とも「親しい」と言えるほど付き合ってきた事の無かった私は、この言葉に少しグラっときた。
けど、ギル貰うのはありえないし、お金借りるなんて返すためにまた急いて金策する日々が目に見えていて、
嫌だった。