793 名前：既にその名前は使われています ：2009/06/26(金) 04:00:04 ID:4iyLxbeZ
一段落したみたいなんで、投下。
・女王のＬＳ
女王…ヒュム♀(ＬＳリーダー)
Gackt…ヒュム♂(脳筋)
ガルカ…廃人。晒し板常連。
セミロング…ヒュム♀(プチ姫)
僕…語り部
795 名前：793 ：2009/06/26(金) 04:03:46 ID:4iyLxbeZ
・序章
ある日のクロ巣ＰＴにて。
僕は、女王に出会った。
女王はヒュム♀黒髪ポニテのきりっとしたフェイス。
このフェイスは怖くて苦手だった。
だが、女王は気さくで会話の楽しい人だった。
指示は的確、ケアル・ポイゾナの早い素敵赤だった。
気付いたら、女王ＬＳのパールをつけていた僕。
超魔術。
パールをつけ、メンバーリストを見ると９割がヒュムだった。
…ここは、女王の趣味ＬＳか。
もしくはヒュムの巣か。
メンバーとジュノで初対面。
Gacktが３匹、もいんが２匹、髭、禿、あ、ガルカがいる。
そして、僕もヒュム♂だ。
フェイス被ってるヤツがいなくて良かった。
796 名前：793 ：2009/06/26(金) 04:09:53 ID:4iyLxbeZ
女王ＬＳの中で異色のガルカ。
ガルカは、晒し板に常に名前を書かれていた。
だが、小さいことはキニシナイ♪それ、わかちｋ
女王のメインジョブは、白魔。
高額な魔法を買えず、女王は白上げを中断していた。
当時はソロが難しく、金策も困難だった。
ろくな殴り装備がない白魔では、虎を倒すのも一苦労だ。
赤魔でエンをかけ、虎を殴り殺す女王。
虎牙は素敵な金策だった。
白魔も赤魔も楽しんでいて、ＬＳメンバーの手伝いに飛び回る女王が好きだった。
797 名前：793 ：2009/06/26(金) 04:11:36 ID:4iyLxbeZ
女王の赤魔は、AFレベルになった。
クエは野良で主催し、ソロで箱開けに挑む女王。
女王は、オズで苦戦していた。
当時、オズの箱から出るアスリンは高額で、常に多数のシーフがいた。
ＬＳメンバーも時々手伝ってはいたが、オズの箱開けは難しかった。
全てのAFが揃った日の女王は、頭のネジが一本とれたかのような喜びようだった。
僕も何故か嬉しくて、一人吐くまで飲んだ。
…家で。
798 名前：793 ：2009/06/26(金) 04:15:27 ID:4iyLxbeZ
優しく、健気だった赤魔が「女王」と呼ばれるようになる転機が訪れた。
・プチ姫編
ある日、Gackt(脳筋)が新人を勧誘してきた。
セミロング(ヒュム♀、プチ姫)だ。
脳筋「鎖骨にかかるくらいの髪ってイイよね！Ｏ(≧▽≦)Ｏ」
オメデタイ野郎だな…
じゃなくて、ポリゴンに萌える脳筋Cawaii！。
聞けばＬＳの大半のヒュム♀は、脳筋が勧誘してきたらしい。
799 名前：793 ：2009/06/26(金) 04:17:58 ID:4iyLxbeZ
そんなプチ姫は、開口一番こう言った。
プチ「よろしく♪プチです。姫って呼んでください♪」
～沈黙のＬＳ～
よ、よろしく…と誰かが口火を切って、他のメンバーも挨拶した。
プチ「あ、女王さん！私も赤メインなんです♪女王さんは先輩ですね」
プチ「私、AF欲しいけど、よくわかんなくてぇ～」
プチ「私のAF取り、よろしくお願いします♪」
何をお願いしますだかさっぱりだ、
と思っていた僕は異様な空気を感じた。
確かに画面から、耐え難いプレッシャーを感じる…。
ＬＳでは、誰も発言していない。
女王は一言「時間が合えば」とだけ答えた。
このプレッシャーは、女王から発せられている…！
800 名前：793 ：2009/06/26(金) 04:22:29 ID:4iyLxbeZ
間違いなく不機嫌になった女王。他のメンバーも感付いてる。
だが、プチのＫＹ発言は止まることはなかった。
金策ダルイ、箱開けダルイ、レベル上げダルイ。
温厚な僕でさえ、腹が立った程だ。
この日の女王は口数少なくログアウトしていった。
801 名前：793 ：2009/06/26(金) 04:29:20 ID:4iyLxbeZ
脳筋は、プチをたいそう愛でたそうな。
…魔法を買い与え、ミッションを主催してやり、力一杯甘やかしたらしい。
僕の目にはフィルターがかかって二人がよく見えなかった。
徐々に女王のログイン回数は減っていった。
ある日、プチの赤AF取りを手伝って欲しいと脳筋が言った。
不在の女王に主催して欲しいと言い出したプチに、ガルカが言った。
ガルカ「欲しいなら自分で主催しろ」
プチ「え、姫わかんないし～。ガルカさん怖い＾＾；」
脳筋「俺が主催するから！ただ、女王には手伝って欲しいんだよな」
脳筋「メールで呼び出すか。あいつ最近なんでログインしないんだろ」
お前もＫＹか、脳筋。
803 名前：793 ：2009/06/26(金) 04:35:27 ID:4iyLxbeZ
ガルカ「女王にメールするな。人が足りないなら俺が代わりに行く。」
この時、僕は猛烈に感動していた。
ガルカは人付き合いが悪く、言わなくて良い一言を口にするタイプだった。
手伝いを嫌い、ソロでＮＭ狩りをし、かち合った相手に暴言を吐く。
それは、晒される。
でも、みんなガルカが好きだった。
僕は、この日初めてガルカを理解し、好きになった。女王に言葉つかいを諫められる度に、しょんぼりするガルカをこっそり笑ってごめん。
僕にも手伝い要請が来たけど、急用ができてその日はログアウトした。
プチのAFとりは、無事に済んだと後から聞いた。
ＬＳメンバーの何人かは、手伝いを断ったらしい。
ＬＳでプチと脳筋が浮いてき始めた。
805 名前：793 ：2009/06/26(金) 04:38:26 ID:4iyLxbeZ
やがて、女王が復帰した。ログインしなかった間のことは、何も聞かなかった。
いや、本当は聞いた。
tellで愚痴る女王。
自力で何一つしないプチに腹が立った事。
女王のリア彼であるカッパ(エル♂)に愚痴って笑われた事。
カッパ「そんな小さな事で腹立てるなよｗうちのＬＳ、キチガイばっかだぞ。」
カッパはＮＭＬＳのリーダーで、リアル大学生だった。
既に社会人だった女王とは、若干感覚が違っていた。女王は、カッパＬＳの様子をカッパの家で見て引いたとか。
プチなんて、可愛いほうだと復帰したらしい。
ＬＳメンバー全員、女王の帰還を喜んだ。
とりわけ、ガルカの喜びようは凄かった。
女王のＬＳメンバーは、誰しも何かしらの欠点があった。
それを受け入れてくれる女王を慕っていたのだ。
僕の恋は、誰にも知られることなく終わりを迎えた。彼氏いたんだ、女王…。
831 名前：793 ：2009/06/26(金) 13:36:49 ID:fc+MgsdC
ＩＤ変わっていますが、>>793です。
規制食らってました。
月日は過ぎ、女王の白魔はレイズⅡを覚え、プチもＬＳに馴染んだ。
当時、ＬＳには高レベルの白魔が女王しかいなかった。
誰もが女王にテレポを頼み、死ねば女王のレイズⅡ欲しさにいろんな場所へ呼びつけた。
女王は、かなり疲弊していた。
そんなある日、プチが事件を起こした。
プチはレベル上げをしていた。ＰＴの釣り役がミスって、全滅しかけたらしい。
プチ「やば、全滅しそう」
脳筋「大丈夫！？」
834 名前：793 ：2009/06/26(金) 13:41:02 ID:fc+MgsdC
プチはケアルのできない赤魔だった。ＰＴは、前衛４、赤/黒、黒と言う構成だったらしい。
どのみち、ヒーラーがプチなら全滅してたとは言わない僕。
暫くして、プチが答えた。
プチ「平気～、デジョンした♪」
プチ「ヤダ、ＰＴメンバーがレイズしに戻ってだってぇ」
プチ「めんどくさ～い、脳筋さんか女王さん、レイズに行ってあげて♪」
～沈黙のＬＳ～
脳筋は無類のレベル上げ好きで、既にプチと女王の赤魔レベルを追い抜いていた。
確かに、脳筋はレイズができる。
しかし、脳筋は脳筋らしくモンクのレベル上げ中だった。
839 名前：793 ：2009/06/26(金) 13:46:28 ID:fc+MgsdC
返答に詰まる脳筋に追い討ちをかけるプチ。
プチ「行ってよ～！姫はこのままジュノで希望出すから♪」
ざわつくＬＳ。
女王「いい加減にしなさい！」
女王が一喝した。初めて見る女王の咆哮だった。
女王「貴方が呼ばれてるんでしょう。最後まで責任もちなさい！」
プチ「え…、女王さん怖い；；」
女王「ちゃんとケアルして、最後までレベル上げして来なさい。」
ブツブツ言いながら、不服そうに戻るプチ。
女王「それと、全員。人の都合を考えずにテレポやレイズを頼まない！」
女王は凛々しく…とても怖かった。
これ以降、ＬＳメンバー全員が丁重に女王にテレポを頼むようになった。
844 名前：793ラスト ：2009/06/26(金) 13:58:06 ID:fc+MgsdC
そして、プチは翌日からＬＳに来なくなった。
女王はそれを気にしていたが、全員がプチを連れ戻すのに反対した。…特に脳筋が。
この日から、女王はＬＳで「女王」と呼ばれるようになり、徐々に恐怖の女王と化していく。
女王に恋していた当時の僕を、今では笑い飛ばしたい程の進化をとげた。
プチ姫編おしまい。
このあと「女王とネカマと自爆テロ犯編」が続きます。
書き溜めしたら投下しに来ます。が、今日は夜勤あけで眠いので寝ます。
皆さん、おやすみなさい。